タイトルコード |
1000101053335 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
メディアと社会の連環 |
書名ヨミ |
メディア ト シャカイ ノ レンカン |
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ルーマンの経験的システム論から |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
佐藤 俊樹/著
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著者名ヨミ |
サトウ トシキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2023.2 |
本体価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-13-050206-1 |
ISBN |
4-13-050206-1 |
数量 |
9,417,19p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
361.234
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個人件名 |
Luhmann Niklas |
注記 |
文献:巻末p7〜19 |
内容紹介 |
ニクラス・ルーマンが切り開いた社会の自己産出系論、すなわちコミュニケーションシステム論を誰でも使える・わかるものとして展開。ルーマン理解を根底的に組み換え、現在の社会学における理論の可能性を探る。 |
著者紹介 |
東京大学大学院社会学研究科博士課程退学。同大学大学院総合文化研究科教授。著書に「社会科学と因果分析」「社会学の方法」「社会は情報化の夢を見る」など。 |
目次タイトル |
序論 経験的システム論への転回 |
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1 経験的研究と「理論の不在」 2 ルーマンのマスメディアシステム論 3 本書の構成 |
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Ⅰ メディアと社会 |
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Ⅰ-1 サブカルチャー/社会学の非対称性と批評のゆくえ |
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1 サブカルチャーと社会学 2 表現世界の意味システム 3 反復される物語と大衆消費市場 4 「解体」論図式の妥当性 5 先端性の二重基準 6 「ルーマン」の転態-物語論の自己論理 7 社会学と「社会学」の乖離 8 社会学の世界で起きていること 9 批評の経済と言葉のゆくえ 補論1 社会物理学の可能性 補論2 社会の自己産出と内部観察 |
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Ⅰ-2 制度と技術と民主主義 |
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1 出会いの後で-技術は何を変えるのか 2 民主主義の二つの顔 3 都市民主政の二つの制度 4 産業社会の民主主義 5 情報技術と「旧くて新しい問題」 6 機能的文化と政治 7 制度領域の自律と相互依存 8 自己決定と時間 9 「輿論/世論」との交錯 10 接続の条件 11 技術と政治 |
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Ⅰ-3 世論と世論調査の社会 |
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1 世論調査の変容 2 「前面化」と「潜在化」 3 世論調査の役割分化 4 ビッグデータとの差異-代表性と聞き出し 5 高級品と一般品の多様化戦略 6 再帰的な社会と世論調査 7 「他人の意見」としての世論 8 「公」の二つの意味 9 なぜ世論は重要なのか 10 世論調査の二次の観察 |
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Ⅰ-4 現代メディアと批評する個人 |
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1 保存複製技術がもたらすもの 2 不特定メディアとしてのマスメディア 3 消費者と未来の受け手の間で 4 「ニュース価値」の不確定性 5 メディア企業と発言する個人 6 同じメディアシステムとして 7 マスメディアにおける個人と法人 |
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Ⅰ-5 機能的に分化した社会のマスメディア |
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1 マスメディアと社会科学の現在 2 メディア技術と現代社会 3 超マスメディア社会へ 4 不特定メディアとして 5 消費者と受け手の間で 6 「ニュース価値」と「目新しさ」 7 自己言及するマスメディア 8 「公共性」の鏡写し 9 機能的に分化した社会での「新しさ」 10 マスメディアの循環 11 ニュースの枠がニュースを造る 12 法人であることの意義 13 「公共性」の論証問題 14 マスメディアの現代的課題 15 メディア不信のなかで |
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Ⅰ-6 「社会学の知」の位置と資産 |
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1 「常識外し」の社会学? 2 観察は社会に巻き込まれている 3 経験的知識と因果 4 マスメディアの再定義 5 当事者の知を高次化する 6 観察者と定義の適切さ 7 複数の術語系をあつかう 8 理論モデルの使い方 9 民主制の三角形 10 何を外すべきなのか |
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R-1 ルーマン斜め読みのススメ |
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R-2 神と天使と人間と |
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Ⅱ システムの公理系 |
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Ⅱ-1 自己産出系の公理論 |
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1 自己産出系論への公理論的アプローチ 2 syntaxとsemanticsの位置づけ 3 自己産出系論のsyntax 4 自己産出の形態 5 制度の経験的記述との関係 6 自己産出系論のSemantics 7 伝統的な行為論との接続 |
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Ⅱ-2 自己産出系のセマンティクス |
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1 自己産出系論の公理系 2 理解社会学の二つのモデル 3 自己産出系のsyntaxとの対応 4 制度の挙動をとらえる 5 「行為の意味を理解する」ことの定式化 6 ベイズ統計学の枠組み 7 行為の意味を推定する 8 解釈度を変数としてあつかう 9 自己産出系と解釈度 10 意味を「分布」としてあつかう 11 沈黙を測る |
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Ⅱ-3 回帰的なネットワーク |
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1 自己産出系論の基本的な術語 2 回帰的とは 3 コミュニケーションシステム論の独自性 4 回帰的ネットワークと自己言及 5 つながりが「内」をつくる 6 意味と因果 7 回帰的と反射性 8 コミュニケーションシステムとしての制度 9 反省の位置づけ 10 近似モデルとして |
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Ⅱ-4 「固有値」と機能的分化 |
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1 システムの「固有値」 2 作動の連鎖 3 コミュニケーションの軌道領域 4 システムの変動と解軌道 5 コミュニケーションシステムの分化 6 「作動的な閉じ」の成立 7 「構造」と「境界」-ルーマンの読み方 8 コミュニケーションの連なりとしての社会 |
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R-3 Taking Autopoiesis seriously |
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Ⅲ システムとネットワーク |
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Ⅲ-1 ネットワークと境界性 |
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1 Something newとしてのネットワーク 2 ネットワーク性の操作的定義 3 分析単位の必然性 4 意味的な境界定義 5 水平性を創り出すしくみ 6 相互作用と階層性 7 第三世代システム論とネットワーク 8 地域社会と官僚制組織 9 決定のネットワークの作動特性 10 回帰的ネットワークとしての官僚制 11 内向きの力が働くとき 12 土地と越境 |
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Ⅲ-2 オートポイエティック・システム論から組織を見る |
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1 自己産出系論とルーマン 2 「組織として」決めていく 3 ルーマンの考え方と読み方 4 相互参照のネットワークとしての組織 5 組織のリアリティと「基本定理」 6 組織は環境イメージを構築する 7 理論と実証 8 経験的研究への寄与 9 内部観察性の公準 10 探究の地平 |
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R-4 M・ウェーバーの「失われた一〇年」 |
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終章 人と学術 |