タイトルコード |
1000101137395 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
式亭三馬の言語描写 |
書名ヨミ |
シキテイ サンバ ノ ゲンゴ ビョウシャ |
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三馬蔵書印書を手掛かりに |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
長崎 靖子/著
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著者名ヨミ |
ナガサキ ヤスコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
武蔵野書院
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出版年月 |
2024.2 |
本体価格 |
¥13000 |
ISBN |
978-4-8386-0788-4 |
ISBN |
4-8386-0788-4 |
数量 |
474p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
913.55
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個人件名 |
式亭 三馬 |
内容紹介 |
特殊表記や特殊語彙を用い、工夫を凝らした言語描写を行っていた戯作者・式亭三馬。その著作に影響を及ぼしたと予想される三馬蔵書印書(三馬の蔵書印が押された書)を手掛かりに、三馬の精緻な言語描写を考察する。 |
著者紹介 |
川村学園女子大学教授。博士(文学)。著書に「断定表現の通時的研究」など。 |
目次タイトル |
序章 式亭三馬の蔵書研究 |
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一 三馬の言語描写に関する研究 二 三馬蔵書印書調査の経緯 三 三馬蔵書印書調査の意義 四 三馬蔵書印書の調査 五 本書の構成 |
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第一部 式亭三馬と片言 |
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第一章 「かまど詞大概」の語彙 |
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一 はじめに 二 「諸人片言なをし」関連の書に関して 三 「かまど詞」と「諸人片言なをし」の語彙 四 「かまど詞」とその他の片言資料の語彙 五 「かまど詞」と『東京須覧具』の語彙 六 おわりに |
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第二章 三馬の著作に見る「かまど詞大概」の語彙 |
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一 はじめに 二 『浮世風呂』に見る「かまど詞」 三 基準の言葉を使う人物と場面 四 おわりに |
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第三章 三馬蔵書印書『まことぐさ』 |
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一 はじめに 二 『まことぐさ』関連資料に関する先行研究 三 『まことぐさ』と『かたこと』の比較 四 『当世大和言葉』と『正誤大和言葉』 五 『憂世呉竹』『まことぐさ』刊行の意図 六 『まことぐさ』と「かまど詞」の片言 七 おわりに |
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第二部 式亭三馬と唐話 |
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第一章 三馬の著作に見る半濁音符の使用 |
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一 はじめに 二 半濁音符の用法 三 三馬の著作に見る半濁音符 四 三馬の半濁音符の使用意図 五 おわりに |
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第二章 三馬蔵書印書『五色賦』収載の唐話 |
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一 はじめに 二 三馬の著作と唐話に関する先行研究 三 三馬蔵書印書『五色賦』 四 おわりに 附 『五色賦』収載「唐山俗語」と『唐話纂要』の対照表 |
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第三章 三馬蔵書印書の唐話関係資料 |
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一 はじめに 二 三馬と白話小説 三 三馬蔵書印書の唐話関係資料 四 三馬の唐話に関する能力 五 おわりに |
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第三部 式亭三馬と浄瑠璃 |
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第一章 三馬の著作に使用されるセンボウ |
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一 はじめに 二 大阪大学附属図書館忍頂寺文庫所蔵の『淡路詞』 三 センボウの先行研究 四 三馬の著作とセンボウの使用 五 『淡路詞』と三馬のセンボウ 六 おわりに |
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第二章 三馬蔵書印書に見るセンボウの記述 |
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一 はじめに 二 三馬と浄瑠璃 三 三馬蔵書印書に見るセンボウの記述 四 三馬の言語描写 五 おわりに 附 三馬のセンボウと『淡路詞』のセンボウの対照表 |
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第三章 『浮世風呂』に見る仙台浄瑠璃 |
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一 はじめに 二 先行研究による仙台浄瑠璃の定義 三 『浮世風呂』と同系統の仙台浄瑠璃 四 『義経記奥州本』 五 『浮世風呂』の仙台浄瑠璃に関して 六 『浮世風呂』の仙台浄瑠璃と早物語 七 仙台浄瑠璃の『浮世風呂』への影響 八 おわりに |
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第四章 『蜘蛛絲梓弦』に見る仙台浄瑠璃 |
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一 はじめに 二 常磐津節と『蜘蛛絲梓弦』 三 近世仙台方言書との比較 四 音源との比較 五 江戸市中における放浪芸人 六 おわりに |
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第四部 式亭三馬と国学 |
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第一章 三馬の著作に見る国学の趣向 |
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一 はじめに 二 『つれづれ草拾遺』の内容 三 三馬蔵書印書『つれづれ草拾遺』 四 三馬の著作に見る国学の趣向 五 おわりに |
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第二章 『式亭雑記』における濁音の仮名文字遣い |
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一 はじめに 二 近世における自筆の仮名文字遣いの研究 三 『式亭雑記』に見る濁音専用字体の使用 四 国学者の濁音専用字体の主張 五 『式亭雑記』における三馬の仮名文字遣いの意味 六 おわりに |
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第三章 三馬識語の仮名文字遣い |
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一 はじめに 二 三馬蔵書印書の識語 三 三馬識語の仮名文字遣い 四 三馬識語の仮名文字遣いの特徴 五 おわりに |
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第四章 三馬の「ゑ」の表記 |
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一 はじめに 二 達摩屋五一に関して 三 『式亭雑記』の書き込み 四 『式亭雑記』に見る「ゑ」の表記 五 「エリ」の表記 六 三馬の「エリ」以外の「ゑ」の表記 七 三馬の「ゑ」と「え」の使い分け 八 おわりに |
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第五章 『式亭雑記』の仮名遣い |
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一 はじめに 二 自筆本『式亭雑記』と仮名遣書の比較 三 三馬の仮名遣い 四 おわりに |
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第五部 三馬の著作に見る書 |
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第一章 『浮世風呂』に見る「大和詞」 |
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一 はじめに 二 武家屋敷への奉公 三 『浮世風呂』の「大和詞」と女訓書 四 『浮世風呂』と『婦人養草』の「大和詞」 五 『婦人養草』に見られない「大和詞」 六 「大和詞」の一般語化 七 三馬の「大和詞」に対する知識 八 おわりに |
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第二章 『浮世風呂』三編序文の変更に関して |
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一 はじめに 二 『式亭雑記』と『浮世風呂』の三編序文 三 楊雄の『方言』と越谷吾山の『物類称呼』 四 『浮世風呂』に見る『物類称呼』の影響 五 近松半二の『独判断』の記述 六 吾山から半二へ 七 おわりに |
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終章 式亭三馬の言語描写 |
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一 はじめに 二 三馬と片言 三 三馬と唐話 四 三馬と浄瑠璃 五 三馬と国学 六 三馬著作に見る書 七 おわりに |
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附録 「三馬蔵書印目録」「三馬の蔵書印と識語」 |
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凡例 「三馬蔵書印書目録」 「三馬の蔵書印と識語」 |