タイトルコード |
1000100675054 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ビザンティン余白詩篇写本挿絵研究 |
書名ヨミ |
ビザンティン ヨハク シヘン シャホン サシエ ケンキュウ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
辻 絵理子/著
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著者名ヨミ |
ツジ エリコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
中央公論美術出版
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出版年月 |
2018.11 |
本体価格 |
¥12000 |
ISBN |
978-4-8055-0863-3 |
ISBN |
4-8055-0863-3 |
数量 |
270p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
723.04
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件名 |
ビザンチン美術
キリスト教美術
さし絵-歴史
写本
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注記 |
文献:p245〜261 |
内容紹介 |
中期ビザンティン時代の作例が残る、本文周囲に残した余白に挿絵を描く形式を有する写本群「余白詩篇写本」。その特徴を概観し、現存する作例について解説した上で、各時代の写本の挿絵の細部、写本群の相互関係を論じる。 |
著者紹介 |
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。 |
目次タイトル |
序 詩篇挿絵の分類と研究の展望 |
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1.ビザンティン詩篇写本の挿絵形式 2.余白詩篇におけるテクストの絵画化 3.余白詩篇の現存作例 |
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第一部 挿絵入り詩篇写本 |
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第1章 旧約聖書詩篇写本 |
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1.詩篇写本の二分類 2.現存する余白詩篇写本 |
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第2章 11世紀の余白詩篇 |
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1.写本構成 2.クワイア構成 3.挿絵配置の特徴 4.聖カリトン 5.聖人伝挿絵 6,バルラァムとヨアサフ 7.罫線内に侵入する挿絵 |
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第二部 詩篇本文と挿絵のポリフォニックな関係 |
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第3章 新約聖書主題と教訓的主題の対比 |
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1.「クルドフ詩篇」f.40vの構造 2.「テオドロス詩篇」ff.49v-50vの構造 3.余白詩篇写本における第40篇の挿絵 結びに |
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第4章 新旧約聖書の重層化 |
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1.余白詩篇における「悔悛のペテロ」図像 2.「苦難の僕」 3.「テオドロス詩篇」における「ペテロの否認」 |
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第5章 詩篇写本に描かれた使徒言行録サイクル |
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1.「クルドフ詩篇」の描く詩篇第107、108篇 2.「バルベリーニ詩篇」の描く詩篇第107、108篇 3.「テオドロス詩篇」の「昇天」の移動 4.「テオドロス詩篇」の使徒言行録サイクル導入 5.聖堂装飾に見られるオリーブ山のトポス 結びに |
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第6章 異教主題とキリストの重層化 |
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1.余白詩篇写本が描く第49篇 2.ハバクク書第3章と創世記第18章 結びに |
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第7章 「リテラル」な挿絵に隠された重層的機能 |
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1.「ブリストル詩篇」 2.「逐語的」挿絵の有する機能 3.悔悛のペテロと「苦難の穴」 |
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第8章 貴族詩篇へのアプローチ |
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1.Cod.Vat.gr.342の全挿絵 2.パウロから巻物を受け取る「モーセ」? 3.第134葉の特殊なヘッドピース 4.「トラディティオ・レギス」図とラヴェンナ石棺 5.第133、134葉の見開き 結びに |
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第三部 ストゥディオス修道院写本工房 |
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第9章 「テオドロス詩篇」扉絵の「キリスト三態」 |
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1.「テオドロス詩篇」ヘッドピース 2.頌歌の欠損フォリオ 3.余白詩篇の頌歌ヘッドピース 4.失われたフォリオの復元 5.「パリ福音書」とストゥディオス修道院工房 |
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第10章 跪く礼拝者たち |
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1.「パリ福音書」 2.「テオドロス詩篇」 結びに |
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第11章 ペリカン図像とスミルナの『フィシオロゴス』 |
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1.筆記者、画家、修道士にして首席司祭テオドロス 2.柱の上の鳥 3.ペリカンとフィシオロゴス 4.スミルナ本と「テオドロス詩篇」 5.「テオドロス詩篇」第101篇の見開き 6.11世紀後半のストゥディオス修道院工房 |
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第12章 死を呑む鳥カラドリオス |
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1.落語「死神」の原型 2.西洋美術における「死」の表現 3.カラドリオス |
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結びに |