タイトルコード |
1000100647492 |
書誌種別 |
図書(児童) |
書名 |
幸福とは何か |
書名ヨミ |
コウフク トワ ナニカ |
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思考実験で学ぶ倫理学入門 |
叢書名 |
ちくまプリマー新書
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叢書番号 |
308 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
森村 進/著
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著者名ヨミ |
モリムラ ススム |
出版地 |
東京 |
出版者 |
筑摩書房
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出版年月 |
2018.9 |
本体価格 |
¥860 |
ISBN |
978-4-480-68329-8 |
ISBN |
4-480-68329-8 |
数量 |
232p |
大きさ |
18cm |
分類記号 |
151.6
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件名 |
幸福
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学習件名 |
幸福と不幸 物の見方・考え方 |
注記 |
文献:p223〜229 |
内容紹介 |
幸福とは何か。私たちはなんのために生きているのか-。誰もが一度は心をつかまれるこの問題を手がかりに、思考実験と練習問題を通して、「世界」と「自分」との位置関係の読み解き方を学べる倫理学入門の書。 |
著者紹介 |
1955年東京生まれ。東京大学法学部卒業。一橋大学教授、日本法哲学会理事長。法学博士。日本におけるリバタリアニズム研究の第一人者。著書に「自由はどこまで可能か」「権利と人格」など。 |
目次タイトル |
序章 本書は何をめざし、何をめざさないか |
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青山さんと井上さん/人生論ではない「幸福の哲学」/幸福の哲学史/本書の流れ/倫理学に人生経験は必要か?/用語法について/幸福とは本人にとってそれ自体で善いもの/本書の二つの目的/文献について |
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第1章 快楽説-幸福とは快い心理的状態のことだ |
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快楽説とは何か/素朴な説得力/判断の明確さ/人間行動の心理学的説明/快楽には質の相違があるか?/「太った豚よりやせたソクラテス」/「偽りの快楽」に価値はあるか?/経験機械/快楽とは何か? それは単純な感覚か?/快楽はある種の態度か?/快楽は生活全体への満足か?/「経験する自己」と「記憶する自己」/本章のまとめ/発展問題 |
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第2章 欲求実現説-欲求が満たされれば幸福になれる |
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欲求実現説とは何か/快楽説への反論を避けられる/人間行動の心理学的説明/欲求と善との関係/外からの観察の可能性/誤った情報に基づく欲求/パーティーか『リア王』か?/さまざまのおかしな欲求/状況に「適応」する欲求/高価な欲求/見知らぬ乗客/死後の実現は故人を幸福にするか?/過去の欲求/なぜ欲求を理想化するのか?/欲求されざる善、避けようとされない悪/本章のまとめ/発展問題 |
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第3章 客観的リスト説-幸福を構成する要素が複数存在する |
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客観的リスト説とは何か/常識的な考え方との一致/快楽説と欲求実現説の難点を避けられる/測定の容易さ?/それは権威主義か?/それはエリート主義か?/客観的リスト説にもいろいろなものがある/アリストテレスの幸福観/「人間本性」とは何か?/ひとりオオカミと動物園のシカの不幸/快楽は重要でないのか?/「人間本性」にこだわるべきではない/センの潜在能力アプローチ/列挙的リスト説の問題点/<二つの生活>/知識は客観的に善いものか?/道徳性と幸福の微妙な関係/その他の項目/普遍主義か個別主義か?/本章のまとめ/発展問題 |
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第4章 折衷説-これまでのどの説も部分的にしか正しくなかった |
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折衷説に至る道/ハイブリッド説/多元主義/折衷説をどのように検討すべきか?/快楽を伴う欲求実現/HDハイブリッド説vs.快楽説vs.欲求実現説/ハイブリッド説は不幸をどう説明するのか?/ハイブリッド説は改善とは言いにくい/快楽あるいは欲求実現/多元主義は改善かもしれない/一足す一は二とは限らない?/複数の価値間の「ふさわしさ」/多元主義への不満/本章のまとめ/発展問題 |
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第5章 幸福と時間-幸福度判断の時間的単位と時間の向き |
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時間的単位/単位は使い分けられる/生涯全体の幸福はいかに評価すべきか/「生涯のかたち」/上り坂の一生と下り坂の一生/幸福の時間的分布に関する全体論は論駁されていない/物語的統一性/サンクコストにも意味がある?/人生の「朝三暮四」/幸福の総計か平均か?/時間選好を真剣に考える/本章のまとめ/発展問題 |
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最終章 あとがきに代えて |
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幸福論の三国志/思考実験なくして哲学なし/分類とレッテル貼りについて/本書で取り上げられなかった問題 |
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文献案内 |
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付録 幸福に関する諸説のリスト |
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人名索引 |