タイトルコード |
1000100829354 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
マクロ経済学の再構築 |
書名ヨミ |
マクロ ケイザイガク ノ サイコウチク |
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ケインズとシュンペーター |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
吉川 洋/著
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著者名ヨミ |
ヨシカワ ヒロシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
岩波書店
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出版年月 |
2020.8 |
本体価格 |
¥8000 |
ISBN |
978-4-00-024830-3 |
ISBN |
4-00-024830-3 |
数量 |
11,354p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
331
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件名 |
マクロ経済学
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個人件名 |
Keynes John Maynard |
注記 |
文献:p325〜347 |
内容紹介 |
なぜ現在のマクロ経済学は、現実の危機に無力なのか。「統計物理学」に学び、ケインズとシュンペーターの遺産を融合することで、現実の経済を解明し有効な処方箋を描ける、マクロ経済学のあるべき姿を提示する。 |
著者紹介 |
1951年生まれ。イェール大学大学院でPh.D取得。立正大学経済学部教授、同大学学長、東京大学名誉教授。専攻はマクロ経済学。著書に「人口と日本経済」など。 |
目次タイトル |
序章 |
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第1章 標準的な「ミクロ的基礎づけ」はなぜ間違っているのか |
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1.代表的消費者/企業 2.「ミクロ的に基礎づけられたマクロ経済学」が仮定する「ミクロ・ショック」-ルーカス・モデル 3.非自己平均性-現実的な「ミクロ・ショック」の性質 4.合理的期待 5.ワルラスの「一般均衡理論」 |
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第2章 統計物理学の考え方とマクロ経済学 |
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1.マクロの法則 2.変分原理 3.マクロとミクロ 4.エントロピー 5.具体例-景気循環のモデル 6.ラムゼー・モデル 7.マルコフ・モデル 8.まとめ |
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第3章 ケインズ経済学のミクロ的基礎づけ |
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1.生産性の分布の意義 2.生産性格差 3.サーチ理論の限界 4.不完全競争-屈折個別需要曲線 5.限界費用 6.企業の最適行動 7.労働生産性の分布 8.職(job)の創造と破壊 9.生産性の分布を説明する理論モデル 10.失業 11.シミュレーションによる説明 12.まとめ-有効需要の原理 |
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第4章 景気循環 |
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1.マクロ経済学の誕生 2.景気循環の原因-RBCへの批判 3.産業部門別データを用いた分析 4.Great Recession 5.「循環」を生み出すメカニズム-投資の役割 6.まとめ |
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第5章 需要の飽和と経済成長 |
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第1節 経済成長の理論 1.ルイス・モデル 2.戦後日本の高度成長 第2節 需要の飽和 第3節 プロダクト・イノベーションと経済成長 1.供給サイドと需要サイド 2.需要と技術革新 3.プロダクト・イノベーションのモデル化 4.青木=吉川モデル 第4節 部門間シフトとマクロの経済成長 まとめ-経済成長における需要の役割 |
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第6章 物価と賃金 |
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第1節 デフレと日本経済 第2節 金融政策と「期待」 第3節 価格の決定 第4節 個別の価格と一般物価 第5節 賃金 第6節 まとめ |
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第7章 金融市場/資産価格と実体経済 |
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第1節 新古典派的アプローチ 第2節 資産価格変動の数理 1.ベキ分布 2.独立な確率変数の和の極限分布 3.エントロピー最大化 第3節 「バブル」について 第4節 実体経済との違い 第5節 金融市場の「合理性」 まとめ |
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第8章 結論 |
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1.ミクロの問題とマクロの問題 2.ミクロの最適行動の詳細を追っても意味はない 3.景気の変動を決めるのは実質総需要の水準である 4.需要は「長期」の経済成長でも大きな役割を果たす 5.物価と賃金 6.金融市場の役割 7.おわりに |
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補論 先駆者たち |
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1.チャンパーノウンによる所得分布に関する研究 2.1930年代の「ロシア学派」 3.コブ=ダグラス関数のミクロ的基礎 4.トービンの「確率的マクロ均衡」 5.物理学者の貢献 |