タイトルコード |
1000101185256 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
食の豊かさ食の貧困 |
書名ヨミ |
ショク ノ ユタカサ ショク ノ ヒンコン |
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近現代日本における規範と実態 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
上田 遙/著
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著者名ヨミ |
ウエダ ハルカ |
出版地 |
名古屋 |
出版者 |
名古屋大学出版会
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出版年月 |
2024.9 |
本体価格 |
¥5400 |
ISBN |
978-4-8158-1166-2 |
ISBN |
4-8158-1166-2 |
数量 |
6,315,44p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
498.5
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件名 |
食生活-日本
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注記 |
文献:巻末p7〜26 |
内容紹介 |
栄養学や伝統・自然など多様な指針が乱立するいま、食の豊かさ/貧困をどう再定義するか。社会学と倫理学を結び合わせて「食潜在能力」の考え方を提示し、日本食文化の歴史的考察と現代の食卓調査から食生活を問い直す。 |
著者紹介 |
京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。博士(農学)。東京大学東洋文化研究所助教。「食育の理論と教授法」で日本農業経済学会奨励賞受賞。 |
目次タイトル |
序章 あいまいな「食の豊かさ」、みえにくい「食の貧困」 |
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1 現代=再帰的近代の食べ手 2 潜在能力としての「食の豊かさ」 3 相対的剝奪としての「食の貧困」 4 本書の内容 |
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第Ⅰ部 現代の食をどう捉えるか |
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第1章 食の社会学 |
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1 農村社会学から食の社会学へ 2 食の社会学の発展史 3 食の近代化論 4 食事モデルと社会表象 5 近代家族と戦後体制 |
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第2章 食の倫理学 |
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1 基本命題 2 功利主義、義務論、徳倫理 3 ウェルビーイング(生活の質)研究 4 フード・インセキュリティ研究 5 潜在能力アプローチの可能性 |
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第Ⅱ部 食規範と実態の歴史的変遷 |
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第3章 「第一の食の近代」の萌芽 |
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1 フードシステムの近代化 2 近代家族と栄養学 3 「米食型食生活」の成立 |
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第4章 戦後「食の近代」の再出発 |
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1 食生活の戦後体制の確立 2 フードシステムの戦後体制と副作用 3 「日本型食生活」の成立 4 食事型にみる家族の戦後体制の矛盾 |
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第5章 「第二の食の近代」の徹底化 |
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1 崩食論の本質 2 食品安全問題と法的規制化 3 食育と栄養主義 4 和食の遺産化 5 食の貧困と脱政治化 |
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第Ⅲ部 現代日本の「善き食生活」と「食の貧困」 |
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第6章 食潜在能力 |
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1 食潜在能力理論の応用 2 本書で用いるデータ 3 分析方法 |
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第7章 「善き食生活」の多様性と共通性 |
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1 「善き食生活」の主観的価値づけ 2 食事モデルの客観的評価 3 食生活言説と実態との相克 |
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第8章 経済的貧困では捉えられない「食の貧困」 |
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1 「食の貧困」とは十分な食料がないことか 2 貧困シングルマザーの食生活 3 シングルマザーの食生活特徴 4 シングルマザーの「食の貧困」測定 |
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第9章 食潜在能力の測定 |
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1 「善き食生活」と「食の貧困」の認定 2 食潜在能力の格差はどこにあるか 3 現代社会の縮図としての食生活 |
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第10章 食料政策の体系化 |
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1 食生活支援の実態とニーズ 2 食料政策の国際的動向 3 日本型「食料政策」の体系化へ |
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終章 豊かさの中の貧困、貧困の中の豊かさ |
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1 食の豊かさ、食の貧困とは何であったか 2 研究の制約と批判 3 食の豊かさの哲学へ |