タイトルコード |
1000100215684 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
現代スペインの劇作家アントニオ・ブエロ・バリェホ |
書名ヨミ |
ゲンダイ スペイン ノ ゲキサッカ アントニオ ブエロ バリェホ |
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独裁政権下の劇作と抵抗 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
岡本 淳子/著
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著者名ヨミ |
オカモト ジュンコ |
出版地 |
吹田 |
出版者 |
大阪大学出版会
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出版年月 |
2014.9 |
本体価格 |
¥3900 |
ISBN |
978-4-87259-487-4 |
ISBN |
4-87259-487-4 |
数量 |
286p |
大きさ |
21cm |
分類記号 |
962
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個人件名 |
Buero Vallejo Antonio |
注記 |
文献:p264〜274 アントニオ・ブエロ・バリェホ略歴:p284〜285 |
内容紹介 |
現代スペイン演劇の第一人者、アントニオ・ブエロ・バリェホ。彼がフランコ独裁政権下で執筆した作品を綿密に分析し、反政府の立場にありながら作品が政府に認められていた矛盾や、作品の真に意味するところを明らかにする。 |
著者紹介 |
1961年東京都生まれ。大阪外国語大学大学院言語社会研究科言語社会専攻博士後期課程修了。博士号取得(言語文化学)。大阪大学言語文化研究科言語社会専攻講師。 |
目次タイトル |
序章 なぜアントニオ・ブエロ・バリェホなのか? |
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一 一七世紀からのスペイン演劇の流れ 二 スペイン内戦以後の演劇 三 アントニオ・ブエロ・バリェホについて 四 本書の目的 |
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第一章 フランコ政権と検閲 |
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一 内戦勃発 二 内戦終結そして独裁制へ 三 検閲について 四 アントニオ・ブエロ・バリェホと検閲 |
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第二章 盲目が可視化する権力 |
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一 自由という神話 二 真実を追求する者と真実から目を背ける者 三 正常性の崩壊 四 反乱分子の排除 五 盲目が象徴すること 六 神話の解体 |
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第三章 絵画と視線の権力 |
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一 ベラスケスの絵と視線 二 《イソップ》と《メニッポス》 三 《鏡を見るヴィーナス》に秘められた抵抗 四 絵画《ラス・メニーナス》が有する権力 五 見るという行為 六 ベラスケスの幻想 |
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第四章 敗者の叫びと歴史叙述 |
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一 盲人の社会的位置 二 グロテスクなものとしての盲人 三 普遍的世界の転覆 四 剣と文字と権力 五 バレンティン・アユイの役割 |
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第五章 オーラル・ヒストリーのための戦略 |
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一 多層的な劇構造 二 多層的ナラティヴと国家のイデオロギー 三 ナラティヴの「作者」とオーラル・ヒストリー 四 口述筆記の効果 五 ブエロ・バリェホの苦悩とオーラル・ヒストリー |
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第六章 権力と抵抗の関係 |
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一 家父長制社会が基調となる権力関係 二 真実の認識による権力関係の逆転-家父長制的規範の崩壊 三 「祖母」の権力と拷問の共犯者 四 国家権力への抵抗-カップルとバルミーの権力関係の逆転 五 拷問者のジレンマ-脱出不可能なシステム 六 国家権力への抵抗手段としての暴力-作者のジレンマ 七 権力と抵抗 |
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第七章 無名の人々の救済 |
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一 歴史劇としての『明り取り』 二 個人の前景化とテクストへの書き込み 三 隠蔽された記憶 四 父親による息子殺し 五 フィクションと歴史叙述 六 新たな歴史叙述 |
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第八章 グロテスクなものの舞台化 |
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一 黒い絵の効果 二 音の効果 三 エスペルペント的な演出 四 理性の眠りが生み出す怪物たち 五 版画集『気まぐれ』と『戦争の惨禍』のメッセージ 六 権力行使する暴君ゴヤ 七 暴力の連鎖 八 もし夜が明けて目が覚めれば… |
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第九章 狂気からの覚醒と過去の責任 |
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一 『財団』の劇構造と主人公の狂気 二 狂気から正気へ 三 トマスの分身-ベルタとモルモット 四 観客に与えられるサスペンス 五 夢からの目覚めと連帯 六 行動、そして寓話の解体 |
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終章 監獄から次の監獄へ |