タイトルコード |
1000100262217 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ディーセント・マネジメント研究 |
書名ヨミ |
ディーセント マネジメント ケンキュウ |
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労働統合・共生経営の方法 |
叢書名 |
龍谷大学社会科学研究所叢書
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叢書番号 |
第105巻 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
重本 直利/編著
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著者名ヨミ |
シゲモト ナオトシ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
晃洋書房
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出版年月 |
2015.3 |
本体価格 |
¥5000 |
ISBN |
978-4-7710-2614-8 |
ISBN |
4-7710-2614-8 |
数量 |
18,394,22p |
大きさ |
23cm |
分類記号 |
335.1
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件名 |
経営学
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注記 |
文献:巻末p9〜22 |
内容紹介 |
働きがいのある人間らしい労働(ディーセント・ワーク)の課題は、すぐれてマネジメントの課題である。具体的な労働統合・共生経営のあり方を論じ、市民のマネジメントとしてのディーセント・マネジメントを提唱する。 |
著者紹介 |
1949年兵庫県生まれ。立命館大学大学院経営学研究科博士課程単位取得。龍谷大学経営学部教授、同大学社会科学研究所付属労働統合・共生経営研究センター長。専攻は社会経営学・経営組織論。 |
目次タイトル |
序章 ディーセント・マネジメント論 |
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1.ディーセント・マネジメントとは何か 2.マネジメントの貧困化からの脱却 3.統合と共生の視点から 4.ディーセント・マネジメントの現代的課題 |
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第Ⅰ部 労働統合研究 |
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第一章 企業経営と福祉経営の統合に関する特例子会社の役割と可能性 |
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はじめに 1.障害者雇用率制度における特例子会社制度の概要と特徴 2.社会福祉法人・太陽の家と特例子会社 3.オムロンにおける障がい者雇用 おわりに |
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第二章 日本の「社会的企業」と経営者の「意思」 |
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はじめに 1.社会的企業の歴史背景 2.中小企業の社会的企業事例 3.意思決定できまる社会的企業 付論 海外の社会的企業と関連した文献案内 |
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第三章 中小企業における障がい者雇用の取り組みの現状と課題 |
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はじめに 1.共生社会と労働統合 2.働く仲間の生活の質を考える企業 3.地域資源とは何かを考える企業 4.社会的企業は福祉と言えるか おわりに |
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第四章 WISEにおける利益追求 |
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はじめに 1.先行研究 2.社会的企業と利益 3.北海道の障がい者雇用 4.WISEにおける社会的な目的追求と利益追求 |
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第五章 協同組合による福祉事業・就労支援事業の実践 |
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はじめに 1.高齢者生協とは何か 2.事例 おわりに |
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第六章 個別的就労支援(IPS)と労働統合 |
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はじめに 1.障がい者雇用を取り巻く政策の違い 2.就労支援センター「そらいろ」の取り組み 3.障がい者の就労(労働統合)に向けた課題 おわりに |
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第七章 エイブルアートによる価値開発と創作労働 |
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はじめに 1.「たんぽぽの家」とはどのような施設か 2.「エイブル・アート・ムーブメント」の提唱と企業連携 3.「たんぽぽの家」によるエイブル・アート傑出作品の登場 4.「たんぽぽの家」、「アトリエインカーブ」などの就労の仕組み 5.「たんぽぽの家」のパイオニアとしての強みと労働配分 6.「たんぽぽの家」の創造性開発 おわりに 補論 ボーダレス・アート@の可能性 |
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第八章 労働統合と日本企業の経営システム |
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1.「もう一つの」企業経営 2.特例子会社制度と「障害者の権利に関する条約」 3.企業経営における「合理的配慮」 4.社会構造と企業経営システムの転換 補論 「障がい者」の歴史的起源 |
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第Ⅱ部 共生経営研究 |
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第九章 農業・農村における共生経営 |
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はじめに 1.農業・農村の担い手としての障がい者の可能性 2.農業の六次産業化を視野に入れたソーシャルファームの展開の可能性 おわりに |
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第一〇章 農業における個人経営と法人経営の統合 |
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1.「食と農業」をめぐる問題と農業経営 2.農業経営への経営学からのアプローチ 3.農事組合法人オホーツク網走二六の農業経営 4.農業経営に関する研究深化の課題 |
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第一一章 現代の技術構造と“管理不能”の原発 |
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はじめに 1.現代の生産的労働と原発労働 2.技術における「管理随伴性」の提起 3.日本的「技術」概念について 4.原発における管理不能性 おわりに 補論 大飯原発訴訟=再稼働差止め判決に触れて |
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第一二章 共生経営の此岸にあるもの |
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はじめに 1.公害問題と「生産関係説」 2.「生産力の歴史性」をめぐって 3.重層なる「資本の生産力」 おわりに |
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第一三章 株主価値志向経営と新自由主義的グローバル化 |
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はじめに 1.社会的価値と経済的価値をめぐるポーターの問題提起 2.一九八○年代アメリカにおける株主価値志向・新自由主義的経営 3.ワシントン・コンセンサスと新自由主義的グローバル化 おわりに |
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第一四章 途上国と多国籍企業の共生に向けて |
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はじめに 1.途上国における先進国と新興国の多国籍企業 2.PNGとフィジーの経済発展 3.多国籍企業の途上国へのインパクト 4.PNGとフィジーの環境問題 5.途上国政府の取り組みとその課題 おわりに |
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第一五章 共生経営に向けた企業内制度と外部機関の取り組み |
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1.現代企業社会の問題点と共生経営の必要性 2.共生経営に関わる企業内制度 3.企業内制度の不備・形骸化・悪用の事例 4.自己統治の限界と市民社会による統治 |
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第Ⅲ部 統合・共生の思想・理論研究 |
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第一六章 あらためて資本主義に生きる |
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はじめに 1.資本主義社会の共生性 2.独占資本主義社会の共生性 3.現代資本主義社会の共生性 おわりに |
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第一七章 共生経営と「使用価値」 |
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はじめに 1.共生経営の使用価値論 2.共生経営への視線 おわりに 補論 現代の物象化を捉えるために |
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第一八章 なぜ、社会倫理なのか? |
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はじめに 1.近代の社会構造と倫理 2.現代資本主義と近代倫理の狂気 おわりに |
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第一九章 マネジメントの世紀からアソシエーションの世界へ |
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はじめに 1.二〇世紀の資本主義の結末と新しい社会へのアプローチ 2.社会の戦後史的な変化と社会ガバナンス 3.社会と経済の関係論 4.アソシエーション論と社会移行問題 おわりに |
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第二〇章 組織の矛盾と人間 |
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はじめに 1.政党組織の矛盾、二重構造と少数者支配 2.企業と政党のアナロジー 3.企業と政党における民主主義と参加 4.企業と政党の人間観、新しいマネジメント |
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第二一章 国家for/against会社 |
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はじめに 1.社会権の普遍化 2.障がい者問題とfor/against 3.障がい者雇用の比較 4.割当雇用アプローチ/差別禁止アプローチ 5.デンマークの労働文化 おわりに |
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第二二章 社会共生学の方法 |
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はじめに 1.資本主義と経営学 2.マルクスの指揮・監督機能 3.「マルクスとヴェーバー」からの方法論的考察 4.「資本主義をマネジメントする」方法 5.社会共生学の方法へ おわりに |
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第Ⅳ部 日本における共生経営の源流 |
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第二三章 前近代の共生経営 |
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1.相立相利 2.三方よし 3.先祖株組合 付論 大原幽学のマネジメントと現代的な取り組み 4.分度と推譲 |
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第二四章 近代の共生経営 |
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1.合本主義 補論1 道徳と経済の一致 2.社会事業 補論2 「武士道」と社会事業 補論3 社会運動と協同組合 3.大家族主義 付論 京都企業の経営思想 |