タイトルコード |
1000101189068 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ソーシャル・キャピタル新論 |
書名ヨミ |
ソーシャル キャピタル シンロン |
|
日本社会の「理不尽」を分析する |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
稲葉 陽二/著
|
著者名ヨミ |
イナバ ヨウジ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
|
出版年月 |
2024.9 |
本体価格 |
¥3900 |
ISBN |
978-4-13-050210-8 |
ISBN |
4-13-050210-8 |
数量 |
4,277p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
361.3
|
件名 |
ソーシャルキャピタル
|
注記 |
文献:p249〜267 |
内容紹介 |
企業不祥事や政治の腐敗、自己責任論が蔓延し経済も停滞する日本社会。なぜこのような状況になってしまったのか? ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)論の第一人者が、負の側面までも含めて縦横に論じる。 |
著者紹介 |
東京生まれ。博士(学術、筑波大学)。日本大学大学院法学研究科非常勤講師。ソーシャル・キャピタル研究会主宰。著書に「企業不祥事はなぜ起きるのか」など。 |
目次タイトル |
序章 日本経済・社会を覆う違和感 |
|
1 日本の違和感 2 違和感を覚える具体例 3 違和感をどうとらえるか 4 本書の構成 |
|
第1章 社会関係資本の現状 |
|
1 社会関係資本の計測:これまでの手法 2 社会関係資本水準の国際比較 3 社会関係資本低迷の理由:暫定的な考察 |
|
第2章 社会関係資本とはなにか |
|
1 社会関係資本研究の潮流:なぜコールマンをベンチマークとするのか 2 コールマンのボート 3 コールマンの社会関係資本論 4 パットナムの社会関係資本論 5 オストロムの社会関係資本論 6 なぜ社会関係資本が必要だったのか |
|
第3章 社会関係資本の定義に関する考察 |
|
1 なぜ私の定義にいたったか 2 「心の外部性」について 3 外部性がおよぶ範囲 4 なぜ信頼性ではなく信頼なのか 5 規範か制度か:規範のもつミクロ・マクロ=リンク機能 |
|
第4章 社会関係資本のダークサイド |
|
1 社会関係資本の負の外部性にたいする弱者泣き寝入り仮説 2 凸性と非凸性 3 社会関係資本の負の外部性,悪用,格差 4 社会関係資本と経済格差 |
|
第5章 測り方と分析の仕方の進歩 |
|
1 実証研究には個人のパネルデータが欲しい 2 できれば時系列の悉皆データが欲しい 3 1200万円のスナップショット 4 計算社会科学の登場 5 計算社会科学の定義 6 ビッグデータを用いることについて:ラジ・チェティらの論考の懸念 7 社会関係資本からみた計算社会科学の可能性:関係基盤と関係流動性 8 こころのひだを探る:潜在連合テスト(IAT) 9 社会関係資本による社会実装:実装科学の観点 |
|
第6章 過去の実証研究から明らかになったこと |
|
1 はじめに:機序についての仮説 2 データの整備 3 社会関係資本を育む:規定要因はなにか |
|
第7章 日本経済・社会を社会関係資本の視点で再考する |
|
1 企業不祥事はなぜおこる:社会関係資本からみた現場における理不尽 2 徒手空拳で改善を求められる現場の理不尽:労働装備率の低下が全要素生産性まで低下させる点についての社会関係資本からの解釈 3 企業・組織不祥事の現状:不祥事の過半は経営者が関与 4 結語:社会的病理の反映としての企業内社会関係資本の劣化対応策 |
|
終章 結局なにが言いたかったのか |