タイトルコード |
1000100259125 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
甦るレヴィナス |
書名ヨミ |
ヨミガエル レヴィナス |
|
『全体性と無限』読解 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
小手川 正二郎/著
|
著者名ヨミ |
コテガワ ショウジロウ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
水声社
|
出版年月 |
2015.2 |
本体価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-8010-0085-8 |
ISBN |
4-8010-0085-8 |
数量 |
344p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
135.5
|
件名 |
全体性と無限
|
個人件名 |
Levinas Emmanuel |
注記 |
文献:p325〜334 |
内容紹介 |
フランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスの主著「全体性と無限」。その独自性に、理性論という観点から光をあて、主体論においてハイデガーと対峙し、いまなお影響力をもつデリダ的読解を糺す。 |
著者紹介 |
1983年東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(哲学)。國學院大學文学部助教。専攻はフランス哲学、現象学。共著に「顔とその彼方」など。 |
目次タイトル |
序章 甦るレヴィナス |
|
1 問題設定 2 本書の主題 3 先行研究と本書の研究方法 |
|
第1部 レヴィナスの現象学 |
|
第1章 『全体性と無限』の現象学的方法 |
|
1 レヴィナスの現象学理解をめぐる問題 2 具体化-『全体性と無限』の現象学的方法 3 存在論的言語の積極的役割 4 レヴィナスによる「現象」の捉え直し |
|
第2章 レヴィナスの思想は「他者」論か |
|
1 「絶対的に他なるものへの欲望」-第一部冒頭部の読解 2 「他人」(autrui)と<他者>(l'Autre)の区別 |
|
第3章 ブーバーとの対話 |
|
1 ブーバーにおける人格の哲学 2 レヴィナスのブーバー読解 3 ブーバーの側からの可能な諸反論 4 自我の分離と真理-レヴィナスによるブーバー批判の真の意義 |
|
第2部 ハイデガーとの対決 |
|
第4章 主体性の擁護 |
|
1 ハイデガーによる「主体」批判 2 主体の「もの」性 3 享受の主体と被投性 4 女性的なもの-他人との「親しみ」と世界への「馴染み」 |
|
第5章 存在と真理 |
|
1 「存在は悪である」 2 存在と真理-『存在と時間』の真理概念 3 『全体性と無限』の三つの「分離」概念-自己の存在・世界・他人からの分離 |
|
第3部 デリダへの応答 |
|
第6章 他人(autrui)と<他者>(l'Autre) |
|
1 問題の所在 2 「絶対的に他なるもの」 3 他人から<他者>へ-『全体性と無限』第三部の論証順序 4 「絶対的に他なるものは<他人>である」 5 レヴィナスによる「理性」の捉え直し 6 <他人>を「理解」すること |
|
第7章 「自我への暴力」と「他者への暴力」 |
|
1 「他者への暴力」に関するデリダの批判 2 レヴィナスは概念を「暴力」とみなしたのか 3 レヴィナスは「他者への暴力」を批判したのか 4 「汝、殺すなかれ」 5 レヴィナスの「暴力」論-第三部C「倫理的関係と時間」 6 レヴィナスにおける「倫理」の意味 |
|
第8章 「第三者は他人の眼を通じて私を見つめる」 |
|
1 第三者の問題性 2 「第三者は他人の眼を通じて私を見つめる」 3 <他人>による「正義」の要請 4 いかにして他人と同時に第三者に応答するのか 5 『全体性と無限』の第三者論の射程 |
|
第4部 「現れざるものの現象学」とは別の仕方で |
|
第9章 <他人>との対話と<他者>への愛 |
|
1 『全体性と無限』における「エロスの現象学」の位置づけ 2 エロスの現象学への諸批判-従来のレヴィナス擁護の問題性 3 レヴィナスと「現れざるものの現象学」との差異 |
|
第10章 「転回」ではなく「深化」 |
|
1 転回解釈の問題点 2 『全体性と無限』と『存在するとは別の仕方で』 3 <同の内なる他>-『存在するとは別の仕方で』の主体性概念 4 <責任の無起源性>-「他者による自我への暴力」の再考 |
|
終章 「レヴィナス的倫理学」の可能性 |
|
1 本書の要約とさらなる課題 2 「レヴィナス的倫理学」は可能か |