タイトルコード |
1000100590068 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
毛宗崗批評『三國志演義』の研究 |
書名ヨミ |
モウ ソウコウ ヒヒョウ サンゴクシ エンギ ノ ケンキュウ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
仙石 知子/著
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著者名ヨミ |
センゴク トモコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
汲古書院
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出版年月 |
2017.12 |
本体価格 |
¥7500 |
ISBN |
978-4-7629-6605-7 |
ISBN |
4-7629-6605-7 |
数量 |
7,310p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
923.5
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件名 |
三国志演義
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個人件名 |
羅 貫中 |
注記 |
文献:p295〜306 |
内容紹介 |
「三國志演義」の多くの版本の中で、毛綸・毛宗崗父子がまとめた毛宗崗本は、なぜ通行本の地位を獲得し得たのであろうか。表現技法と描かれた時代風潮から、毛宗崗本の思想的特徴を解明する。 |
著者紹介 |
1971年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科にて論文により学位取得。博士(文学)、博士(中国学)。早稲田大学非常勤講師。著書に「明清小説における女性像の研究」がある。 |
目次タイトル |
序章 明清小説研究と時代風潮 |
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一、毛宗崗本の概略 二、毛宗崗本『三國志演義』の先行研究 三、小説研究と国民意識 四、本書の方法論 |
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第一章 劉備の仁 |
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一、鞭打った者は誰か 二、妓女の涙か求賢の涙か 三、仁に過ぎる 四、梟雄劉備 |
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第二章 関羽の義 |
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一、曹操を殺そうとする義 二、曹操を殺さない義 三、義の多義性と毛宗崗本が重視する関羽の義 |
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第三章 劉封と関平 |
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一、宗族継承における養子の重要性 二、異姓養子、劉封 三、同姓養子、関平 四、劉備・諸葛亮の無謬性 |
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第四章 曹操の遺令 |
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一、曹操臨終の表現 二、毛宗崗本の「曹操分香賣履」と陸機の「弔魏武帝文」 三、妾への遺贈に込められる愛 |
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第五章 諸葛亮の智 |
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一、神格化された諸葛亮像 二、非難される諸葛亮 三、学んで至る「智」絶 |
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第六章 貂蟬の孝と義 |
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一、『三國志演義』において貂蟬が呂布の妻ではない理由 二、貂蟬への高い評価よりみる貞節と孝 三、毛宗崗本に描かれた女性像からみた貂蟬 |
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第七章 徐庶の母 |
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一、忠孝の葛藤 二、曹操への忠 三、劉備への忠 |
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第八章 関公秉燭達旦 |
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一、女性の貞操を守る「男女の義」 二、明清小説に描かれた旅と女性 三、姦淫を禁ずる関帝 |
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第九章 母と子の表現 |
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一、劉備の糜・甘夫人と劉禅 二、『三國志演義』に取り入れられた「母以子貴」について 三、「子以母貴」による劉禅継嗣の廻護 |
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終章 毛宗崗本『三國志演義』の表現と時代風潮 |
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一、毛宗崗本『三國志演義』の表現 二、毛宗崗本『三國志演義』に描かれた時代風潮 |
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附章 中国近世小説研究の一視角 |
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一、中国小説における社会背景理解の必要性 二、人情・世情小説と族譜 三、『三國志演義』の分析材料と多様性 |