タイトルコード |
1000100610001 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
島崎藤村ひらかれるテクスト |
書名ヨミ |
シマザキ トウソン ヒラカレル テクスト |
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メディア・他者・ジェンダー |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
ホルカ・イリナ/著
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著者名ヨミ |
ホルカ イリナ |
著者名原綴 |
Holca Irina |
出版地 |
東京 |
出版者 |
勉誠出版
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出版年月 |
2018.3 |
本体価格 |
¥4600 |
ISBN |
978-4-585-29164-0 |
ISBN |
4-585-29164-0 |
数量 |
249,5p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.268
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個人件名 |
島崎 藤村 |
内容紹介 |
島崎藤村のテクストは、<私的領域>をモチーフとしながらも、文学として昇華させることが目論まれていた。メディア・他者・ジェンダーをキーワードに、藤村文学を読み直し、そのダイナミズムを提示する。 |
著者紹介 |
ルーマニア出身。京都大学人文科学研究所専任講師。夏目漱石や森鷗外の小説、日本文化論などのルーマニア語への翻訳や国内外での研究発表も精力的に行っている。 |
目次タイトル |
序章 島崎藤村のテクストを<今>にひらく |
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一、「事実の報告」と「文学の上での報告」 二、<世界文学>としての島崎藤村? 三、本書の構成と狙い |
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第一部 メディアのなかのテクスト |
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第一章 新聞小説と挿絵 |
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一、新聞小説としての『春』 二、新聞小説挿絵とその転換期 三、名取春仙の挿絵 四、モデル小説を超えて |
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第二章 『文章世界』のメディオロジー |
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一、「新生事件」から『桜の実の熟する時』へ 二、『桜の実の熟する時』の語りと構造 三、大正期の読者投稿雑誌というメディア 四、「年若な」読者が求めたもの |
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第三章 教育実践としての『藤村読本』 |
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一、大正期の教育界と文学界の接近 二、『藤村読本』という書物 三、世界とのインターフェースとしての『藤村読本』 四、『藤村読本』におけるもう一つの「遠い国」 五、ナショナリズムへの批評性 |
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第四章 教科書の中の島崎藤村 |
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一、藤村の若い読者たち 二、教科書で<現代文学>を読む-雑誌『国語教育』から見えてくるもの 三、教授参考書における<島崎藤村> 四、作者の内面はつくられる |
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第二部 テクストのなかの他者 |
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第五章 翻訳の政治学 |
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一、<社会小説>と<告白小説>の間 二、戦後ルーマニアといった特殊な時空間 三、ルーマニア語版『破戒』を取り巻く人物たち 四、『破戒』の行間を読む |
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第六章 青年と<狂気> |
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一、『春』のインターテクスチュアリティー 二、『春』における『ハムレット』の機能 三、青木と岸本の「狂じみたところ」の相違 四、<狂>のパラダイム・チェンジ 五、『春』における透谷像 |
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第七章 上書き可能な<自己>と<他者> |
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一、自分を書く『新生』 二、小説と手紙、小説の中の手紙 三、節子のディスクール 四、ジャンルとジェンダー |
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第三部 ジェンダーを撹乱するテクスト |
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第八章 <他人>の戦争 |
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一、藤村の戦争体験 二、戦前の異国体験 三、銃後の戦争 四、節子の<銃後> 五、岸本と節子の<新生> |
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第九章 女の心身 |
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一、女の<狂>と<性> 二、おげんの「異状」 三、「そこは女」であるおげんと「あれも女」であるお新 四、忘却される女 |
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第一〇章 <父性>と<家族>のあり様 |
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一、父と子の物語 二、<父性>と<家族>の構築過程 三、物語の構造と<帰省>という転換点 四、時代背景と「嵐」の批評性 五、<新しい父>と家族の可能性 |