タイトルコード |
1000100884674 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
勝田守一と京都学派 |
書名ヨミ |
カツタ シュイチ ト キョウト ガクハ |
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初期思考の形成過程と忘却された思想の水脈 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
桑嶋 晋平/著
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著者名ヨミ |
クワジマ シンペイ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2021.3 |
本体価格 |
¥6400 |
ISBN |
978-4-13-056233-1 |
ISBN |
4-13-056233-1 |
数量 |
8,289,25p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
371.21
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件名 |
教育学
日本思想
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個人件名 |
勝田 守一 |
注記 |
文献:巻末p13〜25 |
内容紹介 |
日本の戦後教育学を主導した勝田守一は、京都学派の哲学的土壌からなにを思索したのか。初期勝田守一の思考のなりたちとその内実を、思想的背景および歴史的・時代的状況とのかかわりのなかで跡付ける。 |
著者紹介 |
1986年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。九州看護福祉大学専任講師。教育思想史学会より奨励賞を授賞。 |
目次タイトル |
序章 若王子の勝田守一 |
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1節 はじめに 2節 若王子の勝田守一-「京都的なもの」への郷愁 3節 勝田の思考をめぐる研究の諸相と初期の思考への視座 4節 京都学派の思想圏 5節 本書の構成 |
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第1章 二つのみやことそのあいだで |
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1節 はじめに 2節 東京から京都へ 3節 京都帝国大学文学部哲学科 4節 シェリング研究 5節 京都から松本へ 6節 生の哲学、科学・技術論、「われら」の哲学 7節 時局の動揺と「近代の超克」をめぐる問題 8節 松本から東京へ 9節 伝統と近代化 10章 戦後へ 11節 おわりに |
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第2章 シェリング研究における「非合理的なもの」をめぐる思考 |
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1節 はじめに 2節 初期勝田における「非合理的なもの」 3節 勝田のはじまりの問い-「自由論」の地平 4節 「存在への問い」と「非合理的なもの」 5節 シェリング哲学を語りなおすこと 6節 「歴史悪」への視座と<教育悪>への洞察の可能性 7節 おわりに-未発の契機としての「非合理的なもの」をめぐる思想 |
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第3章 京都学派の思想圏における思考形成 |
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1節 はじめに 2節 はじまりとしての三木清-「新しい歴史的思考」と京都への誘い 3節 非合理性と行為-勝田・田邊・シェリング 4節 「西田・田邊論争」と昭和一〇年度哲学概論講義における西田哲学評価 5節 京都学派という文脈における「自覚的なる行」 6節 「水平性と垂直性との交錯」-自覚論と他者論 7節 「われとわれら」と昭和一五年度哲学概論講義 8節 おわりに |
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第4章 戦前・戦中期における他者あるいは他者と共にあることをめぐる問題 |
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1節 はじめに 2節 「われとわれら」とその思想的背景 3節 和辻倫理学とのかさなり 4節 過ぎ去ったものの回帰をめぐるアポリア 5節 本来性への回帰がもたらす他者の喪失 6節 おわりに |
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第5章 三つの座談会 |
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1節 はじめに 2節 「歴史的社会・国家・民族、そして世界史という問題」 3節 京都学派の「近代の超克」、「世界史の哲学」 4節 一九三〇年代後半における勝田の「近代の超克」、「世界史の哲学」の定位 5節 三つの座談会 6節 科学・技術をめぐる問題 7節 科学・技術と倫理性 8節 時局との対峙 9節 倫理性=存在の歴史性 10節 勝田の「近代の超克」、「世界史の哲学」の帰結 11節 おわりに |
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第6章 戦後道徳教育論争の一断面 |
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1節 はじめに 2節 戦後道徳教育論争 3節 天野貞祐と勝田守一とのかかわり 4節 天野と勝田の対談をめぐって 5節 逆向きのカント 6節 天野における道理の問題 7節 勝田の道徳教育論 8節 政治と倫理、あるいは政治と教育-天野と勝田の差異をめぐって(1) 9節 知と行為-天野と勝田の差異をめぐって(2) 10節 おわりに |
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終章 郷愁と回帰 |