タイトルコード |
1000100626500 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ポスト<3・11>小説論 |
書名ヨミ |
ポスト サン イチイチ ショウセツロン |
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遅い暴力に抗する人新世の思想 |
叢書名 |
エコクリティシズム・コレクション
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言語区分 |
日本語 |
著者名 |
芳賀 浩一/著
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著者名ヨミ |
ハガ コウイチ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
水声社
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出版年月 |
2018.6 |
本体価格 |
¥4000 |
ISBN |
978-4-8010-0329-3 |
ISBN |
4-8010-0329-3 |
数量 |
398p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
901.3
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件名 |
小説
東日本大震災(2011)
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注記 |
ポスト<3・11>小説リスト:p375〜386 文献:p387〜396 |
内容紹介 |
東日本大震災後に書かれた小説の全体像と、環境批評(エコクリティシズム)の理論的な問題を紹介。また、「私」「動物」などのテーマ別に作品を取り上げ、環境批評の視座から震災後の小説を解釈する。 |
著者紹介 |
1970年宮城県生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校にてPh.D.取得。城西国際大学国際人文学部准教授。専攻は、批評理論、比較文学。 |
目次タイトル |
第一章 ポスト<3・11>小説、その概要と展望 |
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1 ポスト<3・11> 2 ポスト<3・11>小説と環境批評 3 先行研究 4 ポスト<3・11>小説の出版と意義 |
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第二章 人新世の批評理論としての物質的環境批評 |
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1 無人間論的転換における新物質主義-『躍動するモノ』とジェーン・ベネット 2 生気物質論はいかなる解釈を導くか-物質的共感の世界 3 エージェンシーの問題 4 津波のエージェンシー 5 物質志向の存在論-ティモシー・モートンの環境批評 6 存在論の岐路-物質志向の存在論と生気物質論 7 生命記号論の展開 8 ポストモダン環境批評の展開 9 動物論 10 ポスト<3・11>小説と物質的環境批評 |
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第三章 震災に揺れる「私」の世界 |
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1 震災が生んだ語りの断層-椎名誠「かいじゅうたちがやってきた」と佐伯一麦『還れぬ家』 2 揺らぐ語りの秩序-大江健三郎『晩年様式集』 3 原発事故を起こした「私」たち-奥泉光『東京自叙伝』 |
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第四章 震災によって揺らぐ「動物」と「人間」の境界 |
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1 「くま」が人間らしく振舞うこと-川上弘美「神様2011」 2 揺れが結ぶ人間とヒグマ-津島佑子「ヒグマの静かな海」 3 池澤夏樹『双頭の船』における動物の三様態(野生、家畜、ペット) 4 エネルギーのエージェンシーと古川日出男『冬眠する熊に添い寝してごらん』 |
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第五章 ポストモダンから人新世の小説へ |
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1 高橋源一郎『さよならクリストファー・ロビン』と東日本大震災 2 環境と身体を繫ぐ小説-多和田葉子『献灯使』 3 ポストモダン後の世界へ-古川日出男『あるいは修羅の十億年』 |
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第六章 東日本大震災とポストコロニアル小説 |
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1 古川日出男『ドッグマザー』 2 東北の潜在性と木村友祐『イサの氾濫』 3 資源の簒奪と汚染-津島佑子「半減期を祝って」 4 古川日出男『女たち三百人の裏切りの書』 |
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第七章 時を動かすモノ |
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1 津波の力-瓦礫とゴミ 2 メタファーとしての東日本大震災、津波、放射能 3 作家の仕事-消えた言葉はどこへ行くのか 4 動物たち 5 消えた人々に出会う |
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第八章 地球、人間、そして新しい「私」 |
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1 「神様2011」からの変奏 2 人間は「私」を超えられるか 3 ポスト人間、あるいは世界の人間化-ハラウェイ、ヘイルズ、ハイザから川上へ 4 わたし(母)たち 5 生気物質論と新しい人間 |