タイトルコード |
1000100881346 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
日本語複文構文の機能論的研究 |
書名ヨミ |
ニホンゴ フクブン コウブン ノ キノウロンテキ ケンキュウ |
叢書名 |
ひつじ研究叢書
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叢書番号 |
言語編第177巻 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
田中 寛/著
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著者名ヨミ |
タナカ ヒロシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
ひつじ書房
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出版年月 |
2021.2 |
本体価格 |
¥8800 |
ISBN |
978-4-8234-1057-4 |
ISBN |
4-8234-1057-4 |
数量 |
16,416p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
815.1
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件名 |
日本語-構文論
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注記 |
文献:p389〜401 |
内容紹介 |
文接続の態様とともに、主文における展開にさまざまな主観性が投影され、表現フレームを構成している複文。現代日本語の複文構文の典型を抽出し、そこに見られる構造的な特徴と意味機能を考察する。 |
著者紹介 |
東京外国語大学大学院外国語学研究科日本語学専攻(修士課程)修了。博士(文学)。大東文化大学外国語学部教授。著書に「戦時期における日本語・日本語教育論の諸相」など。 |
目次タイトル |
序章 複文構文とその内包する言語事象 |
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1.本研究の関心と背景 2.複文研究の諸領域 3.構文の機能論的理解と主観性の諸問題 4.言語理論と日本語教育の相互活性化-回顧と再論- 5.本研究の構成と内容 |
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Ⅰ 動詞接続辞の展開的機能をめぐって |
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第1章 限定的評価判断表現の諸相 |
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1.はじめに 2.「-だけに」の意味機能 3.「-だけあって」の意味機能 4.「-だけに」、「-だけあって」の周辺 5.その他の限定的な評価判断表現 6.「-だけに」、「-だけあって」および周辺形式との比較 7.おわりに |
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第2章 「ある」の後置詞化と状況の指示的特性 |
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1.はじめに-存在、所有、出現の多義性- 2.「-とあって」の指示的特性 3.「-(という)こともあって」などの指示的特性 4.「-にあって」の指示的特性 5.おわりに |
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第3章 形式化のすすんだ動詞テ形接続辞の類型的研究 |
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1.はじめに 2.動詞テ形接続辞の分類・再考 3.心理的な葛藤、計略をあらわす類型 4.<つきそい>、<対応>をあらわす類型 5.<決意>、<準備>、<目的>をあらわす類型 6.<観察>、<準備>をあらわす類型 7.<機会の影響>、<衝動の契機>をあらわす類型 8.おわりに |
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Ⅱ 条件構文における主観性をめぐって |
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第4章 条件性と状況・事態、観察、把握 |
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1.はじめに-<因果><連鎖>と外的世界の認識- 2.トによる事態表示と伝達機能 3.偶有的関係性の出現-トの機能的な意味の再考- 4.<ツナグ>から<モタラス>へ-<所与>・<所識>の関係性- 5.ト条件構文による事態措定 6.おわりに |
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第5章 ナラ条件構文の特殊用法について |
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1.はじめに 2.ナラの表出性をめぐる再考-複合辞と特殊用法- 3.引用的様相をおびる条件-ナラの特殊構文(1)- 4.譲歩的な見解をふくむ条件-ナラの特殊構文(2)- 5.必然性を強調する適合条件-ナラの特殊構文(3)- 6.形式名詞と程度条件-ナラの特殊構文(4)- 7.意志にまつわる条件-ナラの特殊構文(5)- 8.断定的な評価条件-ナラの特殊構文(6)- 9.ナラの副詞的成分と接続詞の用法 10.おわりに |
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第6章 複合辞からみた条件構文の周辺 |
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1.はじめに 2.「-(ない)かぎり(は)」の意味と用法 3.「-(ない)うちは」、「-(ない)以上(は)」の限定条件 4.「-だけで」、「-だけでも」、「-だけでは」の限定条件 5.「-しだい」の継起的意味と条件化機能 6.「-しだいで(は)」、「-によっては」の既定選択条件 7.断絶と反復 -「-たが最後」、「-そばから」の意味と用法- 8.談話的展開にかかわる語彙的な条件語句 9.おわりに |
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第7章 特殊否定条件構文とその発話意図 |
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1.はじめに 2.一般否定条件構文の概観 3.特殊否定条件構文の諸相 4.「-ないことには」の意味と用法 5.「-なくして(は)」「-なしに(は)」などの意味と用法 6.否定条件接続句の態様 7.おわりに |
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Ⅲ 展開構文における発話意図をめぐって |
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第8章 状況・推移をあらわす「ナカ」の含意性 |
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1.はじめに 2.機能的観点からみた時間節の態様 3.状況・背景をあらわす「ナカ」の諸相 4.ナカ節のあらわす意味の多面性 5.ナカ節に前接する動詞成分の特徴 6.ナカ節に前接する文法カテゴリ 7.「そうしたなか(で)」などの文展開機能 8.提示成分「-なかにあって」の意味機能 9.ナカ節を代行する「-今」「-現在」などの接続辞的機能 10.おわりに |
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第9章 ヴォイスの中核とその周辺 |
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1.はじめに 2.「自粛を余儀なくされる」-<受身>の拘束的視点- 3.「(世間を)お騒がせしてすみません」-<使役>の内包する諸問題- 4.「野菜はじっくり煮込んでやります」-<やりもらい>の内包する諸問題- 5.「前のめり感はいなめない」-<可能>・<自発>の内包する諸問題- 6.おわりに |
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第10章 名詞述語文の発話意図をめぐって |
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1.はじめに-名詞述語文の多層性- 2.時の“特化”、“焦点”をあらわす用法 3.直近の“予想”や“感慨”を表す用法 4.時間の接近や緊迫した状況をあらわす用法 5.名詞述語文と文末名詞文の再考 6.おわりに-残された課題- |
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Ⅳ 比較、並列構文における意味的な拡張 |
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第11章 比較、対比をあらわす副詞・副詞節と発話意図 |
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1.はじめに-比較・対比表現の概観- 2.「まして(や)」の意味と用法 3.「いわんや」の意味と用法 4.副詞的接続語による比較・対比表現 5.複合辞による比較・対比表現 6.「いう」による比較・対比表現 7.形式語による比較・対比表現の発話意図 8.同等・対等と異同の表現 9.おわりに |
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第12章 事態の対比と併存の表現をめぐって |
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1.はじめに 2.<比較>から<特立>への視点転移 3.「さえ」による<特立>と<対比>の構造 4.<排除>と<対比>の意味構造 5.<対比>と<併存>の意味構造 6.おわりに |
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第13章 列挙、例示、無条件の意味構造 |
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1.はじめに 2.並列・列挙形式の概観 3.「-であれ」類の並列・列挙形式 4.「-ようと」「-ようが」とその並列・列挙形式 5.「いう」を用いた並列・列挙形式 6.その他の並列・列挙形式 7.おわりに |
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第14章 文展開における付加・累加表現の諸相 |
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1.はじめに-付加・累加という発話意図- 2.基本累加構文の概観 3.「-のみならず」の意味と用法 4.「-もさることながら」、「-はもちろん」などの意味と用法 5.「-はもとより」、「-はおろか」の意味と用法 6.「XとY(と)があいまって」の意味と用法 7.おわりに |
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補論(1) 文の通念と含意について |
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1.はじめに-再び文の主観性と客観性について- 2.文の生起と連繫-事態・現象と共起成分- 3.<通念>と<含意>-伝達・発話の意図- 4.文の<認識>と<認定>のはざまで 5.小説の<語り>と文脈の整合性 6.実用文の表現・伝達意図 7.おわりに |
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補論(2)日本語の反復・並列形式と強調の類型 |
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1.はじめに-反復の現象と並列の形式- 2.<文単位>の反復事象 3.動詞の畳語構造と意味機能 4.動詞複合語にみる反復の諸相 5.動詞句にみる反復の諸相 6.おわりに |