タイトルコード |
1000100876275 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
カントの自己触発論 |
書名ヨミ |
カント ノ ジコ ショクハツロン |
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行為からはじまる知覚 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
中野 裕考/著
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著者名ヨミ |
ナカノ ヒロタカ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2021.2 |
本体価格 |
¥8200 |
ISBN |
978-4-13-016042-1 |
ISBN |
4-13-016042-1 |
数量 |
6,315,34p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
134.2
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個人件名 |
Kant Immanuel |
注記 |
文献:巻末p6〜14 |
内容紹介 |
カント哲学における知覚経験の理論をめぐり、「自己触発」という主題を手がかりに現代哲学の文脈から捉え直す。現象学や英米圏哲学などとの比較検討を通じて、カント哲学の核心部をなす純粋悟性概念の演繹の解釈に迫る。 |
著者紹介 |
1975年宮城県生まれ。メキシコ国立自治大学哲学文学部博士課程修了(博士)。お茶の水女子大学基幹研究院准教授。 |
目次タイトル |
序論 「乗り越える」とは別の仕方で |
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第一節 本書の狙い 第二節 本書の方法論 |
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第一部 自己触発 |
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第一章 超越論的感性論における自己触発 |
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第一節 カントのライプニッツ批判 第二節 あらゆる直観の継起的覚知の条件としての自己触発 |
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第二章 超越論的演繹論における自己触発 |
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第一節 ゲオルク・モーアの解釈 第二節 「まったく受動的に与えられた素材」という想定の難点 第三節 受容性と自発性の無媒介な相互関係 |
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第三章 カントのエナクティヴィズム |
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第一節 カントのエナクティヴィズム 第二節 テクスト上の根拠 第三節 予想される反論に答える |
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第四章 現象学の自己触発論との関係 |
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第一節 ハイデガーの自己触発論とカント 第二節 メルロ=ポンティ 第三節 デリダ 第四節 アンリ |
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第二部 意識に与えられたものの内容 |
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第五章 概念主義論争におけるカントの位置 |
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第一節 ハナの非概念主義的解釈 第二節 マクダウェルの概念主義的解釈 第三節 カントの知覚論 |
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第六章 「直観の形式」と「形式的直観」 |
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第一節 「形式的直観」とは何か 第二節 概念主義論争、再び 第三節 形式的直観と感性論の関係 第四節 直観の形式と形式的直観 第五節 「カント的二元論」再説 |
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第七章 時間の超越論的観念性 |
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第一節 現象としての自己 第二節 「私」はいかにして現象するか 第三節 時間の超越論的観念性 |
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第八章 カントの実在論 |
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第一節 「根源的受動性」と「知的直観」 第二節 自己規定 第三節 私の現存在の時間規定の条件 第四節 自己を越えた世界に内在する主体 第五節 カントの実在論 |
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第三部 カテゴリーの超越論的演繹 |
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第九章 『純粋理性批判』初版と『プロレゴメナ』の問題点 |
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第一節 初版の演繹論 第二節 『プロレゴメナ』 第三節 第二版演繹論 |
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第一〇章 『純粋理性批判』第二版演繹論前半の証明構造 |
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第一節 ストローソン的解釈に伴う三つの困難 第二節 第二版演繹論前半の証明構造に関する対案 |
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第一一章 『純粋理性批判』第二版演繹論後半の証明構造 |
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第一節 演繹論後半の目的 第二節 第二六節の論証 第三節 第二版演繹論の全体像 |
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結論 行為からはじまる知覚 |