タイトルコード |
1000100162578 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「感覚」と「存在」 |
書名ヨミ |
カンカク ト ソンザイ |
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横光利一をめぐる「根拠」への問い |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
位田 将司/著
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著者名ヨミ |
インデン マサシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
明治書院
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出版年月 |
2014.4 |
本体価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-625-45404-2 |
ISBN |
4-625-45404-2 |
数量 |
8,325p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.268
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個人件名 |
横光 利一 |
内容紹介 |
「新感覚派」の旗手から「文学の神様」へ、そして敗戦後は「文学者の戦争責任」を問われた横光利一。毀誉褒貶の激しい横光の「文学史」に一貫して内在する、「認識論」と「存在論」との理論的な葛藤に迫る。 |
著者紹介 |
1976年三重県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学・早稲田大学)。日本大学経済学部助教。専門は日本近代文学。編著に「信じる心×小説」がある。 |
目次タイトル |
序章 「根拠=ground」が揺れる |
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一 「震災」と転換期 二 「根拠=ground」が揺れる 三 「ジャンル」が揺れる 四 認識論的可能性 五 存在論的可能性 六 「余震」 |
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第一章 横光利一における「形式主義」 |
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一 はじめに 二 横光利一とマルキシズム文学の「相互関係」 三 「個性」の分裂とその「矛盾」 四 「個性」という形式 五 「個性」から「自意識」へ 六 おわりに |
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第二章 「日輪」の構想力と「神話」の構造 |
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一 はじめに 二 「日輪」と「形式主義」 三 「ロゴス」と「パトス」の「動力」 四 「日輪」の歴史性 五 「日輪」の「構想力」 六 おわりに |
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第三章 『上海』における「共同の論理」 |
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一 はじめに 二 「形式」への「還元」 三 『上海』における「共同」と「個性」 四 「上海」における「商品の物神崇拝的性質とその秘密」 五 「上海」という「機械」 六 おわりに |
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第四章 『機械』という「倫理」 |
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一 はじめに 二 『機械』と同時代評 三 『機械』の文学史(「心理」と「疎外」) 四 「倫理」という「形式」と「力」 五 『機械』の「理性」と「暴-力」 六 おわりに |
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第五章 横光利一と『資本論』 |
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一 はじめに 二 認識論の「図式」と文学の「形式」 三 「価値形態論」と「文字について」 四 『資本論』による『上海』と『機械』 五 『上海』という「工場」 六 『機械』と「工場」 七 おわりに |
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第六章 「転回」 |
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一 はじめに 二 「認識論」をめぐる「前衛」 三 「認識論」との対決と「存在論的転回」 四 「純粋小説論」の「構想力」 五 おわりに |
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第七章 「純粋小説論」の「交互作用」 |
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一 はじめに 二 「純粋小説論」をめぐる「否認」の痕跡を辿って 三 「交互作用」と複数の弁証法 四 「私小説論」(心境/社会化した私)と「純粋小説論」(純文学/通俗小説) 五 おわりに |
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第八章 「純粋小説論」と「近代の超克」 |
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一 はじめに 二 「四人称」という「場所」 三 「純粋小説論」と「国家」 四 『近代の超克』と「純粋小説論」 五 おわりに |
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第九章 『欧洲紀行』という「純文学」 |
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一 はじめに 二 ヨーロッパ体験と「自意識」 三 『欧洲紀行』という「純文学」 四 『欧洲紀行』に内在する「詩」 五 おわりに |
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第十章 『旅愁』という「通俗」 |
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一 はじめに 二 「俳句」と「自意識」 三 「ノートルダムの大寺院」と「俳句」 四 「欅」と「立つてゐる」こと 五 截り斃される「欅」 六 おわりに |
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第十一章 『微笑』という「視差」 |
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一 はじめに 二 横光利一における二項対立の「歴史」 三 「微笑」という「視差」 四 「微笑」という「新武器」 五 おわりに |
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終章 「故郷」は「異国」である |
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一 「見方」としての「故郷」 二 「故郷」という「超越論的」な問題 三 「意味=故郷」の刷新 四 ヨーロッパと「故郷」 五 「故郷」とは「異国」である |