タイトルコード |
1000100907493 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ベトナム近代美術史 |
書名ヨミ |
ベトナム キンダイ ビジュツシ |
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フランス支配下の半世紀 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
二村 淳子/著
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著者名ヨミ |
ニムラ ジュンコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
原書房
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出版年月 |
2021.7 |
本体価格 |
¥5000 |
ISBN |
978-4-562-05845-7 |
ISBN |
4-562-05845-7 |
数量 |
399,101p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
702.231
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件名 |
ベトナム美術-歴史
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注記 |
文献:巻末p47〜70 |
内容紹介 |
本国と植民地、前近代と近代、東洋と西洋の交錯-。1887年から1945年までのフランス領インドシナ政府統治下で出現したベトナム美術の発展の歴史を解明し、そのありようを描出する。 |
著者紹介 |
東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。白百合女子大学文学部准教授。国際日本文化研究センター客員准教授。著書に「パリを遊びつくせ!」「クスクスの謎」など。 |
目次タイトル |
序章 |
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第一部 美術と技術一八八七〜一九二三年 |
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第一章 フランスから見たベトナム藝術 |
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第一節 「安南藝術」の語り手と具体的内容 第二節 「安南藝術」の性質 第三節 「安南藝術」とジャポニスム 小結 |
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第二章 三度の博覧会 |
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第一節 一九〇二年ハノイ博覧会-インドシナ発の万博 第二節 一九〇六年マルセイユ植民地博覧会-フランス植民地藝術家協会の誕生 第三節 一九二二年マルセイユ植民地博覧会-職人たちの「活用」と画家の役割 第四節 フランス植民地藝術家協会とベトナム 小結 |
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第三章 植民地における技術教育 |
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第一節 アール・ゼ・メティエ準備校の導入 第二節 百科全書の精神と富国 第三節 「美術」不在の「応用美術学校」-ハノイ応用美術学校 小結 |
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第四章 開地進徳会の「サロン23」 |
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第一節 開室進徳会と「闘巧美藝」のねらい 第二節 展示された作品と混乱 第三節 ベトナム「美術」としての絵画の条件 小結 |
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第五章 ベトナム新知識人たちの「美術」概念 |
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第一節 辞書におけるBeaux‐arts訳の変遷 第二節 クインの考える「美術」 第三節 ナム・ソンの「美術」 小結 |
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第二部 二つの「ルネサンス」一九二四〜一九三一年 |
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第六章 植民者たちの「ルネサンス」と装飾の復興 |
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第一節 ロマンティック・コロニアリズム? 第二節 ナショナル・アイデンティティとしての「装飾」 第三節 アルベール・サローの「ルネサンス」 第四節 タルデューのインドシナ美術学校における「ルネサンス」 小結 |
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第七章 ファム・クインと岡倉覚三の「ルネサンス」 |
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第一節 「ギリシア・ローマ」というカノンとの対峙 第二節 東アジア近代化の座標軸としての「ルネサンス」 第三節 理想の範囲と茶書-「東洋の理想」と、「茶の本」 小結 |
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第八章 ベトナム知識人たちの「安南ルネサンス」 |
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第一節 「原住民藝術ルネサンス」 第二節 ベトナム側の「ルネサンス」 第三節 二つの回帰運動 第四節 抵抗文化としての「安南ルネサンス」 小結 |
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第九章 インドシナ美術学校の制度検討 |
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第一節 公文書に見るインドシナ美術学校の在り方 第二節 美術学校である根拠、およびその理由 第三節 曖昧さが及ぼした結果フランス側とベトナム側の主張 小結 |
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第一〇章 インドシナ美術学校、実現されなかった二つの計画 |
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第一節 消えた陶藝クラス-デザインと技術の葛藤 第二節 幻のハノイ美術館 小結 |
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第十一章 美術学校長、ヴィクトールタルデューの役割 |
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第一節 ヴィクトール・タルデューについて 第二節 仏安藝術友好会の活動と趣旨 第三節 グルドンによる藝術学校構想 小結 |
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第三部 フランスとベトナム一九三二〜一九四五年 |
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第十二章 ナム・ソンの『中国画』 |
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第一節 画家ナム・ソンの『中国画』概要 第二節 ナム・ソンの『中国画』への二つの疑問 第三節 ベトルッチとテーヌからの受容 第四節 ナム・ソンにとってのデッサン 第五節 頭脳と手仕事の相克 小結 |
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第十三章 ファン・チャンとベトナム絹画の誕生 |
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第一節 画家グエン・ファン・チャン 第二節 ファン・チャンの「発見」 第三節 絵画と「民族性」 小結 |
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第十四章 絹の上のアオザイ美人像 |
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第一節 ハノイからパリへ女性像はモダンガールか? 第二節 「フランコ=アンディジェンヌ」絵画 第三節 宗主国の「鏡」から祖国の「国華」へ 小結 |
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第十五章 マイ・トゥの『アンティミテ』 |
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第一節 フランスでの活躍とその背景 第二節 人々の暮らしの中の藝術 第三節 絹画が紡ぎ出すポリフォニー 小結 |
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第十六章 ベトナム漆画の誕生-漆藝から漆画へ |
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第一節 ベトナム漆画誕生史 第二節 アリックス・エイメ、石河壽衛彦、石川浩洋 第三節 工藝と美術の屈曲点 |
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小結 |
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終章 |