タイトルコード |
1000101020261 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
展覧会の政治学と「ブラック・アート」言説 |
書名ヨミ |
テンランカイ ノ セイジガク ト ブラック アート ゲンセツ |
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1980年代英国「ブラック・アート」運動の研究 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
萩原 弘子/著
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著者名ヨミ |
ハギワラ ヒロコ |
出版地 |
川越 |
出版者 |
すずさわ書店
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出版年月 |
2022.9 |
本体価格 |
¥5000 |
ISBN |
978-4-7954-0371-0 |
ISBN |
4-7954-0371-0 |
数量 |
437p 図版6枚 |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
702.33
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件名 |
イギリス美術
黒人芸術
美術展覧会
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注記 |
文献:p409〜420 |
内容紹介 |
1980年代〜90年代英国で起こった、「ブラック・アート運動」と呼ばれることもある動き。その中心であった展覧会をめぐる政治学と、「ブラック・アート」を論じる言説に焦点を当てて考察する。 |
目次タイトル |
序章 テーマの提示と論文の構成 |
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1.テーマと目的 2.研究対象の時期区分 3.先行研究の位置づけ 4.本論文の構成と方法論 |
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第Ⅰ部 第1期「ブラック・アート」の言挙げ |
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第1章 「ブラック・アート」前夜 |
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1.1980年代前夜の人種関係の概況 2.ナシーム・カーン報告The Arts Britain Ignores(1976年)とその批判 3.前夜から1980年代へ |
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第2章 ブラック・アート・ギャラリーとBLKアート・グループの「ブラック・アート」 |
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1.OBAALAのブラック・アート・ギャラリーとアフリカニズム 2.BLKとラディカリズム 3.内発的、積極的目標としての「ブラック・アート」 |
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第3章 ルベイナ・ヒミドとブラック・フェミニズム |
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1.ヒミドによる3つの展覧会の概要 2.いくつかの展覧会評 3.ブラックで、女性で-作品に見るブラック・フェミニズム 4.ヒミド展以外のブラック女性アーティスト展 5.ブラック・フェミニズムと「ブラック・アート」 |
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第Ⅱ部 第2期「ブラック・アート」の振興と抵抗 |
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第4章 1980年代GLCの文化政策と「ブラック・アート」 |
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1.リヴィングストン施政の文化政策とその新しさ 2.GLC主催の展覧会について 3.反人種主義壁画プロジェクトについて 4.ブラック・アート・センターについて 5.ブラック・ヴィジュアル・アーティスト・フォーラムについて 6.GLCがした関与の意味 |
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第5章 主流美術館によるブラック・アーティスト作品展と「ブラック・アート」 |
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1.Into the Open展(1984年) 2.From Two Worlds展(1986年) 3.Caribbean Expressions in Britain展(1986年) 4.主流美術館による総覧展の問題点 |
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第6章 1980年代末、抵抗としての「ブラック・アート」展 |
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1.主導権とアイデンティティ 2.「ブラック・アート」とは何か 3.抵抗の意味と矛盾 |
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第7章 「ブラック・アート」とモダニズムの再定義 |
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1.The Other Story展(1989年〜90年)の概要 2.The Other Story展に見る抵抗の意義 3.The Other Story展が残した課題 |
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第Ⅲ部 第3期「ブラック・アート」と多文化主義、国際主義 |
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第8章 英国芸術評議会とエスニック・マイノリティ・アート政策 |
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1.芸術評議会初のエスニック・マイノリティに関わる行動計画“The Action Plan”(1986年)について 2.モニタリング委員会報告書Towards Cultural Diversity(1989年)について 3.芸術評議会が迫られた変革と政府文書A Creative Future(1993年)について 4.1990年代に向けて始まったプロジェクトに見る芸術評議会の変化の意味 |
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第9章 「新国際主義」、国際主義、多文化主義 |
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1.INIVA創設の計画と経緯 2.「新国際主義」と国際主義 3.INIVA創設期からの矛盾-分離主義と国際主義 4.変化と議論の意味-新時代の国際主義言説をめぐる抗争 |
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第10章 1990年代前半のテーマ展と展覧会形式の変化 |
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1.問題提起的なテーマ設定の5つの展覧会 2.1980年代展覧会からの変化と継続 |
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第Ⅳ部 「ブラック・アート」論と新しい批評言語 |
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第11章 スチュアート・ホールと「ブラック・アート」運動 |
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1.ホールの思想形成の契機2つ 2.ブラック・アーティストとの出会いとアライーンの批判 3.第3の契機-ホールの「ブラック・アート」論 4.ホールが論じる多文化主義 |
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第12章 ポール・ギルロイとコビナ・マーサーの「ブラック・アート」論 |
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1.ポール・ギルロイが論じるアフリカン・ディアスポラとポピュリスト・モダニズムのための理論枠 2.コビナ・マーサーのギルロイ論とブラック・ディアスポラ美術史の企図 3.アイデンティティ論への対抗言説としてのディアスポラ主体論 |
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終章 研究の成果と課題 |
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1.研究の成果 2.まとめと課題 |