タイトルコード |
1000100339878 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
義経記 権威と逸脱の力学 |
書名ヨミ |
ギケイキ ケンイ ト イツダツ ノ リキガク |
叢書名 |
研究叢書
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叢書番号 |
466 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
藪本 勝治/著
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著者名ヨミ |
ヤブモト カツハル |
出版地 |
大阪 |
出版者 |
和泉書院
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出版年月 |
2015.11 |
本体価格 |
¥7000 |
ISBN |
978-4-7576-0773-6 |
ISBN |
4-7576-0773-6 |
数量 |
6,278p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
913.436
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件名 |
義経記
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内容紹介 |
「義経記」を伝承論・作品論・享受論の三面から包括的に考究。<義経の物語>と<義経の助力者の物語>の協調と相克として「義経記」の言説構造を読み解くと共に、語り手たちの想像力が近現代まで系譜的に連なることを論じる。 |
著者紹介 |
1983年山口県生まれ。神戸大学大学院人文学研究科修了。博士(文学)。灘中学校・高等学校教諭。専攻は日本中世文学。 |
目次タイトル |
序章 『義経記』への二つの視座 |
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一 貴公子と制外者 二 文学作品と民俗伝承 三 義経と助力者達 四 本書の梗概 |
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Ⅰ 語り手の論理と文脈 |
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第一章 金商人吉次と陵兵衛の論理 |
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はじめに 一 二つの牛若奥州下り 二 二つの人脈 三 『義経記』の吉次 四 陵兵衛の館を焼く おわりに |
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第二章 伊勢三郎の助力と伝承の文脈 |
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はじめに 一 「世になきもの」伊勢三郎 二 上野の助力者の系譜 三 助力者の物語の語り手 おわりに |
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第三章 土佐坊正尊と江田源三の物語 |
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はじめに 一 江田源三の物語 二 三条京極の女 三 大和千手院の鍛冶 四 信濃の老母 結びにかえて |
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補説1 <江田源三の物語>の発生に関する一考察 |
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はじめに 一 <江田源三の物語>発生の文化圏 二 佐久郡英多神社の信仰環境 三 佐久と大和鍛冶 四 佐久近隣の土佐坊伝承 おわりに |
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第四章 白拍子静の物語と語り手 |
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一 問題の所在 二 鎌倉下向まで 三 大姫との交差 四 助力者の功名譚 五 語り手の脈絡 |
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補説2 『吾妻鏡』における<歴史>構築の一方法 |
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はじめに 一 諸文献の野木宮合戦と先行研究 二 『吾妻鏡』の<歴史>構築 三 小山/足利の物語 おわりに |
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Ⅱ 権威と逸脱の力学 |
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第五章 『義経記』の源氏将軍家神話 |
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はじめに 一 「頼朝義経対面事」の源氏先祖言説 二 本文の生成過程 三 『義経記』における源氏先祖言説 四 『義経記』独自記事の持つ意味 五 頼朝義経の関係と『義経記』の構造 おわりに |
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第六章 『義経記』の義経主従 |
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はじめに 一 『義経記』以前の堀川夜討 二 『義経記』の堀川夜討 三 「世になきもの」達の群像劇 四 『義経記』形成の力学 おわりに |
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第七章 護良親王主従と義経主従の類似 |
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はじめに 一 二つの主従説話の類似と先行研究 二 義経主従の表象から『太平記』の護良主従へ 三 『太平記』の護良主従から『義経記』の義経主従へ おわりに |
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Ⅲ 義経的想像力の系譜 |
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第八章 源義経の表象史と「判官贔屓」 |
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はじめに 一 中世の義経観 二 近世の義経観と「判官贔屓」 三 近現代の義経観と「判官贔屓」 おわりに |
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第九章 貴公子の悲劇とその語り手の系譜 |
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はじめに 一 没落貴族の判官贔屓 二 大陸進出の趨勢 三 神国日本と外部 四 不遇者の共感と参与 五 語り手のしたたかさ おわりに |