タイトルコード |
1000100898954 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
戦後教育学と戦争体験 |
書名ヨミ |
センゴ キョウイクガク ト センソウ タイケン |
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戦後教育思想史研究のために |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
佐藤 広美/著
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著者名ヨミ |
サトウ ヒロミ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
大月書店
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出版年月 |
2021.5 |
本体価格 |
¥7000 |
ISBN |
978-4-272-41260-0 |
ISBN |
4-272-41260-0 |
数量 |
241p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
371.21
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件名 |
教育学-歴史
日本-教育
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内容紹介 |
戦後教育学とはそもそも何か、どのようにしてそれは成立してきたのか。戦後の教育科学研究会の再建過程と、その中心となった教育学者たちの思想を検討。さらに、自分の戦後教育思想の学び直しが試された経験を記す。 |
著者紹介 |
東京家政学院大学教授(日本近現代教育思想史)、教育科学研究会委員長。著書に「災禍に向きあう教育」「「誇示」する教科書」「植民地支配と教育学」など。 |
目次タイトル |
序章 戦後教育学と戦争体験の思想化 |
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1 なぜ戦後教育学の「はじまり」を問題にするのか 2 教育科学研究会の再建と戦後教育学 3 勝田守一の教育学 |
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第Ⅰ部 教育科学研究会の再建と戦後教育学 |
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第1章 教育科学研究会はなぜ再建されたのか |
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1 教育の危機と教育学 2 問われた倫理と平和 3 なぜ「日本教育の良心」を問題にしたのか 4 「山びこ学校」へ |
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第2章 再建時、教育科学研究会は平和をどのように論じたのか |
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1 「二つの世界の対立」をどう見るか 2 平和教育の「ためらい」にいかに応えるか 3 平和教育は「切ない問題」である おわりに |
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第3章 戦後教育学における「倫理的な問い」 |
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1 戦後教育学における「倫理的な問い」とは何か 2 『教育』創刊号はなぜ「日本教育の良心」を特集にしたか 3 「子どもとともに生きる」という倫理的根拠 4 「子どもから」と「ナショナリズムの問題」 5 社会科教育論から道徳教育論へ |
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第4章 子ども把握と教育実践の全体構造 |
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1 「一九七六年方針」 2 子ども・教育実践・社会をつなぐ 3 青年期、学校と教師、地域と教育、戦後教育改革 おわりに |
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第Ⅱ部 戦争体験への問いと戦後教育学の形成 |
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第5章 教育学はなぜ戦争責任を問わなければならないのか |
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はじめに 1 木村久夫と五十嵐顕 2 敗戦直後における「戦前教育」の批判(一九七七年の東大退職以前) 3 戦前における「戦前教育」の批判 4 「レーニンの教育論」にふれて おわりに |
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補論1 五十嵐顕の戦争反省とユーモア |
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1 なぜユーモアを交えて「回想の自分」を語ったのか 2 戦争責任とユーモアの関係 3 罪をどう語るか |
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補論2 「葉書」三〇枚 |
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第6章 若者を戦場に送り出す教育は、何度でも問題にする |
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1 神々は細部に宿る 2 「述べて作らず」と普遍人類的価値の追求 3 若者を戦場に送り出す教育は、何度でも問題にする 4 政府に頼ることなく おわりに |
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第7章 戦後教育学における「交換の原理」と「敗戦」の問題 |
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はじめに 1 贈与の教育 2 戦後教育学と「死者への負い目」 3 戦争体験と「ネーションの教育」批判 おわりに |
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第8章 戦後教育学における「馴化」と「敗戦」問題 |
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1 堀尾教育権論に対する後藤道夫の批判 2 「馴化」を超える実践的・理論的課題 3 大衆国家における馴化問題 4 馴化問題と戦後教育改革をどう受けつぐのか 5 馴化問題は「敗戦にどう向きあうか」へとつながる |
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第9章 戦争と責任と判断と |
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1 戦時下の宮原誠一 2 歴史修正主義 3 理解と裁きと 4 悪の陳腐さ |
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第Ⅲ部 教育基本法「改正」問題と戦後教育学 |
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第10章 教育基本法の精神と南原繁 |
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はじめに 1 教育基本法改正案の問題点 2 教育基本法を生みだした精神 おわりに |
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第11章 ヒロシマの体験と教育基本法の理念 |
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1 長田新編『原爆の子』について 2 大江健三郎『ヒロシマ・ノート』について |
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第12章 教育基本法「改正」と向きあう |
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1 暴挙とねらい 2 執念と背景 3 いかに向きあうか |
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第13章 教育基本法「改正」と立憲主義 |
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1 権力拘束規範から国民拘束規範へ 2 「態度を養う」について 3 「愛国心」について |
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終章 災禍に向きあう教育の思想 |
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1 災禍と戦後教育学 2 「転換期における教育学」という自覚 3 水俣病患者の人間的モラルの形成 |