タイトルコード |
1000101189158 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
傷痍軍人と文学の日本近代 |
書名ヨミ |
ショウイ グンジン ト ブンガク ノ ニホン キンダイ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
市川 遙/著
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著者名ヨミ |
イチカワ ハルカ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
青弓社
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出版年月 |
2024.9 |
本体価格 |
¥3600 |
ISBN |
978-4-7872-9277-3 |
ISBN |
4-7872-9277-3 |
数量 |
279p |
大きさ |
19cm |
分類記号 |
910.26
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件名 |
日本文学-歴史-近代
戦争文学
傷痍軍人
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内容紹介 |
戦争によって傷ついた兵士や軍人=傷痍軍人。日清・日露戦争からアジア太平洋戦争、戦後までを対象に、傷痍軍人を描く文学の歴史的な見取り図を提示。傷痍軍人を取り巻く時代の諸相を浮き彫りし、戦争と文学の緊張関係に迫る。 |
著者紹介 |
三重県生まれ。名古屋大学大学院人文学研究科博士研究員、中部大学・南山大学・愛知淑徳大学・名古屋学院大学非常勤講師。 |
目次タイトル |
序章 「傷痍軍人」とは誰か |
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1 傷痍軍人に関する先行研究概観 2 文学のなかの傷痍軍人表象 3 傷痍軍人の傷と時間 |
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第1部 忘れられた傷 |
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第1章 文学が描いた傷と戦争へのまなざし |
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1 日清戦争の負傷兵 2 文学のなかの負傷兵 3 「負傷兵」が描いたもの 4 「負傷兵」の位置づけ |
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第2章 「癈兵小説群」を立ち上げる |
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1 癈兵小説の特徴とその展開 2 「中尉と癈兵」のなかの癈兵表象 3 身体感覚と描かれる「揺らぎ」 |
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第3章 「幻」が描く悲劇と抵抗 |
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1 過剰な「称揚」 2 奪われた「声」 3 芋虫の「幻」 |
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第2部 集められる傷 |
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第4章 大衆作家たちの「潤色執筆」 |
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1 成功美談とは何か 2 「再起奉公」とその裏側 3 『美談集』成立とその背景 4 「潤色執筆」をめぐって |
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第5章 「傷」を描くということ |
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1 「強化キャンペーン」と子どもたち 2 童話による傷痍軍人との出会い 3 『軍人援護文芸作品集』をめぐって 4 英雄視を拒む語り |
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第3部 重なる傷 |
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第6章 傷つけられる兵士たち |
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1 疾病作為という手段とその結末 2 私的制裁と兵士たちの身体 3 書く行為の明示と「集団」のなかの忌避者 |
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第7章 戦争の経験を引きずる |
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1 同時代の傷痍軍人イメージ 2 「気違ひ」と<未復員> 3 負傷する足と「びつこ」 4 「びつこ」と引きずる足 |
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第8章 「傷跡」と語りの変容 |
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1 作家・直井潔 2 依存とケアの文脈から 3 多様なケアをめぐって 4 戦争の傷跡を語り直す |
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終章 「傷痍軍人」はどのように語られてきたのか |