タイトルコード |
1000100031115 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
夏目漱石 |
書名ヨミ |
ナツメ ソウセキ |
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眼は識る東西の字 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
池田 美紀子/著
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著者名ヨミ |
イケダ ミキコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
国書刊行会
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出版年月 |
2013.1 |
本体価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-336-05563-7 |
ISBN |
4-336-05563-7 |
数量 |
509,11p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.268
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個人件名 |
夏目 漱石 |
注記 |
文献:p502〜509 |
内容紹介 |
近代日本の運命を世界の潮流のなかで見据えた国民作家・夏目漱石。日本の行く末を指し示し、世に問うたテーマは、21世紀の人々にも語りかける…。漱石のゆたかな世界を、斬新な手法と、比較文化の視野で読み解いた作家論。 |
著者紹介 |
東京都生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。東京女子大学准教授、ライデン大学東洋文化研究所客員教授、国立台湾大学客員教授などを務めた。 |
目次タイトル |
序章 眼は識る東西の字 |
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1 「此方向転換は運命なり」 2 漢学から洋学へ 3 ロンドンの漱石 4 漱石と鷗外 5 批評家の誕生-『三四郎』と『それから』の文明批評 |
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Ⅰ |
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一章 漱石と世紀末の女性たち |
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1 一九〇〇年ロンドンの「潮流」 2 「残酷な女神」の誕生 3 「囚はれたる文芸」 4 『幻影の盾』、「シヤロツトの女」 5 梳る女の肖像 6 美禰子 |
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二章 漱石の「英詩」から『薤露行』へ |
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1 かくれ家からの使者 2 漱石の英詩 3 朝貌の女 4 プリムローズprimroseは「桜草」か 5 「すみれ」 6 未了の恋 7 愛、「紫」に溶けがたく 8 「熱」と「冷」のはざま |
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Ⅱ |
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三章 漱石のポー論 |
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1 「豊胆」、「緻密」な想像力 2 ポーの受容 3 「一体二様の見解」 |
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四章 二人であることの病い |
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1 二つの語り 2 わが行手を阻む恐ろしの影「良心」とは何ぞ 3 荀子「心は動くものなり」 4 谷崎『金と銀』 |
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五章 暗黒への旅 |
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Ⅲ |
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六章 漱石における「個人」と「国家」 |
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1 漱石の『私の個人主義』 2 『点頭録』と「軍国主義の未来」 3 漱石の日露戦争観 4 『趣味の遺伝』 |
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七章 遅れて来た死 |
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1 乃木殉死をめぐる二作品 2 「明治の精神」 3 鷗外『興津彌五右衛門の遺書』 |
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Ⅳ |
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八章 迷宮都市の光と闇 |
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1 迷宮への案内人 2 三四郎から敬太郎へ 3 都市の群衆と遊民の誕生 4 探偵v.s.遊民 5 夜の都会の散歩者、ノクタンビュリスム 6 <こころの迷路>へ 7 「須永の話」と『地下室の手記』 8 恐れる男と恐れない女 9 「人間は妙に纏めにくいもの」 10 「心理小説」の系譜 11 漱石とドストエフスキー 12 ドストエフスキー、ポー、漱石の『ポー論』 |
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九章 ハーン・転生・『夢十夜』第一夜 |
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1 ハーンと漱石 2 ハーンの<古い塔の螺旋階段> 3 ハーン訳、ゴーティエ『クラリモンド』(死女の恋) 4 漱石『夢十夜』第一夜と『クラリモンド』 5 黒い長い髪にしばられる 6 ハーンのエッセイ『永遠の女性』 |
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十章 『明暗』 |
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1 『行人』から『明暗』へ 2 <自我確立>神話の崩壊 3 偶然性の世界 4 ポリフォニー(多旋律)と<対話> 5 「突飛」について 6 「世の中」、「大きな自然」、「則天去私」 7 意識と「偶然」 |
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Ⅴ |
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十一章 漱石の「風景庭園」論とピクチャレスク美学 |
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1 『英国詩人の天地山川に対する観念』 2 ワーズワースのピクチャレスクとギルピン |
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十二章 夢想の『庭』 |
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1 王維の山居 2 冬鶯むかし王維が垣根かな 3 蕪村と王維 4 古庭に鶯啼きぬ日もすがら 5 風景と夢想 |
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付論 荒野からピクチャレスクへ |