タイトルコード |
1000100161564 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
言語と狂気 |
書名ヨミ |
ゲンゴ ト キョウキ |
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シュレーバーと世紀転換期ドイツ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
熊谷 哲哉/著
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著者名ヨミ |
クマガイ テツヤ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
水声社
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出版年月 |
2014.3 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-8010-0037-7 |
ISBN |
4-8010-0037-7 |
数量 |
307p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
493.7
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件名 |
ある神経病者の回想録
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個人件名 |
Schreber Daniel Paul |
注記 |
文献:p285〜298 |
内容紹介 |
精神医学、メディア論、心霊科学、進化思想など多領域へと接続する、シュレーバーの「ある神経病者の回想録」。それを読み解くことで、シュレーバーの言語をめぐる思考の特性と、当時の文化・社会の変動の意味を明らかにする。 |
著者紹介 |
1976年栃木県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科後期課程修了。専攻は近現代ドイツ文学、ドイツ文化論。京都大学、近畿大学等非常勤講師。共著に「携帯&スマホでドイツ語」など。 |
目次タイトル |
序章 ダニエル・パウル・シュレーバーと『ある神経病者の回想録』 |
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一、シュレーバーとその一族 二、『ある神経病者の回想録』という本について 三、シュレーバーの『回想録』はどのように読まれてきたか 四、本書の構成 |
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第一章 言語をめぐるたたかい |
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一、雑音 二、抵抗 三、ピアノの破壊、あるいは雑音と音楽が交差するところ 四、音楽と雑音、そして言葉だらけの世界 |
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第二章 光線としての言葉 |
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一、『回想録』の出版と「科学的」心霊主義の時代 二、光線とシュレーバーの知的背景 三、光線と図像化される世界 四、可視化される魂の活動 五、外部と内部、あるいは可視化された世界をつなぐ光 六、不可知の領域の発見 |
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第三章 神経と宇宙 |
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一、シュレーバーにおける神経 二、神経と宇宙 三、カール・デュ・プレルの宇宙論とシュレーバー 四、結び目としての神経 |
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第四章 教育者と医者 |
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一、魂の殺害とは 二、迫害者とは父親か 三、もう一人の迫害者、フレックシヒ 四、『回想録』におけるフレックシヒと「魂の殺害」 |
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第五章 「脱男性化」とは何か |
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一、「脱男性化」するシュレーバー 二、脱男性化はどう考えられてきたか 三、人体計測者たちの不安と性の動揺 四、生殖と脱男性化 五、腐敗としての脱男性化 |
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第六章 「神経言語」と言語危機の時代 |
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一、言語としての「神経言語」 二、「神経芸術」と言語の危機 三、フロイトにおける空想の問題 四、シュレーバーにおける「書くこと」 |
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第七章 目的・進化・自由意志 |
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一、シュレーバーにおける宗教的な問題 二、シュレーバーと進化論的世界認識 三、自然発生と自由意志 四、自己意識と隙間に現れる神 |
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終章 シュレーバーと神、そして新たな人類 |
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一、各章のまとめ 二、神とシュレーバーの関係はどう変化したか 三、世界の収束と新たな人類 四、言語と狂気 |