タイトルコード |
1000100920103 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
ビッグ・ブラザーの世紀 |
書名ヨミ |
ビッグ ブラザー ノ セイキ |
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英語圏における独裁者小説の系譜学 |
叢書名 |
日本女子大学叢書
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叢書番号 |
24 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
奥畑 豊/著
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著者名ヨミ |
オクハタ ユタカ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
小鳥遊書房
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出版年月 |
2021.8 |
本体価格 |
¥3000 |
ISBN |
978-4-909812-66-7 |
ISBN |
4-909812-66-7 |
数量 |
292p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
930.27
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件名 |
英文学-歴史
独裁者
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注記 |
文献:p265〜274 |
内容紹介 |
オーウェル、ケストラー、ナボコフ…。20世紀英語圏文学を丹念に辿り、確たる実態を持たない記号のようにあらゆる場所に遍在する「不在の中心」としての「ビッグ・ブラザー=独裁者」の表象を明らかにする。 |
著者紹介 |
1990年生まれ。兵庫県出身。ロンドン大学バークベック・カレッジ大学院博士課程修了(PhD)。日本女子大学文学部英文学科専任講師。著書に「ハロルド・ピンター」がある。 |
目次タイトル |
第一章 独裁者小説の誕生と展開(序論)-全体主義の時代とルイス、ケストラー、オーウェル、ナボコフ |
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1 ルイスの独裁者小説-アメリカのヒトラー 2 ここでは起こり得ない?-ナチズム/ファシズムとルイスの預言 3 英語圏における独裁者フィクションの系譜とは? 4 空洞化するイデオロギーと洗脳の問題-ケストラー、オーウェル、スターリニズム 5 空虚な中心としての独裁者-ビッグ・ブラザーとナンバー・ワン 6 ナボコフ、独裁者、(非)日常-非政治的な政治小説 |
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第二章 スターリニズムとナチズムの寓話-オーウェルからゴールディングへ |
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1 寓話としての独裁者フィクション 2 『動物農場』におけるナポレオン/スターリン-独裁、言語、文学 3 『蠅の王』におけるジャック/ヒトラー-「人間性の欠陥」とは何か? 4 ナチ化する英国少年たち-「それはここにおいても起こりうる」 5 その後のゴールディング-独裁者フィクションを越えて 6 歴史のブラック・ホール-『動物農場』と『蠅の王』 |
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第三章 冷戦期SFにおける核、独裁者、男性/父権性-ハートリー、ディック、ヴォネガット、カーター、バラード |
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1 カーターとバラード、そして冷戦期における独裁者小説 2 核時代と独裁者-ハートリー、ディック、バラード、カーター 3 『ホフマン博士』における二人の独裁者と軍拡競争-ヴォネガット作品との比較から 4 経済的欲望と軍事的欲望 5 サンプルとネビュラス・タイム 6 カーターからバラードへ-『ハロー・アメリカ』の独裁者マンソン 7 アメリカの独裁者-核兵器と原子力 8 核/原子力を手に入れた独裁者 |
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第四章 アフリカの独裁者たち-アップダイク、ナイポール、ファラー、ナザレス、アチェベ |
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1 冷戦期アメリカとアフリカの独裁者-アップダイクとリビアのカダフィ政権 2 アフリカの独裁者たちとフィクションを通じた抵抗 3 ビッグ・ブラザーからビッグ・マンへ-ナイポールと第三世界の独裁者小説 4 「新しいアフリカ」?-ビッグ・マンとザイールのモブツ大統領 5 ソマリアのバーレ政権とファラーの三部作 6 ナザレスの風刺-アミン時代のウガンダ 7 アチェベとナイジェリアの問題-独裁者表象のアフリカにおける(再)転換 |
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第五章 アジア・イスラム圏における独裁、権力闘争、そして女性たち-ラシュディのパキスタン |
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1 (架空の)パキスタン、独裁者、ラシュディの『恥』 2 政治的空間、公共圏、私的空間 3 ラザ・ハイダル政権-近代化がイスラム原理主義か? 4 悲劇の英雄ではない-「私的空間」から見たイスカンダル・ハラッパー独裁 5 暴走するスーフィアの破壊衝動と「恥」 |
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第六章 独裁者の時代に(結論)-ウィリアムズ、バーンズ、そして二十世紀の終わり |
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1 冷戦とアメリカの世紀-アップダイク、ウィリアムズからバーンズへ 2 新自由主義、グローバリズム、独裁者 3 一九八〇年代から九〇年代初頭-新冷戦からアメリカの「勝利」? 4 バーンズの企み-東欧社会主義国の民主化と「過去」との決別? 5 結びに代えて-二十世紀と独裁者フィクション |