タイトルコード |
1000100166551 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
出発期の堀辰雄と海外文学 |
書名ヨミ |
シュッパツキ ノ ホリ タツオ ト カイガイ ブンガク |
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「ロマン」を書く作家の誕生 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
宮坂 康一/著
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著者名ヨミ |
ミヤサカ コウイチ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
翰林書房
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出版年月 |
2014.3 |
本体価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-87737-366-5 |
ISBN |
4-87737-366-5 |
数量 |
236p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
910.268
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件名 |
フランス文学
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個人件名 |
堀 辰雄 |
注記 |
文献:p224〜229 |
内容紹介 |
大正末から昭和初期の日本におけるジャン・コクトオの受容状況、初期堀辰雄作品の夢への関心、「不器用な天使」「聖家族」を検討。堀辰雄がいかに海外文学を作品に反映させたか、その文学的歩みを明らかにする。 |
著者紹介 |
昭和45年茨城県生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。同大学文学学術院非常勤講師。専攻は堀辰雄を中心とした近代日本文学。 |
目次タイトル |
はじめに-出発期の堀辰雄と海外文学- |
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1 海外文学、特にジャン・コクトオの影響 2 全集及び先行研究をめぐって 3 創作意識の形成 |
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第一部 |
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第一章 わが国最初期のコクトオ受容と堀辰雄-その独自のコクトオ観- |
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1 はじめに 2 わが国最初期のコクトオ受容 3 堀辰雄『コクトオ抄』 4 昭和四〜五年のコクトオ翻訳書とその反響 5 専門家達と堀辰雄のコクトオ観の相違 6 堀辰雄のコクトオ観 |
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第二章 「ルウベンスの偽画」とコクトオ「グラン・テカアル」-堀辰雄における「本格的小説」の試み- |
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1 はじめに 2 「グラン・テカアル」との接点 3 「グラン・テカアル」に対する堀の評価 4 「ルウベンスの偽画」の検討 5 「ルウベンスの偽画」の意義 |
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第三章 「ルウベンスの偽画」とコクトオ「職業の秘密」-藝術観の受容をめぐる一考察- |
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1 はじめに 2 コクトオ「職業の秘密」の影響 3 画家と「彼」 4 「彼」の「ルウベンスの偽画」 5 堀辰雄の「処女作」として |
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第二部 |
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第一章 「眠りながら」に見る夢のメカニズム-創作方法としての夢や無意識への関心- |
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1 はじめに 2 コクトオ作品との比較 3 二つの自己 4 創作方法としての夢 5 改稿及び後の作品について |
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第二章 「眠つてゐる男」に見る「文学上の左翼」への意思-超現実主義及びプロレタリア文学との関係において- |
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1 はじめに 2 わが国における超現実主義への批判 3 夢に対する堀辰雄の捉え方 4 「眠つてゐる男」における「現実よりもつと現実なもの」の定着 5 プロレタリア文学との関係 6 「文学の正当な方向」へ |
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第三章 夢のメカニズムとその変容-「ジゴンと僕」「手のつけられない子供」「羽ばたき」をめぐって- |
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1 はじめに 2 「ジゴンと僕」に見る夢のメカニズム 3「手のつけられない子供」における遊戯としての夢 4「羽ばたき」における天使への接近 5 夢のメカニズムの変容、コクトオからプルウストへ |
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第三部 |
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第一章 「不器用な天使」における「本格的小説」の模索-コクトオ及びジイドの影響を中心に- |
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1 「本格的小説」への志向 2 「不器用な天使」の特徴 3 自他一体化 4 「贋金つくり」の影響 5 「不器用な天使」の位置 |
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第二章 コクトオ「職業の秘密」受容による「死」の導入-「眠れる人」以降の初期作品をめぐって- |
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1 はじめに 2 「死」からの脱出 3 「眠れる人」に見る「死」 4 「死」の積極的導入 5 「死」の表現の変化 6 「死」を扱う作家として |
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第三章 堀辰雄におけるジイド「ドストエフスキイ論」の受容-論理性と不合理の戦場- |
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1 はじめに 2 ジイド「ドストエフスキイ論」 3 堀辰雄の「ドストエフスキイ論」受容 4 「不器用な天使」の挫折 5 ラジゲとの出会いと「レムブラント光線」 6 「聖家族」の光と影 7 論理性と不合理の戦場 |
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第四章 モダニズム全盛期における「古典主義」小説「聖家族」-ラジゲ受容と堀辰雄の作家的資質の開花- |
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1 はじめに 2 モダニズム全盛期における「古典主義」の主張 3 堀辰雄のラジゲ受容(昭和四年) 4 堀辰雄のラジゲ受容(昭和五年) 5 「聖家族」の心理描写 6 堀辰雄の資質の開花 |
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おわりに-堀辰雄の初期作品を通して見えてくるもの- |