タイトルコード |
1000101202353 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
日本中世の貨幣と信用・流通 |
書名ヨミ |
ニホン チュウセイ ノ カヘイ ト シンヨウ リュウツウ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
伊藤 啓介/著
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著者名ヨミ |
イトウ ケイスケ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
吉川弘文館
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出版年月 |
2024.12 |
本体価格 |
¥8000 |
ISBN |
978-4-642-02992-6 |
ISBN |
4-642-02992-6 |
数量 |
6,290,9p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
337.21
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件名 |
貨幣-日本
貨幣制度-日本
手形-歴史
日本-歴史-中世
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内容紹介 |
中世前期の貨幣経済の実態を、貨幣政策、為替・信用、商業流通から検討。渡来銭の朝廷財政への影響をはじめ、貨幣経済・商品経済の発展を考察し、渡来銭の受容が社会に与えた影響を総体的に解明する。 |
著者紹介 |
京都大学大学院文学研究科博士後期課程歴史文化学(日本史)研究指導認定退学。同大学人文学連携研究者、黒川古文化研究所研究員。博士(文学)。 |
目次タイトル |
序章 中世前期の貨幣経済史・信用制度史研究の成果と課題 |
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一 渡来銭受容研究の現状と到達点 二 本書の視角と方法 三 本書の構成 |
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第一部 渡来銭受容と朝廷の貨幣政策 |
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第一章 渡来銭受容期の貨幣政策研究と問題の所在 |
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一 渡来銭の受容に伴う貨幣政策 二 鎌倉時代初期の貨幣政策の研究史 三 本書第一部の課題と構成 |
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第二章 沽価法と貨幣政策 |
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一 一二世紀後半の朝廷財政における沽価法の役割 二 沽価法と銭貨禁令 三 沽価法とその実効性 おわりに |
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第三章 大規模造営と貨幣政策 |
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一 貨幣政策と大規模造営 二 建久四年銭貨禁令と建久の伊勢・宇佐遷宮事業 三 文治三年の銭貨禁令申請と治承三年の銭貨流通公認の議論 四 建久三年の「銭直法」 五 建久以降の銭貨禁令の実効性 六 嘉禄の銭貨容認と朝廷財政の変化 おわりに |
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補論 沽価法の性質とその運用 |
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はじめに 一 中島圭一氏による批判 二 保元年間の財政法としての沽価法の運用事例 三 後嵯峨親政・院政期の財政法としての沽価法の運用事例 四 財政上の換算基準としての沽価法の実効性 五 沽価法と市場価格についての観念 おわりに |
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第二部 中世手形文書の決済システム |
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第一章 東大寺封戸物輸納と寺使 |
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はじめに 一 寺使とその性格 二 仮納返抄・催牒による封戸物輸納事務 三 勘合手続の実態 四 勘合の基準 五 勘合・決済事務の問題点 六 封戸物輸納のシステムと寺使の信用 七 寺使の信用による仮納返抄・催牒のシステムの補完 八 一一世紀の財政運用における寺使の位置づけ おわりに |
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第二章 割符のしくみと為替・流通・金融 |
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はじめに 一 割符発行のしくみ 二 応仁年間の割符の文言と発行のしくみ 三 割符と為替・流通・金融 おわりに |
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第三章 中世手形の系譜関係 |
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はじめに 一 預かり状と替文の比較 二 割符の機能と預かり状・替文との段階差 おわりに |
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第四章 中世手形の信用とその決済システム |
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はじめに 一 桜井英治氏の手形論・信用論 二 佐藤泰弘氏の財政論と手形文書研究 三 替銭における支払人への強制力 おわりに |
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第三部 渡来銭受容と流通構造 |
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第一章 一三・一四世紀の流通構造と商業 |
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はじめに 一 一三世紀後半〜一四世紀初頭の商人と流通構造 二 一三世紀後半〜一四世紀前半の「京進システム」と商品流通 おわりに |
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第二章 流通構造の変化と中世社会 |
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はじめに 一 「大飢饉」のない一四世紀 二 元徳二年の「世間飢饉」と食料の流通構造 おわりに |
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終章 渡来銭受容と日本社会 |
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はじめに 一 渡来銭以前の貨幣経済と「京進システム」 二 渡来銭と「沽価法」 三 代銭納と渡来銭流通 四 商人の信用と渡来銭流通 おわりに |