タイトルコード |
1000100491140 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
非常時のモダニズム |
書名ヨミ |
ヒジョウジ ノ モダニズム |
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1930年代帝国日本の美術 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
五十殿 利治/著
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著者名ヨミ |
オムカ トシハル |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2017.3 |
本体価格 |
¥7400 |
ISBN |
978-4-13-086052-9 |
ISBN |
4-13-086052-9 |
数量 |
7,550,9p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
702.16
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件名 |
日本美術-歴史-近代
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内容紹介 |
非常時において反対勢力、抵抗勢力が姿を消し、統制によって圧迫された時代におけるモダニズムの退潮という視点から、昭和初年からアジア太平洋戦争勃発前までの1930年代帝国日本の美術現象を読み解く。 |
著者紹介 |
1951年生まれ。早稲田大学大学院後期課程中退。筑波大学芸術系教授。「大正期新興美術運動の研究」で毎日出版文化賞奨励賞受賞。他に「日本のアヴァンギャルド芸術」「観衆の成立」など。 |
目次タイトル |
序章 |
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第一部 帝国の美術戦略 |
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第一章 もうひとつの「日本美術年鑑」と対外文化宣伝 |
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1 番付から年鑑へ 2 二つの美術年鑑 3 国際連盟協会学芸協力委員会と美術界 4 The Year Book of Japanese Art(『英文日本美術年鑑』)の刊行 5 Introductionと日本美術界紹介 6 主要展覧会の紹介と付録記事 7 まとめ |
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第二章 美の聖域と競技場 |
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1 芸術競技初参加 2 ベルリン大会 3 ベルリン大会が終わって |
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第三章 日中戦争期における雲岡石窟と日本人美術家 |
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1 遺跡と観光 2 観光地としての雲岡石窟 3 雲岡石窟ブーム 4 雲岡石窟の記述 5 モダニストの中国旅行と写真への関与 6 柳瀬正夢の雲岡行 7 帰国後の写真の展示公開 8 「女」と「こども」と「平民」の世界 9 長谷川三郎と雲岡石窟 10 写真との出会い、瑛九との出会い 11 第一回自由美術家協会展と写真 12 雲岡石窟の評価と写真作品 13 中国旅行後の「前衛」なる「閑人」 結語に代えて 補遺 美術関係の一つの記録写真 |
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第二部 越境するモダニスト |
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第四章 シベリア横断の画家と小説家によるパリ美術生活案内 |
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1 シベリア鉄道の旅 2 林芙美子のパリ美術生活 3 パリの日本人社会と林芙美子 |
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第五章 モダニズムの展示 |
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1 企画過程 2 展覧会開催 3 反響と余波 4 モダニズムの展示 |
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第六章 岡本太郎とスイス・コネクション |
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1 なぜスイス美術なのか 2 シュランデパンダン展と抽象創造協会への参加 3 「稀有な若人」 4 交友圏の拡大と美術活動 5 ジャコフスキと岡本太郎 6 一九三五年ルツェルン美術館開催の「措定、反措定、止揚」展をめぐって 7 「総合」の芸術 8 クールティヨンと『オカモト』 9 おわりに |
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第七章 セリグマン来日と日本の「前衛」 |
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1 セリグマン来日 2 セリグマン個展 3 ネオ=コンクレティスム 4 セリグマンの代弁者としての長谷川三郎 5 瑛九にとってのセリグマン |
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第三部 帝都の展示空間上野恩賜公園とモダン銀座街頭 |
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第八章 近代美術館から現代美術館へ |
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1 東京府美術館と美術館建築 2 美術館機能の改善 3 現代美術館か、近代美術館か 4 現代美術の「街頭展」 |
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第九章 一九三〇年代東京における「街頭展」とモダニズムの新拠点 |
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1 銀座の展示空間 2 「新芸術の為の展示室」 3 「ブリュッケ」における展覧会 4 瑛九と北尾淳一郎の二人展について 5 ゲオルゲ・グロツス作品及文献展示会 6 「写真関係の建築」と海外超現実主義作品展 7 板垣鷹穂の紹介記事 8 日本サロンと「海外超現実主義作品展」の展示空間 |
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第一〇章 アマチュア写真から写真壁画まで |
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1 写真展月評への姿勢 2 アマチュア写真評とモダニズム批判 3 写真の社会性、カメラ報国、写真国策 4 展示、美術館、画廊 5 地方色と郷土芸術 6 日本的なるもの 7 ドイツと板垣月評 8 おわりに |
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終章 |