タイトルコード |
1000100705047 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「世界的自覚」と「東洋」 |
書名ヨミ |
セカイテキ ジカク ト トウヨウ |
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西田幾多郎と鈴木大拙 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
水野 友晴/著
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著者名ヨミ |
ミズノ トモハル |
出版地 |
東京 |
出版者 |
こぶし書房
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出版年月 |
2019.4 |
本体価格 |
¥3000 |
ISBN |
978-4-87559-349-2 |
ISBN |
4-87559-349-2 |
数量 |
421,32p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
121.63
188.82
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個人件名 |
西田 幾多郎 |
注記 |
文献:巻末p4〜32 |
内容紹介 |
「世界」における「東洋」とは? 日本近代の思想家、西田幾多郎と鈴木大拙。2人の「世界人としての日本人」が、「世界」と「東洋」に託したメッセージをたどり、現代におけるその意義を解き明かす。 |
著者紹介 |
1972年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。同大学院文学研究科ほか非常勤講師。公益財団法人日独文化研究所事務局長。 |
目次タイトル |
序 「経験する」ことと「自己」と「世界」 |
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第一編 日本哲学における「世界的自覚」の萌芽 |
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第一章 西田哲学の思想的土壌について |
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一 西田哲学の背景を西谷はどう語ったか 二 「新しい形而上学の樹立」の試みとしての「純粋経験論」 三 「独立自全の活動」という「神」 四 「なりきる」ことがもたらす「救済」 |
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第二章 明治中頃の宗教感覚 |
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一 内村鑑三の「キリスト教」 二 綱島梁川の「神と偕に楽しみ、神と偕に働く」 三 清沢満之の「精神主義」 四 『善の研究』における「神人同性」の考えと明治宗教思想 |
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第三章 実在と善 |
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一 死別が開示する「深き同情の流れ」 二 活動態という実在把握 三 個的特性・社会性・人としての特性 四 「善行為」の実行としての「善」 |
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第四章 鈴木大拙における「禅」の発見 |
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一 更なる「己事究明」としての米国滞在 二 「禅」とは大化に即くこと-初期大拙の「宗教」及び「禅」理解 三 連続性/非連続性の問題-伝統禅と大拙の「禅」 |
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第二編 「世界的自覚」と西田哲学 |
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第一章 活動する本体論の思想 |
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一 「超越的覆蔵性」という動性-『<時>と<鏡>』概観 二 超越的覆蔵性と体用論理 三 西田哲学における実在の論理(一)-<遁れ去り>と<永遠性> 四 西田哲学における実在の論理(二)-自発自展と説明 五 対話のための提題 六 対話の試み |
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第二章 創造に向かう |
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一 「働く」ことと「公」 二 講演「歴史的身体」に見られる「創造」の考え 三 『善の研究』における経験の立場とのつながり 四 活動に摂帰することの意義 |
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第三章 自己のありか |
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一 絵の制作を例に取った「人格」論 二 道徳的領域への展開 三 「神と人との関係」としての「宗教」 四 生命を生きるものとしての自己 |
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第三編 「世界的自覚」と鈴木大拙 |
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第一章 「日本的霊性」の可能性 |
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一 「大地」と「霊性」 二 「親鸞一人」という自覚の成立 三 「親鸞一人」と「大地性」 四 「日本的霊性」から「世界」性の問題へ |
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第二章 「世界」と「自由」 |
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一 「新らしい時代」をひらく課題性としての「世界的自覚」 二 「世界文化」構築のため、東洋的「自由」を顕彰すること 三 「散文的な生活」と「征服」-大拙の語る「西洋」 四 「詩」が有する意義-「もう一つの世界」とのつながり 五 「征服」に代えての「自由」-「詩」の境涯 六 創造に即くこととしての「詩」 |
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第三章 「創造」と「東洋」 |
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一 「世界文化」の形成のために「東洋」的思考を顕彰するという所懐 二 大拙の見る、「西洋文化」の伝統に由来する問題点 三 「征服」が招来する創造性の危機 四 「征服」の視点から創造性の視点へ 五 創造性への復帰 |
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第四編 まとめと展望 |
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第一章 「絶対の自」と「東洋」 |
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一 大拙の見る、円融する「絶対の自」の働き 二 西田における「真に具体的実在としての自然」の考え 三 西田が主張する「西洋文化」と「東洋文化」 四 大拙が語る「東洋」と、「自然」「自由」 |
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第二章 「対話」の論理 |
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一 人としての本質的なありかたとしての「対話」 二 内的構造から見た表現作用 三 人格と「表現」との関係 四 「対話」への提言 |
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終章 本書の研究史的位置づけと研究の展望 |
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一 一つの作品中に西田と大拙の両方を収める先行研究 二 西田哲学の思想的源泉に関して参考にした先行研究 三 大拙の思想的源泉に関して参考にした先行研究 四 西田・大拙の現代的意義についての先行研究 五 今後の研究の展望 |