タイトルコード |
1000100482887 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ポスト・ケインズ派経済学 |
書名ヨミ |
ポスト ケインズハ ケイザイガク |
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マクロ経済学の革新を求めて |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
鍋島 直樹/著
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著者名ヨミ |
ナベシマ ナオキ |
出版地 |
名古屋 |
出版者 |
名古屋大学出版会
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出版年月 |
2017.3 |
本体価格 |
¥5400 |
ISBN |
978-4-8158-0862-4 |
ISBN |
4-8158-0862-4 |
数量 |
6,344p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
331.74
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件名 |
経済学-ケンブリッジ学派
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注記 |
文献:p309〜332 |
内容紹介 |
近年あらためて注目を集めるポスト・ケインズ派。その核心をなす貨幣・金融理論の着想源や展開過程を解き明かし、最新の動向を踏まえて学派の全体像に迫るとともに、新自由主義に代わる経済政策を展望する挑戦の書。 |
著者紹介 |
1963年鹿児島県生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位修得退学。名古屋大学大学院経済学研究科教授。京都大学博士(経済学)。著書に「ケインズとカレツキ」など。 |
目次タイトル |
序章 正統派経済学への挑戦 |
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1 本書の目的 2 経済学史というアプローチ 3 ケインズ経済学の興隆と退潮,そして再生へ 4 本書の構成 |
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第Ⅰ部 ポスト・ケインズ派経済学の歴史と現状 |
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第1章 ポスト・ケインズ派経済学の史的展開 |
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はじめに 1 ポスト・ケインズ派経済学には一貫性があるのか 2 ケインズとカレツキの現代的加工 3 ケインズ=カレツキ総合の可能性 4 ポスト・ケインズ派経済学の将来 |
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第2章 ポスト・ケインズ派経済学の方法と理論 |
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はじめに 1 異端派経済学としてのポスト・ケインズ派経済学 2 ポスト・ケインズ派の経済理論 3 ポスト・ケインズ派経済学の進路 補論 日本におけるポスト・ケインズ派経済学 |
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第3章 ケインズおよびポスト・ケインズ派の経済政策論 |
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はじめに 1 ケインズにおける「投資の社会化」論の展開 2 21世紀のケインジアン経済政策に向けて おわりに |
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第Ⅱ部 ポスト・ケインズ派における貨幣・金融理論の展開 |
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第4章 ポスト・ケインズ派貨幣経済論の回顧と展望 |
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はじめに 1 「生産の貨幣理論」に向かって 2 貨幣経済における失業の原因 3 内生的貨幣供給理論の展開 4 内生的貨幣の一般理論 5 今日の課題-「ニュー・コンセンサス」への対抗 |
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第5章 現代主流派マクロ経済学の批判的考察 |
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はじめに 1 ニュー・コンセンサス・マクロ経済学の基本的枠組み 2 ニュー・コンセンサスに対するポスト・ケインズ派の批判 3 「自然利子率」の概念をめぐって おわりに |
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第6章 金融化と現代資本主義 |
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はじめに 1 アメリカ資本主義の歴史的進化 2 金融化とマクロ経済 3 新自由主義の危機 4 グローバル・ケインジアン・ニューディールに向かって おわりに |
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第Ⅲ部 ミンスキーの金融不安定性理論の可能性 |
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第7章 ミンスキーの逆説 |
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はじめに 1 ミンスキーの投資理論 2 安定性が不安定性を生み出す 3 経済政策の費用と便益 おわりに |
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第8章 金融的動学と制度的動学 |
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はじめに 1 資本主義経済の金融的動学 2 不安定な経済を安定化する 3 抑止的システムの二面的性格 おわりに |
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第9章 金融不安定性仮説の意義と限界 |
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はじめに 1 「ハリネズミ・モデル」の限界 2 新自由主義時代における経済危機の基本的性格 3 世界金融危機をどう解釈するか 4 経済危機の理論の統合に向けて |
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第Ⅳ部 カレツキと現代経済 |
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第10章 カレツキの資本主義経済論 |
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はじめに 1 カレツキによる「一般理論」の発見 2 価格と分配の独占度理論 3 利潤と国民所得の決定 4 投資と景気循環 5 完全雇用のための政策とその障害 6 カレツキ経済学の可能性 補論 カレツキの生涯 |
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第11章 カレツキのマクロ経済学の核心 |
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はじめに 1 カレツキの先行性に関する問題 2 パティンキンの異議ををめぐって 3 カレツキの「擬似均衡」モデル 4 経済成長の源泉はどこにあるのか おわりに |
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第12章 カレツキの経済政策論 |
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はじめに 1 カレツキと社会主義 2 完全雇用の実現のために 3 ケインズ主義との交錯 4 資本主義のもとでの永続的な完全雇用は可能か 5 カレツキの教訓 |
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終章 ポスト・ケインズ派経済学の課題と展望 |
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1 ケインズ主義から新自由主義へ 2 ケインズとカレツキを超えて 3 ポスト・ケインズ派経済学の到達点 4 現在の危機にどう立ち向かうか |