タイトルコード |
1000100491361 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
中近世の生業と里湖の環境史 |
書名ヨミ |
チュウキンセイ ノ セイギョウ ト サトウミ ノ カンキョウシ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
佐野 静代/著
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著者名ヨミ |
サノ シズヨ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
吉川弘文館
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出版年月 |
2017.4 |
本体価格 |
¥9500 |
ISBN |
978-4-642-02936-0 |
ISBN |
4-642-02936-0 |
数量 |
9,330,4p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
291.61
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件名 |
琵琶湖
漁撈-歴史
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内容紹介 |
里山・里海と並ぶ「里湖」として、琵琶湖・淀川水系をフィールドに「二次的自然」の環境史を展開。中近世の各時代の絵図・文書の分析に地形復原や生態学的知見を重ね合わせ、里湖の生態系の成立と変化のプロセスを論じる。 |
著者紹介 |
1968年京都市生まれ。奈良女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻博士課程中途退学。同志社大学文学部教授。博士(文学・京都大学)。著書に「中近世の村落と水辺の環境史」がある。 |
目次タイトル |
序章 日本の環境史研究の課題と本書の視座 |
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一 日本における「二次的自然」研究の意義 二 水辺の「二次的自然」としての「里海」 三 本書の視座と「里湖」研究の意義 四 都市と淡水魚の消費 五 複合生業論・コモンズ論と「里湖」の環境史 六 世界の環境史研究における日本の位置 |
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Ⅰ 水辺の資源とコモンズ |
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第一章 古代の淀川流域におけるヨシ群落の利用と管理 |
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はじめに 一 抽水植物の用途と有用性 二 「依り代」としての抽水植物 三 ヨシ群落と秣・牧 四 ヨシ群落と中世的水面領有 まとめにかえて |
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第二章 「水辺」のコモンズとしてのヨシ帯 |
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はじめに 一 ヨシ帯の資源価値と入会 二 荘園・惣村によるヨシ帯の用益 三 ヨシ帯の所有と支配 おわりに |
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Ⅱ 中世村落の生業と景観 |
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第一章 琵琶湖の自然環境からみた中世堅田の漁撈活動 |
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はじめに 一 中世堅田の漁撈技術と小糸網 二 中世音羽庄と堅田との相論 三 中世菅浦と堅田との漁業相論 四 考察 おわりに |
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第二章 琵琶湖の「杓の銭」と中近世の堅田・菅浦 |
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はじめに 一 堅田から尾上への「運上」 二 菅浦と尾上の「かへ地かへ海」 三 菅浦の領海の範囲 四 竹生島神領と「杓の銭」 おわりに |
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第三章 惣村菅浦の集落景観と自然環境 |
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はじめに 一 「ハマ」と水面 二 湧水・水系と「東村」「西村」 三 河川と山地荒廃 |
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補論1 近代以降の菅浦の漁業とその景観 |
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はじめに 一 忘れられた明治期の漁場 二 「網浦」と村のコモンズ 三 戦前のエリと戦後のエリ 四 菅浦の漁業の現在 |
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Ⅲ 漁撈技術と資源管理 |
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第一章 近世・近代史料による琵琶湖のエリ発達史の再検討 |
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はじめに 一 図像史料にみる近世のエリ 二 漁捕装置からみたエリの分類とその発達過程 三 エリの発達の地域的要因 おわりに |
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第二章 内水面「総有」漁業の近世と近現代 |
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一 前近代的漁業慣行と内水面の資源管理 二 琵琶湖の「総有」エリ 三 明治初頭のエリの変容と乱獲 四 「村エリ」による収益配分と村落の社会構造 五 「総有」エリの過去と現在 |
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補論2 『安治区有文書』天正十六年「【エリ】銭集日記」「鮨上納日記」に関する一考察 |
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はじめに 一 橋本氏による批判とその論点 二 安治村の「村エリ」の実態 三 「鮨上納日記」の理解 四 神事【エリ】の位置 五 フナに関する民俗語彙と史料解釈 |
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Ⅳ 「里湖」と都市の消費活動 |
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第一章 近世近江国南部における「里山」と「里湖」の循環的システム |
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はじめに 一 蜆漁と田上山地の荒廃 二 採藻業と商品作物 三 考察 おわりに |
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第二章 「里湖」の生態系と近世都市の消費生活 |
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はじめに 一 水生植物の利用・管理 二 都市での水産物消費と「里湖」 まとめにかえて |