タイトルコード |
1000100730751 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
映画館のなかの近代 |
書名ヨミ |
エイガカン ノ ナカ ノ キンダイ |
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映画観客の上海史 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
菅原 慶乃/著
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著者名ヨミ |
スガワラ ヨシノ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
晃洋書房
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出版年月 |
2019.7 |
本体価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-7710-3132-6 |
ISBN |
4-7710-3132-6 |
数量 |
5,284,8p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
778.222
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件名 |
映画-中国
上海-歴史
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注記 |
文献:p267〜284 |
内容紹介 |
1920年代に現代でも通用するようなモダンな映画鑑賞マナーが定着した上海。近代的な映画鑑賞の成立が、社会改良を実践しうる「より良き国民」としての「想像の共同体」の創出と表裏一体だった過程を明らかにする。 |
著者紹介 |
1974年北海道生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程修了。太田勝洪記念中国学術研究賞受賞。関西大学文学部教授。 |
目次タイトル |
序章 映画観客とは誰か? |
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一 ヴァナキュラー・モダニズムとしての映画鑑賞 二 「発展史」という問題 三 本書の構成 |
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第一章 上海の遊歩者 |
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一 散漫な映画鑑賞 二 上海における遊歩 三 遊歩と庭園 四 遊歩と観劇の近代化 五 遊歩の拡大と盛り場の変容 六 知的な映画空間 |
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第二章 「理解する」娯楽 |
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一 「理解する」という鑑賞の美学 二 「格致」という名の科学の受容 三 教養/遊興空間の創出 四 映画説明書の誕生 |
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第三章 闇のなかの知的なささやき |
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一 映画を「聞く」ということ 二 「文明」の翻訳者 三 お節介な啓蒙者 四 トーキー到来と映画説明の変容 五 「理解する」鑑賞美学と肉声による映画説明 |
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第四章 「猥雑」の彼岸へ |
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一 上海YMCAの映画上映実践 二 ヘテロトピアの映画館 |
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第五章 刺激の近代 |
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一 「刺激の近代」と長篇劇映画の誕生 二 『閻瑞生』の物語の成立 三 視覚メディアの多様化と「事実」の演出 四 ボディ・ジャンルと文化規律 |
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第六章 映画館への通い方 |
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一 遊歩から映画鑑賞へ 二 陸澹安 三 「進歩」的な映画鑑賞の実践 四 見えざる観客 |
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第七章 「肉感」と「健康美」のはざま |
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一 道徳規範としての鑑賞マナー 二 「肉感」イメージの氾濫 三 国産「肉感」映画の登場 四 「良き映画観客」と「良き国民」 五 アングラ化するポルノグラフィ市場 六 「健康美」と女体の科学 |
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終章 映画観客史はどこへ向かうか? |