タイトルコード |
1000100784304 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
古代日本語における万葉仮名表記の研究 |
書名ヨミ |
コダイ ニホンゴ ニ オケル マンヨウ ガナ ヒョウキ ノ ケンキュウ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
澤崎 文/著
|
著者名ヨミ |
サワザキ フミ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
塙書房
|
出版年月 |
2020.2 |
本体価格 |
¥8000 |
ISBN |
978-4-8273-0134-2 |
ISBN |
4-8273-0134-2 |
数量 |
10,298,4p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
811.4
|
件名 |
万葉仮名
|
注記 |
文献:p281〜292 |
内容紹介 |
平仮名や片仮名がまだ成立していなかった上代、万葉仮名はどのように捉えられ、用いられていたのか。上代および平安時代における漢字万葉仮名交じり表記を対象に、古代の万葉仮名表記がどのように実現されていたかを解明する。 |
著者紹介 |
1985年生まれ。福井県出身。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。同大学文学学術院専任講師。 |
目次タイトル |
序章 |
|
本書の目的と構成 本書における文字と用法の分類、および用語について |
|
第一部 表記環境と文字 |
|
第一章 『万葉集』の訓字主体表記に見える二種の音仮名 |
|
一 はじめに 二 仮名字母の性格について 三 訓字間・仮名間に使用される字母 四 訓字に親和的な字母と独立的な字母 五 訓字に対して親和的な字母の特徴 六 訓字に対して独立的な字母の特徴 七 おわりに |
|
第二章 万葉仮名の使用に影響を与える表記環境 |
|
一 はじめに 二 表記環境の詳細と予測 三 訓字と音仮名に挟まれる環境の場合 四 前または後に文字がない環境の場合 五 巻別の傾向 六 おわりに |
|
第三章 表記環境から見た音仮名と訓仮名の区別意識 |
|
一 はじめに 二 音仮名と訓仮名の使用環境 三 『万葉集』訓字主体表記における音訓の区別 四 訓仮名と音仮名の性格 五 平安時代の仮名における音訓の区別 六 『新撰万葉集』の仮名における音訓の区別 七 意識的表記と無意識的表記 八 おわりに |
|
第四章 表記環境から見た『古事記』の万葉仮名 |
|
一 はじめに 二 『古事記』に見える同一音節をあらわす複数の仮名 三 表記環境と仮名字母の使い分け 四 『古事記』の訓仮名と二合仮名 五 『古事記』のシの仮名 六 「斯」と「志」の性格の違い 七 「斯」と「志」の違いの理由 八 おわりに |
|
第二部 文字選択の方法 |
|
第五章 万葉仮名の字義を意識させない文字選択 |
|
一 はじめに 二 先行研究と問題の所在 三 主要字母と字義の関係 四 平仮名の字母と字義 五 おわりに |
|
第六章 『古事記』における漢字の音仮名用法と訓字用法の関係 |
|
一 はじめに 二 『古事記』における訓字と音仮名の区別方法 三 想定される万葉仮名字母 四 『古事記』と『万葉集』で一致する第一字母:概観 五 『古事記』と『万葉集』で一致する第一字母:例外の検討 六 『古事記』と『万葉集』で異なる第一字母:概観 七 『古事記』と『万葉集』で異なる第一字母:例外の検討 八 おわりに |
|
第七章 『万葉集』における漢字の複用法と文字選択の背景 |
|
一 はじめに 二 「思」「我」字の『万葉集』における用法 三 「思」「念」、「我」「吾」の訓字としての使い分け 四 訓字「思」「念」の表記環境 五 訓字「我」「吾」の表記環境 六 「我」「吾」の用例の偏りについて 七 「思」「念」と「我」「吾」の違い 八 使用箇所の制限と用法の優先度 九 おわりに |
|
第八章 漢字の表意性から見た「かな」の成立 |
|
一 はじめに 二 漢字、かな、万葉仮名の位置づけ 三 『万葉集』訓字主体表記の仮名の表意性 四 万葉仮名の幅 五 万葉仮名の表意性を念頭に置いた文字選択 六 「かな」が成立する場面 七 おわりに |
|
第三部 表記意識の継続と消失 |
|
第九章 『新撰万葉集』から見た『万葉集』の表記 |
|
一 はじめに 二 『新撰万葉集』の表記と序文 三 『万葉集』におけるふたつの表記 四 『万葉集』はよみやすいか、よみにくいか 五 『万葉集』巻十と『新撰万葉集』の表記の比較 六 おわりに |
|
第十章 『続日本紀』宣命の清濁書き分けと失われた表記意識 |
|
一 はじめに 二 上代万葉仮名の清濁と『続日本紀』宣命の清濁 三 『続日本紀』宣命の仮名の清濁認定 四 『続日本紀』宣命の清濁書き分け:大字・小字の違い 五 『続日本紀』宣命の清濁書き分け:詔ごとの違い 六 大字の濁音節に清音仮名を用いる例 七 上代特殊仮名遣の違例について 八 『続日本紀』宣命の清濁書き分けと宣命書きの表記意識 九 おわりに |
|
第十一章 四国史宣命の清濁書き分けと表記の踏襲 |
|
一 はじめに 二 四国史宣命に見える仮名の清濁認定の方法 三 四国史宣命における清濁書き分けの状況 四 カ・ガはなぜ清濁が書き分けられるのか 五 音節バとの比較 六 おわりに |
|
終章 |