タイトルコード |
1000100470073 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
性を管理する帝国 |
書名ヨミ |
セイ オ カンリ スル テイコク |
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公娼制度下の「衛生」問題と廃娼運動 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
林 葉子/著
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著者名ヨミ |
ハヤシ ヨウコ |
出版地 |
吹田 |
出版者 |
大阪大学出版会
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出版年月 |
2017.1 |
本体価格 |
¥7000 |
ISBN |
978-4-87259-560-4 |
ISBN |
4-87259-560-4 |
数量 |
7,536,12p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
368.4
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件名 |
売春問題-歴史
軍隊衛生-歴史
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注記 |
文献:p493〜525 |
内容紹介 |
なぜ、女性の虐待を公認する「近代公娼制度」を、日本人は自ら廃することができなかったのか? 近代公娼制度に対する人々の認識の変遷について、1860年代〜1930年代を中心に検証。制度を支持した者たちの責任を問う。 |
著者紹介 |
1973年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪大学男女協働推進センター特任講師。 |
目次タイトル |
序章 公娼制度下の暴力は、なぜ廃絶できなかったのか? |
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1 問題の所在 2 先行研究と本書の課題 |
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第一章 軍隊の性病問題とスケープゴートとしての娼妓 |
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1 医学知の輸入と性病検査 2 公娼制度の再編過程にみる性病の問題 3 <婚外の性>の一元化 |
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第二章 廃娼運動の始まりと女性の周縁化 |
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1 廃娼建議と「衛生」の論理 2 「姉妹同胞」としての娼妓 3 男性に占められる廃娼運動と買春男性批判 |
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第三章 国境を越える性の売買と日清戦争 |
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1 日本人移民の「密売淫」を取り締まる法の制定 2 「海外醜業婦」の社会問題化 3 「授産」事業による娼婦の「救済」 4 従軍看護婦の理想化 |
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第四章 庶民の性病観と差別意識 |
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1 蔓延する性病と売薬 2 梅毒患者の<黒い肌> 3 <白い肌>の「文明」/<黒い肌>の「野蛮」 4 生殖力を脅かすものとしての淋病 5 男性不妊と買春の問題化 |
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第五章 娼妓を<労働者>にする戦略 |
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1 公娼廃止か娼妓の権利か 2 可視化される娼妓虐待 3 娼妓を<労働者>と見なす法廷闘争 4 娼妓を「救済」する「軍隊」 |
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第六章 軍隊と廃娼運動の癒着 |
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1 日露開戦と矯風会軍人課 2 矯風会の愛国婦人会への対抗意識 3 「軍人」化する女性たち |
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第七章 日露戦争と占領地へ拡大する公娼制度 |
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1 遊廓増設問題と廃娼運動の全国化 2 満洲軍政下の公娼制度導入 3 満洲の「婦人救済」運動 |
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第八章 性別編成される廃娼運動 |
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1 男性に啓蒙される女性という構図 2 廃娼運動団体・廓清会の創設 3 美人=芸妓問題と「奥様」批判 4 矯風会の女性運動化 |
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第九章 <男らしさ>の優生思想 |
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1 「文明」化された<男らしさ> 2 『廓清』の「人種改良」論 3 廃娼論者の断種論 |
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終章 帝国の軍隊に取り込まれた公娼制度と廃娼運動 |
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1 アジアへの侵略戦争と公娼制度の近代化 2 近代公娼制度を支持したのは誰か? 3 帝国主義の女性差別 |