タイトルコード |
1000100842130 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「病者」になることとやめること |
書名ヨミ |
ビョウシャ ニ ナル コト ト ヤメル コト |
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米軍統治下沖縄におけるハンセン病療養所をめぐる人々 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
鈴木 陽子/著
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著者名ヨミ |
スズキ ヨウコ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
ナカニシヤ出版
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出版年月 |
2020.9 |
本体価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-7795-1503-3 |
ISBN |
4-7795-1503-3 |
数量 |
270,8p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
498.6
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件名 |
ハンセン病
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注記 |
文献:巻末p1〜8 |
内容紹介 |
沖縄でハンセン病を患い、療養所に収容された人びと。彼・彼女らはどのように暮らし、どのように生活の場と外の世界とのつながりを切り開いてきたのか。米軍統治下沖縄のハンセン病療養所沖縄愛楽園で暮らした人たちの生活史。 |
著者紹介 |
1960年生まれ。立命館大学先端総合学術研究科修了。沖縄のハンセン病回復者、家族等の方々から聞き取りを始めるとともに、沖縄愛楽園交流会館の展示・運営に関わる。 |
目次タイトル |
はじめに 問いと問いの背景 |
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二つの問い 沖縄のハンセン病問題-問いの背景 |
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第一章 先行研究の検討 |
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一 先行研究の検討項目 二 ハンセン病療養所入所者の主体的な行動 三 愛楽園入所者の描き方 四 集落で暮らす入所者家族 五 家族のつながりの仕組み 六 「「病者」の経験を聞き取る」ことについての検討 七 本書の位置づけと調査方法 |
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第二章 集落の中の「病者」 |
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一 「自分の居場所は自分で見つける」 二 「どこから来るのか、物乞いに来る病者をよく見ました」 三 排除を厳しくしたハンセン病政策 四 愛楽園開園にあわせた収容 五 「医者に行ったということで、「病者」になった」 |
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第三章 共同体の排除の仕組みと隔離政策の重なりのなかで生きる |
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一 「ヤーグマイしたら誰も僕の名前を言わなくなった」 二 愛楽園に入所する-一心会事件とばくち 三 妻と戦後の愛楽園で暮らし続ける 四 「僕はヤーグマイしてないの」 五 愛楽園で園外の家族を養う 六 「私は宝子だったよ」 |
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第四章 米軍統治下の愛楽園への入所 |
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一 戦後の久米島収容 二 軽快退所と患者検診が行われる集落からの入所 三 米軍統治下の公衆衛生政策と感染源対策としての学校検診 四 大学受験を中断して入所する 五 ハンセン氏病予防法制定後の入所者・患者の動態と集落の人々の反応 六 「復帰」に備えた学童検診と住民健診の裏に隠れるハンセン病検診 七 不安を持つ集落の人々 八 集落の中で暮らす入所者家族 |
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第五章 退所ブームの愛楽園で生きる |
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一 沖縄戦後の愛楽園の入所者概要 二 二度の強制収容 三 共愛会の仕事をする 四 「あとは自分が墓に入るだけ」 五 園で暮らし続けること |
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第六章 共同体の排除の慣わしと導入された政策との結びつき |
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一 浸透したトートーメーとむすびついた戸籍制度 二 ハンセン病政策のもとになる公衆衛生政策の導入 三 公衆衛生政策を担う警察の動きに対する集落の慣わし 四 祖霊信仰に基づく集落における病と葬法 |
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第七章 米軍統治下沖縄の入所者と家族のつながりの仕組み |
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一 食料配給台帳としての「臨時戸籍」編製と愛楽園入所者 二 旧戸籍の再製 三 一九五三〜五四年の戸籍再製をめぐる愛楽園入所者の状況 四 戸籍と連動しない「病者」の入所者台帳 |
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第八章 愛楽園を離れるために戸籍を取得する入所者 |
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一 渡航する入所者 二 「本土」療養所との格差 三 子どもに引き継がれたハンセン病患者の無戸籍 四 「軽快退所」のための資格取得に必要だった戸籍 |
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第九章 園内で暮らし続ける入所者の戸籍取得 |
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一 年金制度が導入される前の愛楽園の入所者状況-入所者の厳しい状況と「軽快退所」する入所者 二 年金制度成立時の入所者状況 三 年金受給のための戸籍申告 四 入所者にとっての「戸籍」 |
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第十章 病者に「なること」と病者を「やめること」 |
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一 入所者であること 二 入所者の道具としての戸籍 三 「病者」として統制する共愛会に対抗した「病者をやめること」 |