タイトルコード |
1000100504640 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
意味の探究 |
書名ヨミ |
イミ ノ タンキュウ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
山田 進/著
|
著者名ヨミ |
ヤマダ ススム |
出版地 |
東京 |
出版者 |
くろしお出版
|
出版年月 |
2017.5 |
本体価格 |
¥4600 |
ISBN |
978-4-87424-730-3 |
ISBN |
4-87424-730-3 |
数量 |
6,387p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
801.2
|
件名 |
意味論
|
注記 |
文献:p365〜372 |
内容紹介 |
「語の意味」とは何か? 「類語大辞典」の編集・執筆に関わってきた著者が、「意味の本質」「同義・類義・多義」「意味記述の方法」「辞書と意味記述」の4部に渡り、これまで深めてきた考察を明らかにする。 |
著者紹介 |
1948年東京生まれ。東京大学大学院言語学専門課程修士課程修了。聖心女子大学名誉教授。専門は意味論。編著書に「日本語意味と文法の風景」「類語大辞典」など。 |
目次タイトル |
序章 ことばの意味とその研究 |
|
1.ことば・ものごと・世界 2.ことばのかたちと意味 3.ことばの意味・ものごと・概念 4.とらえ方と意義素 5.意義素による記述 6.語の意味論 7.本書の構成 |
|
第Ⅰ部 意味の本質 |
|
第1章 固有名詞と意味 |
|
第2章 見せかけの意味要素 |
|
1.「意味」の範囲 2.「大多数の人に共有されている」意味 3.「大多数の用法に共通する」意味 4.ハシルの意味 5.結論 |
|
第3章 意味と概念とをめぐって |
|
第4章 「丸い三角形」はどこがおかしいのか |
|
第5章 語の意味特徴の性格 |
|
1.はじめに 2.意味と概念 3.概念の定義 4.意味の定義 5.語の意味の表現 6.意味特徴は概念表現である 7.語彙の要素としての語の意味 8.おわりに |
|
第6章 語の形式と意味 |
|
1.語の統合形式 2.統合形式の意味 3.形式と意味の関係 4.語の内在的特徴の分析的表現 5.形態格の意味 6.語の意味の存在様式 |
|
第7章 事物・概念・意味 |
|
1.はじめに 2.外界の事物の認めかた 3.概念 4.概念と言語表現 5.概念を一定の観点からとらえる様式としての意味 6.異なる概念を関係づける様式としての意味 7.おわりに |
|
第Ⅱ部 同義・類義・多義 |
|
第8章 同義に関する二三の問題 |
|
1.双方向含意と言語表現の同一性 2.同一なのは何か 3.概念の同一と意味の同一 4.特定の文脈における同義 5.トドクとツクの意義素 6.文脈から補われる意味特徴 7.対比による特徴 8.結語 |
|
第9章 類義語とはどのような語か |
|
1.「類義」「類義語」という用語の使い方 2.類義語の基準についての主な考え 3.類義判定基準の問題点 4.まとめと問題点 |
|
第10章 類義語の存在理由 |
|
1.はじめに 2.言い換えとそのパターン 3.言い換えをするわけ 4.潜在的な言い換え 5.類義語の必要性 6.類義語がなくならないわけ 7.結論 |
|
第11章 多義の処理 |
|
1.意味と文脈 2.多義と意義素 3.意義素と文脈 4.「で」の用法 5.「で」の意味に関する従来の分析 6.「で」の意味分析試案 7.むすび |
|
第12章 多義語の意味記述についての覚え書き |
|
1.多義語の意味の結びつき 2.意味の関連性のタイプは規則的に適用されるか 3.語の意味記述の2つの方向 4.多義と同音異義 5.多義語の意味記述の相反する方向 |
|
第Ⅲ部 意味記述の方法 |
|
第13章 言語普遍的意味特徴による語彙記述 |
|
1.意味を記述する言語 2.対象言語,記述言語,高次言語 3.記述言語としての自然言語の性格 4.言語普遍的な意味特徴 5.結論 |
|
第14章 語の意味はどのようなことばで記述できるのか |
|
1.意味記述のメタ言語 2.普通のことば以外のメタ言語による意味記述の性質 3.普通のことばによる記述のあいまいさ 4.記号を用いる記述 5.普通のことばを限定して用いる記述 6.普通のことばを正確に規定して限定的に用いる記述 |
|
第15章 感情の言語表現 |
|
1.感情の言語表現に関するいくつかの問題 2.「感情」という言葉 3.感情の言語表現のこれまでの研究 4.心理学の感情研究 |
|
第16章 感情語の意味をどう記述するか |
|
1.感覚・感情は他者に分かるか 2.感覚のもとと感覚そのもの 3.感情そのもの 4.メタ言語の問題 5.感情語の体系的記述 |
|
第17章 意義素分析の歴史と現状 |
|
1.本章の目的と構成 2.意義素の定義 3.意義素による記述および意義素概念の変遷 4.意義素論とその批判 5.意義素論的記述から見えること |
|
第Ⅳ部 辞書と意味記述 |
|
第18章 辞書の意味記述 |
|
1.辞書が対象とする語彙の種類 2.辞書の対象者と記述のタイプ 3.意味記述の難問題 4.意味の性質と記述のスタイル 5.「完全な意味記述」は可能か? |
|
第19章 意味分類辞書 |
|
1.はじめに 2.語彙における語の関連性 3.一般辞書とシソーラス 4.シソーラスでの語の意味記述 5.シンタグマティックな語の関連性 6.意味分類辞書 7.語をどのように分類し,配列するか 8.語の新しい分類方式 9.語の空間的な配列は絶対に必要か 10.残された問題点のいくつか 11.おわりに |
|
第20章 意味から引く辞書 |
|
1.一般辞書を逆に引く 2.語の意味と外界の事物 3.語義説明句と語の意義,あるいは事物との関係 4.事物から言語表現へ 5.語義説明句から語を引けるか 6.近似的な意味引き辞書 |
|
第21章 「いい」の意味論 |
|
1.はじめに 2.「イイ+名詞」の意味解釈の多様性 3.イイの基本的な意味特徴 4.何がイイのか 5.暗黙の了解 6.イイのその他の用法 7.「受け入れる」という特徴 8.むすび |