タイトルコード |
1000100144432 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
中世ドイツ文学における恋愛指南書 |
書名ヨミ |
チュウセイ ドイツ ブンガク ニ オケル レンアイ シナンショ |
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文学ジャンルとしての「ミンネの教訓詩」の成立・発展 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
田中 一嘉/著
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著者名ヨミ |
タナカ カズヨシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
風間書房
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出版年月 |
2014.2 |
本体価格 |
¥8000 |
ISBN |
978-4-7599-2021-5 |
ISBN |
4-7599-2021-5 |
数量 |
4,223p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
941.4
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件名 |
詩(ドイツ)-歴史
恋愛(文学上)
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注記 |
文献:p199〜223 |
内容紹介 |
中世盛期のドイツ文学諸作品の内から、「ミンネとは何か」を論理的に説明。かつそれを教示的に示している作品を一定の特徴に従って選び出し、それによって「ミンネの教訓詩」という文学ジャンルを文学史の中に位置づける。 |
著者紹介 |
1979年生まれ。東京都出身。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。博士(学術)。研究領域は、中世ドイツ文学・文化。成蹊大学文学部助手。 |
目次タイトル |
序 |
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1.「ミンネ(minne)」という語について 2.「ミンネとは何か」…文学史的問題設定 3.文学ジャンル「ミンネの教訓詩」の可能性(1)…「ミンネの弁論」研究の視座から 4.文学ジャンル「ミンネの教訓詩」の可能性(2)…受容史理論の視座から 5.本書で扱う作品について |
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第1部 文学ジャンル「ミンネの教訓詩」の形式的特徴 |
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第1章 アンドレアス・カペルラヌス:‘De amore' |
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1.作者と作品の成立について 2.‘De amore'におけるアモールの論理的分析・記述 3.討論形式とアレゴリー 4.アモールの定式化 5.‘De amore'から「ミンネの教訓詩」へ |
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第2章 『秘密の使者』 |
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1.テクスト・成立年代 2.前後半部分の内容的差異 3.「恋文」か「助言書」か 4.宗教的「教訓詩」の可能性 |
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第3章 ハルトマン・フォン・アウエ:『哀歌』 |
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1.作品の構成と基本コンセプト 2.討論における役割分担 3.ミンネの心理学 4.「冊子」としての再定義 |
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第4章 トマジン・フォン・ツィルクレーレ:『異国の客』 |
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1.作者とその背景 2.一般教書 3.『異国の客』におけるミンネの取り扱い 4.テクストと受容 |
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第5章 「ヴィンスベッケン詩」 |
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1.「ヴィンスベッケ」 2.「ヴィンスベッキン」 3.「教訓詩」としての特徴 |
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第6章 デア・シュトリッカー:『婦人の名誉』 |
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1.作品の成立年代の文学史的考察 2.作品の主題 3.mæreの複合体としての「冊子」 |
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第7章 ウルリヒ・フォン・リヒテンシュタイン:『婦人の書』 |
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1.『婦人奉仕』と『婦人の書』 2.史学的詩人研究 3.『婦人の書』における討論の機能 4.真剣さと滑稽さ |
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小括:中世盛期における三つのミンネの教訓詩の抽出 |
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1.ミンネに対する親近性 2.「冊子」形式 3.ミンネの教訓詩における通時性と共時性 |
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第2部 「ミンネの教訓詩」の内的構造 |
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第1章 ミンネにおける奉仕の理念 |
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1.ミンネ概念の核 2.奉仕の理念 |
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第2章 ミンネにおける女性の理想化 |
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1.「ご婦人」の理念 2.ミンネと官能性 3.ミンネと結婚 |
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第3章 「ミンネの教訓詩」における理想と現実、伝統と革新 |
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1.受容者の射程 2.<批判の書>としてのミンネの教訓詩 3.<指南書>としてのミンネの教訓詩 |
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総括:ミンネの教訓詩の文学史的意義 |
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1.ミンネの教訓詩の形式的特徴と内的構造 2.ミンネと女性 |