タイトルコード |
1000100800614 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「侵攻小説」というプロパガンダ装置の誕生 |
書名ヨミ |
シンコウ ショウセツ ト イウ プロパガンダ ソウチ ノ タンジョウ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
深町 悟/著
|
著者名ヨミ |
フカマチ サトル |
出版地 |
広島 |
出版者 |
溪水社
|
出版年月 |
2020.3 |
本体価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-86327-511-9 |
ISBN |
4-86327-511-9 |
数量 |
5,218p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
930.26
|
件名 |
小説(イギリス)
プロパガンダ-歴史
|
注記 |
文献:p202〜207 |
内容紹介 |
1871年に英国で誕生した「侵攻小説」。そのオリジナルとして知られる「ドーキングの戦い」に加え、未だ研究のなされてこなかった数々の作品を取り上げ、そのジャンルの英国での受容を論じる。 |
著者紹介 |
1980年福岡県生まれ。広島大学文学研究科博士課程後期修了(文学博士)。同朋大学文学部専任講師。 |
目次タイトル |
序章 |
|
Ⅰ ヴィクトリア朝後期の民衆へのプロパガンダと「侵攻小説」 Ⅱ 「ドーキングの戦い」と「侵攻小説」について Ⅲ 「ドーキングの戦い」以降の一八七〇年代の侵攻小説について Ⅳ 「海峡トンネル危機」と侵攻小説について |
|
第一部 「ドーキングの戦い」(“The Battle of Dorking”) |
|
第一章 「ドーキングの戦い」(“The Battle of Dorking”)-前編- |
|
はじめに Ⅰ 「ドーキングの戦い」のプロットについて Ⅱ アラーミズムを利用する作者 Ⅲ メディアの批判と作者の弁明 Ⅳ 軍事演習とアラーミズムの収束 おわりに |
|
第二章 「ドーキングの戦い」(“The Battle of Dorking”)-後編- |
|
はじめに Ⅰ 批判対象の設定 Ⅱ 揺れる批判対象 Ⅲ 無視された抑止力 Ⅳ 作品のコメディーとしての側面 Ⅴ 改変前と改変後の作品の比較 Ⅵ 見えない侵攻軍 おわりに |
|
第二部 「ドーキングの戦い」以降、一八七〇年代の侵攻小説作品 |
|
第三章 『五十年が過ぎ』と『トルコの分割』(Fifty Years Hence)(The Curving of Turkey) |
|
はじめに Ⅰ 両作品のプロットについて Ⅱ 問題にされない英国の軍備 Ⅲ 『五十年が過ぎ』に登場する二種類の悪 Ⅳ 『トルコの分割』における倒すべき悪 Ⅴ 両作品の異なるトルコへの見方 おわりに |
|
第四章 『一八八三年の侵攻』(The Invasion of 1883) |
|
はじめに Ⅰ 作品のプロットについて Ⅱ 改革の主役である読者 Ⅲ 防衛力の主力になる得るボランティア隊 Ⅳ 皆を不幸にする戦争 おわりに |
|
第五章 『海峡トンネル、つまり英国の破滅』(The Channel Tunnel;or,England's Ruin) |
|
はじめに Ⅰ 作品のプロットについて Ⅱ 効果的に使われる「議題設定」 Ⅲ 無理に始まる仏独の戦争 おわりに |
|
第三部 一八八二年の「海峡トンネル危機」における侵攻小説作品 |
|
第六章 『いかにジョン・ブルはロンドンを失ったか』(How John Bull Lost London) |
|
はじめに Ⅰ 作品のプロットについて Ⅱ 敵意を隠すフランス Ⅲ 賛成派と反対派の立場 Ⅳ 責任を負わされる民衆 おわりに |
|
第七章 「海峡トンネルの話」(“The Story of the Channel Tunnel”) |
|
はじめに Ⅰ 作品のプロットについて Ⅱ 登場回数の少ない作品のヒーロー Ⅲ 敵国ではなく英国内に存在する悪役 Ⅳ 資本家ワトキンへの個人攻撃 Ⅴ トンネル建設における議論 おわりに |
|
第八章 『ブローニュの戦い』(The Battle of Boulogne) |
|
はじめに Ⅰ 作品のプロットについて Ⅱ 否定される反対派の言説 Ⅲ 正義の英国軍と不義をはたらくフランス軍 Ⅳ 英仏の国民性の違いから喚起される愛国心 おわりに |
|
結章 |
|
はじめに Ⅰ 第一部「ドーキングの戦い」のまとめ Ⅱ 第二部「ドーキングの戦い」以降、一八七〇年代の侵攻小説作品のまとめ Ⅲ 第三部一八八二年の「海峡トンネル危機」における侵攻小説作品のまとめ おわりに |