タイトルコード |
1000100486408 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
うつほ物語論 |
書名ヨミ |
ウツホ モノガタリロン |
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物語文学と「書くこと」 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
武藤 那賀子/著
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著者名ヨミ |
ムトウ ナガコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
笠間書院
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出版年月 |
2017.2 |
本体価格 |
¥7000 |
ISBN |
978-4-305-70837-3 |
ISBN |
4-305-70837-3 |
数量 |
6,276,5p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
913.34
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件名 |
宇津保物語
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内容紹介 |
音楽物語であるということ以上に、「書くこと」を意識した物語である「うつほ物語」。文の特徴、筆跡、それが一族に継承される様相など、あらゆる角度から「書くこと」について分析し、物語のあらたな魅力を明らかにする。 |
著者紹介 |
1985年東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。博士(日本語日本文学)。同大学国際研究教育機構PD共同研究員、同大学文学部非常勤講師。 |
目次タイトル |
序章 書くことを意識した物語 |
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一 『伊勢物語』 二 『大和物語』 三 『うつほ物語』 四 『源氏物語』 五 『うつほ物語』における物に文字を書くという行為の特異性 |
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第一章 物に書きつく |
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一 物に文字を書く実忠 二 物に文字を書く仲忠 三 実忠と仲忠からの文字を書きつけた贈り物の比較 四 あて宮と仲忠の意思疏通 五 あて宮への求婚からいぬ宮の入内へ 六 『うつほ物語』における言語認識 資料『うつほ物語』における文字が書かれたもの・文字と対になった贈り物一覧 |
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第二章 紙に書きつく |
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一 文の遣り取りの有無の判断と人物関係の有無 二 隠蔽される文 三 見られ代返される文 四 見られる文 五 差出人と受取人の特定の重要性 六 証明としての文 七 人物関係を可視化する文 |
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第三章 「手本」の作成と<手>の相承 |
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一 『うつほ物語』における「手本」 二 『うつほ物語』における<手> 三 俊蔭伝来の蔵から出てきた書物と仲忠の<手> 四 仲忠が作成する「手本四巻」 五 すれ違う仲忠と藤壺の思惑 |
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第四章 書の継承 |
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一 蔵開 二 女一の宮の懐妊からいぬ宮の産養まで 三 籠る仲忠 四 朱雀帝への進講 五 書の系譜 |
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第五章 清原家の家集進講 |
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一 清原家の書物の進講における春宮 二 朱雀帝によって創られた清原家の書物公開の場 三 菅原道真の献家集と仲忠の家集進講 四 清原家の書物の進講と史実の進講 五 『日本紀』の進講と清原家の家集進講 六 家集進講 |
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第六章 琴を支える書 |
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一 二つの書の公開と二つの琴の公開 二 時刻表現の偏り 三 香る様が描かれる香り 四 雪と声が作りだす空間と楼 五 琴を支える書 |
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第七章 「清原」家の継承と『うつほ物語』のおわり |
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一 <琴>と書の系譜 二 <手>の系譜 三 三つの系譜と継承されていくものの行く末 |
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補遺 |