タイトルコード |
1000100886020 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
愛民の朝鮮儒教 |
書名ヨミ |
アイミン ノ チョウセン ジュキョウ |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
井上 厚史/著
|
著者名ヨミ |
イノウエ アツシ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
ぺりかん社
|
出版年月 |
2021.3 |
本体価格 |
¥6200 |
ISBN |
978-4-8315-1586-5 |
ISBN |
4-8315-1586-5 |
数量 |
414p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
129.1
|
件名 |
儒学-歴史
|
内容紹介 |
建国当初から「民を愛する=愛民」が重視されていた朝鮮。「愛民」を基軸に、朝鮮儒教の内包(心学)と外延(ナショナリズム)を追究し、丸山眞男の政治思想史研究以来の呪縛を解く「可能性としての朝鮮儒教」を描き出す。 |
著者紹介 |
1958年広島県生まれ。大阪大学大学院文学研究科日本学専攻博士後期課程満期退学。島根県立大学総合政策学部教授。著書に「相剋の日韓関係史」など。 |
目次タイトル |
序章 封印された朝鮮儒教 |
|
一 日本人と朝鮮儒教 二 日本における朝鮮儒教研究の始まり 三 朝鮮にはなぜ一人の仁斎も徂徠もいないのか? 四 朝鮮儒教は低級なる朱子学史か? 五 朝鮮儒教は無意味な党争の繰り返しか? 結語 |
|
第一章 井上哲次郎の儒教解釈と武士道 |
|
はじめに 一 精神と武士道 二 儒教三部作と武士道 結語 |
|
第二章 なぜ丸山理論は朝鮮儒教に当てはまらないのか |
|
はじめに 「朱子学的思惟方法」の問題点 結語 |
|
第三章 朝鮮儒教のルーツを求めて |
|
はじめに 一 『性理大全』に収録された元朝儒教 二 『四書大全』『四書輯訳』『四書章図纂釈』に収録された元朝儒教の特徴 三 許衡と朝鮮王朝 結語 |
|
第四章 朝鮮儒学における「心学」の位相 |
|
一 朝鮮儒学の三つの捉え方-性理学、実学、心学 二 朱子後学における宋学(程朱学)の「心学」化 三 朝鮮で受容された「心学」関連テキスト 四 「敬」を主とする「心学」 五 「朝鮮心学」の特徴 |
|
第五章 李退渓の「誠」と王陽明の「誠」 |
|
一 二つの「誠」 二 「天即理」 三 「四端」と「敬」 四 「心」 五 「誠」 結語 |
|
第六章 鄭霞谷の「心」の解釈 |
|
一 朝鮮陽明学と朝鮮心学 二 鄭霞谷『心経集義』の特徴 三 鄭霞谷と李退渓 結語 |
|
第七章 「愛民」と「安民」の政治学 |
|
一 朝鮮儒教の社会統治論 二 「愛民」と「安民」 三 「愛民」と「政治の発見」 四 朝鮮儒学者と日本儒学者の「民」の解釈 五 「愛民」の政治学的意味 六 「愛民」と社倉論 七 「愛民」と近代化 結語 |
|
第八章 「天」観念の変容と韓日両国のナショナリズム |
|
はじめに 一 朝鮮儒学における「天」の解釈 二 日本儒学における「天」の解釈 三 近代化と「儒学史」 結語 |
|
第九章 愛国啓蒙運動と張志淵 |
|
一 大韓帝国の保護国化と反発 二 愛国啓蒙運動の展開と梁啓超 三 張志淵における伝統と近代の相剋 四 張志淵と高橋亨の論争 五 晩年とその評価 |
|
第一〇章 儒教は「東アジア共同体」の紐帯となりうるか |
|
一 戦後日本人のアジア認識と儒教 二 日本における「東アジア共同体」論と儒教 三 儒教と「他者認識」 結語 |
|
終章 「愛民」と君主論 |