タイトルコード |
1000100574836 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「社会的なもの」の人類学 |
書名ヨミ |
シャカイテキ ナ モノ ノ ジンルイガク |
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フィリピンのグローバル化と開発にみるつながりの諸相 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
関 恒樹/著
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著者名ヨミ |
セキ コウキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
明石書店
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出版年月 |
2017.12 |
本体価格 |
¥5200 |
ISBN |
978-4-7503-4602-1 |
ISBN |
4-7503-4602-1 |
数量 |
331p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
382.248
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件名 |
フィリピン
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注記 |
文献:p309〜323 |
内容紹介 |
今日のフィリピンが経験しつつある、開発とグローバル化のエスノグラフィーを提示。人々のつながりから生まれつつある「社会的なもの」に、生の解放と規律化の両義的な可能性を見ようとする文化人類学的探究の書。 |
著者紹介 |
1968年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。広島大学大学院国際協力研究科准教授。博士(文学)。専門は文化人類学。著書に「海域世界の民族誌」がある。 |
目次タイトル |
序章 |
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第1節 「社会的なもの」とは? 第2節 「社会的なもの」の変容-問題の所在と意義 第3節 「社会的なもの」と統治性-分析の視点 第4節 「社会的なもの」の人類学-先行研究の整理 第5節 「社会的なもの」とフィリピン-事例の位置づけ 第6節 本書の構成と各章の概要 |
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第1部 都市における貧困とクライエンテリズム的なつながり |
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プロローグ |
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第1章 侵食されるアソシエーション |
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第1節 マリキナ市の都市統治とマランダイ地区 第2節 CMPとアソシエーション 第3節 マランダイ地区におけるCMPの展開 第4節 考察 |
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第2章 さまよえる「人的資本への投資」 |
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第1節 フィリピンにおける4Psの概要 第2節 マランダイ地区における4Psの事例-その包摂のあり方 第3節 「人的資本への投資」の行方-さらなる周縁化、予期せぬ帰結、対抗的語り 第4節 考察 |
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第2部 海域社会における資源管理とコミュニティ的つながり |
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プロローグ |
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第3章 規律化するコミュニティ |
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第1節 海域資源管理レジームを支える諸制度 第2節 調査地集落の概要 第3節 制度化の諸事例 第4節 考察 |
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第4章 開かれるコミュニティ |
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第1節 ナラ町漁業条例と集落の資源利用形態への影響 第2節 集落における資源利用形態の再編 第3節 「クロン/リコム複合」-新たな漁業複合の形成 第4節 考察 |
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第5章 海域の生計を支えるコミュニティ的つながり |
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第1節 「魚を追い求める大いなる競争」の時代とムロアミ漁 第2節 活気あふれる漁村での新たな生活 第3節 ネオリベラルな資源管理制度の浸透と資源の利用に関する制限 第4節 鉱山とエコ・ツーリズムへの転身 第5節 考察 |
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第3部 トランスナショナルな社会的場における移動と親密なつながり |
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プロローグ |
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第6章 「草の根のトランスナショナリズム」と親密なつながり |
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第1節 都市貧困層地区での生活と夫の海外出稼ぎ 第2節 長男マルコの語るもう1つのバージョン 第3節 ある海外出稼ぎ女性の死と遺族への補償 第4節 レバノン紛争に巻き込まれた労働者の救出 第5節 考察 |
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第7章 差異化としての海外移住 |
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第1節 フィリピンのミドルクラス・プロフェッショナルと海外移住 第2節 ミドルクラス・プロフェッショナルのアイデンティティとその両義性 第3節 考察 |
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第8章 葛藤のなかの「家族」 |
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第1節 子どもの移動と「家族」の表象 第2節 1.5世代の移動の経験と感情の変遷-悲しみ、怒り、受容 第3節 フィリピン系1.5世代移民のアイデンティティ-「自立/自律」、「相互依存性」、「関係的自己」の諸相 第4節 考察 |
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第9章 ゆるやかな連帯の可能性 |
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第1節 国家貧困対策委員会(NAPC)と「95年法」改正運動 第2節 国家貧困対策委員会(NAPC)海外出稼ぎ労働者セクターにつどう人びと 第3節 考察 |
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終章 結論 |