タイトルコード |
1000100596765 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
フランス近代の図像学 |
書名ヨミ |
フランス キンダイ ノ ズゾウガク |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
木村 三郎/著
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著者名ヨミ |
キムラ サブロウ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
中央公論美術出版
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出版年月 |
2018.1 |
本体価格 |
¥25000 |
ISBN |
978-4-8055-0850-3 |
ISBN |
4-8055-0850-3 |
数量 |
430p 図版12p |
大きさ |
26cm |
分類記号 |
723.35
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件名 |
絵画-フランス
図像学
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注記 |
文献:p389〜416 |
内容紹介 |
フランス近代において常に美術史の中心にあった画家ニコラ・プッサン。彼を軸に、神話図像、宗教図像、歴史図像といった視点から、フランス17世紀の絵画における図像表現のありかたと、18世紀におけるその受容を論じる。 |
著者紹介 |
パリ第Ⅳ大学から文学博士号取得。日本大学芸術学部教授、金沢美術工芸大学客員教授。著書に「名画を読み解くアトリビュート」「ニコラ・プッサンとイエズス会図像の研究」など。 |
目次タイトル |
序章 |
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一 目的 二 方法 |
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第Ⅰ部 本書の方法 |
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第1章 パノフスキー著「ニコラ・プッサン作《アルカディア》論」における類型分析 |
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一 先行研究と問題の所在 二 論文の誕生まで 三 先行研究の理解と咀嚼 四 パノフスキーの研究の新知見は何か 五 一九三六年版と一九五五年版の違い:パノフスキーが改訂した根拠は何か-草稿としての一九三六年版 六 結論 |
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第2章 フランスの新世代の研究者たち |
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一 カタログ美術史-美術館収蔵絵画・素描・版画作品目録 二 批評史 三 図像学 四 コレクター(美術保護)史 五 王立絵画彫刻アカデミー史 |
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第Ⅱ部 神話図像 |
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第3章 ルネサンスからバロックにかけて描かれた《アポロとダフネ》の図像展開 |
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一 文学上の典拠 二 先行研究と問題の所在 三 表現上の五つの類型 四 結論 |
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第4章 版画家ブリオ |
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一 はじめに 二 版画家イザーク・ブリオについて 三 イザーク・ブリオの主要な版画作品 四 結論 |
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第5章 プッサン作《アポロとダフネ》(ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク蔵) |
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一 作品の基礎情報 二 アンドレーゼンからパノフスキーへ-ドイツと英米においてなされた、プッサン作《アポロとダフネ》を巡る神話画研究 三 作品記述と問題の所在 四 図像展開-二つの類型 五 プッサンの絵画における、ねじれた人体から側面の人体への変容 六 結論 |
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第6章 コンティ著『神話の手引き』 |
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一 コンティの生涯 二 コンティの著作 三 コンティ著『神話の手引き』がフランスへもたらした影響 四 ナターレ・コンティに関する文献 |
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第Ⅲ部 歴史図像 |
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第7章 ラ・ヴリリエール邸ギャラリーとローマ古代史を描く歴史画 |
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一 ラ・ヴリリエール邸-先行研究と問題の所在 二 コレクションの形成 三 ラ・ヴリリエール邸ギャラリーとイタリア趣味 四 コレクションのその後 五 ラ・ヴリリエール邸関係文献 六 資料 |
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第8章 プッサン作《カミルスとファレリイの教師》(ルーヴル美術館蔵) |
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一 先行研究と問題の所在 二 文学上の典拠 三 《カミルスとファレリイの教師》を主題とした作例の図像展開 四 結論 |
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第Ⅳ部 宗教図像 |
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第9章 プッサンとヴィーリクス |
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一 はじめに 二 プッサン作《シモンの家での食事》 三 古代ローマを手本にした時代考証の趣味-素描との比較から 四 十六世紀イエズス会系版画が示す、閉鎖空間を描く美意識-ヴィーリクスからプッサンへ 五 結論 |
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第10章 フェリビアン著「シャンパーニュ伝」 |
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一 先行研究と問題の所在 二 アンドレ・フェリビアン著「フィリップ・ド・シャンパーニュ伝」の邦訳 |
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第11章 シャンパーニュ作《煉獄の魂を救い出す勝利するキリスト(通称・煉獄の魂)》 |
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一 作品の基礎情報 二 作品記述 三 E・マールとB・ドリヴァルによる先行研究 四 十六世紀末〜十七世紀前半における「煉獄」の表現-アントワープからパリへ 五 フィリップ・ド・シャンパーニュとグエルチーノの《煉獄の魂》 六 「勝利するキリスト」図像の展開 七 傲然たるキリストとは何か 八 結論 |
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第Ⅴ部 受容史 |
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第12章 プッサンを見るディドロ |
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一 先行研究と問題の所在 二 ディドロが見ることができたと考えることができる、プッサンの作品 三 プッサン作《アハシュエロス王の前のエステル》を見るディドロ 四 プッサン作《アルカディアの羊飼いたち》を見るディドロ 五 結論-ディドロのフランス十七世紀絵画批評史についての教養 |
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第13章 ダヴィッド作《テニス・コートの誓い》とプッサン |
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一 ダヴィッド作《テニス・コートの誓い》について 二 プッサン作《マナの収集》と群像構成理論 三 ダヴィッドと群像構成理論 四 結論-前景二分法の試みとゆきづまり |
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第Ⅵ部 寓意図像 |
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第14章 フランス近代における《慈愛の寓意》と炎の図像 |
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一 リーパ、並びにボードワン作《慈愛の寓意》-十七世紀 二 グラヴロ作《慈愛の寓意》-十八〜十九世紀前半 三 結論 |
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第15章 版画家ドゥビュクール |
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一 先行研究と問題の所在 二 ドゥビュクールとその青春時代-絵画制作から版画制作へ 三 ドゥビュクールが制作した版画の主要作品 四 結論 |
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第16章 フランス革命期における「友愛」の図像 |
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一 先行研究と問題の所在 二 《友愛の図像》とは何か 三 結論 |
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結論 |