タイトルコード |
1000100635149 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
アフリカ眠り病とドイツ植民地主義 |
書名ヨミ |
アフリカ ネムリビョウ ト ドイツ ショクミンチ シュギ |
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熱帯医学による感染症制圧の夢と現実 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
磯部 裕幸/[著]
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著者名ヨミ |
イソベ ヒロユキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
みすず書房
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出版年月 |
2018.7 |
本体価格 |
¥5400 |
ISBN |
978-4-622-08599-7 |
ISBN |
4-622-08599-7 |
数量 |
328,29p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
498.6
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件名 |
感染症対策-歴史
医療-アフリカ
医療-ドイツ
植民地行政
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注記 |
文献:巻末p13〜28 |
内容紹介 |
近代医学はいかにして「原住民の福祉」に貢献できるのか。ドイツが植民地統治を本格化させた20世紀初頭、アフリカである感染症が猛威を振るった。帝国ドイツの葛藤から、医師の植民地責任や、科学と政治の関係を論じる。 |
著者紹介 |
1975年川崎市生まれ。ドイツ・コンスタンツ大学歴史社会学部博士課程修了(Ph.D)。秀明大学学校教師学部准教授。専門はドイツ近現代史など。 |
目次タイトル |
序章 植民地支配における「幸福な原住民」 |
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第1章 ドイツの眠り病対策 |
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一 眠り病対策における「三つの選択肢」と国際協力体制の挫折 二 ドイツ植民地における眠り病対策 三 コッホの東アフリカ派遣の経緯 四 ドイツ領における眠り病感染地域 |
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第2章 東アフリカにおける薬剤治療 |
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一 強制措置の回避 二 植民地支配における「合理性」 三 「診療所」における治療 四 エールリヒの抵抗とアルゼノフェニルグリシン |
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第3章 ツェツェバエ対策 |
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一 現地住民の動員 二 選択肢の消滅 三 英独協定締結後の現実 四 ベルギー領コンゴとの協力関係 |
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第4章 トーゴの眠り病対策 |
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一 「眠り病委員会」の設置 二 「眠り病委員会」の苦悩 三 現地住民の反発 四 「首長」・「呪術師」・植民地官吏 五 イギリス領黄金海岸植民地との協力関係 |
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第5章 トーゴにおける収容所 |
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一 不徹底なツェツェバエ対策 二 眠り病患者の隔離と薬剤治療 三 薬剤治療 四 帝国保健省「眠り病小委員会」の開催 |
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第6章 カメルーンという「辺境」 |
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一 前史 二 ノイカメルーン 三 植民地の「外」からの支援 四 「サンガ=ウバンギ森林会社」による資金提供の申し出 五 ドイツ植民地省の反応 六 「サンガ=ウバンギ森林会社」と独仏関係 |
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第7章 カメルーンと眠り病 |
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一 カメルーンにおける眠り病対策 二 他の感染地域における収容所 三 眠り病患者の収容と治療 四 収容所における薬剤の人体実験 五 収容所における食糧難とハウサ商人 六 医師と患者と |
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第8章 戦間期ドイツの眠り病研究 |
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一 ヴェルサイユ条約とドイツの「熱帯医療」 二 眠り病特効薬「バイエル二〇五」の開発 三 植民地再獲得の要求と「バイエル二〇五」 四 ナチズムと「植民地修正主義」 |
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終章 植民地の過去をめぐる「二重の忘却」 |