タイトルコード |
1000100596962 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
アーレントのマルクス |
書名ヨミ |
アーレント ノ マルクス |
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労働と全体主義 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
百木 漠/著
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著者名ヨミ |
モモキ バク |
出版地 |
京都 |
出版者 |
人文書院
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出版年月 |
2018.2 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-409-03097-4 |
ISBN |
4-409-03097-4 |
数量 |
338p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
311.234
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件名 |
全体主義
労働
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個人件名 |
Arendt Hannah |
注記 |
文献:p327〜338 |
内容紹介 |
アーレントはなぜこれほどまでにマルクスを「誤読」したのか? アーレントのマルクス批判およびアーレントの労働思想をめぐる研究を通じて、「労働と全体主義」の親和性を明らかにする。 |
著者紹介 |
1982年生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。立命館大学専門研究員。 |
目次タイトル |
序章 いま、なぜアーレントなのか? |
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1 問題関心 2 先行研究 3 労働と全体主義 4 本書の構成 |
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第一章 『全体主義の起源』と『人間の条件』のあいだ |
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1 アーレントのマルクス研究 2 労働が人間を創造する 3 「マルクス批判」から「西欧政治思想の伝統」批判へ 4 労働・仕事・活動の区別 5 「壁としての法」から「運動法則としての法」へ 6 資本主義と全体主義の通底性 7 マッカーシズムにおける「新たな全体主義」の危機 |
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第二章 アーレントとマルクスの労働思想比較 |
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1 「労働」と「仕事」の定義 2 近代における労働観の反転 3 マルクスは労働を「賛美」したか? 4 「労働」と「仕事」の境界線 5 マルクスの「アソシエイトした労働」 6 「キメラ化した労働」に抗して |
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第三章 労働・政治・余暇 |
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1 マルクスの「はなはだしい矛盾」? 2 労働と政治からの二重の解放 3 「事物の管理」と「無人支配」 4 ナチス的余暇政策 5 <労働する動物>の勝利した社会 6 アーレントとマルクスの交差点 |
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第四章 「社会的なもの」の根源 |
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1 「自然なものの不自然な成長」とは何か 2 ノモスの決壊とピュシスの流入 3 円環的な自然の運動と直線的な人間の生 4 「社会的なもの」と「生政治」 5 「自然」と「労働」の必要性=必然性 6 「世界」と「社会」の対立 |
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第五章 「余計なもの」の廃棄 |
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1 資本の膨張と権力の膨張 2 「余計なもの」としてのモッブ 3 人種主義の導入 4 大国帝国主義、種族的ナショナリズム、汎民族運動 5 「余計なもの」としての無国籍者たち 6 人間を「余計なもの」にするシステム 7 全体主義の回帰? |
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第六章 <労働する動物>に「政治」は可能か? |
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1 労働者の公的領域への「現われ」 2 「始まりの出来事」としてのハンガリー革命 3 <労働する動物>と「労働者」の差異 4 「束の間のユートピア」としての評議会空間? 5 構成・憲法・国制 6 「活動」と「仕事」の補完関係 |
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終章 「労働」から「仕事」へ |
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1 アーレントがマルクスから学んだもの 2 「労働」することと「仕事」すること 3 テーブルとしての「世界」 4 労働・仕事・活動の三角形バランス |