タイトルコード |
1000100924182 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
筋肉のメランコリー |
書名ヨミ |
キンニク ノ メランコリー |
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ラカンとともに読む三島由紀夫 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
福田 大輔/著
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著者名ヨミ |
フクダ ダイスケ |
出版地 |
京都 |
出版者 |
晃洋書房
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出版年月 |
2021.9 |
本体価格 |
¥2500 |
ISBN |
978-4-7710-3528-7 |
ISBN |
4-7710-3528-7 |
数量 |
16,242,12p |
大きさ |
19cm |
分類記号 |
910.268
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件名 |
精神分析
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個人件名 |
三島 由紀夫 |
注記 |
文献:巻末p7〜12 |
内容紹介 |
自在に繰り出される美しい文字の群れ、その饒舌な言葉の行間から一瞬流出する、死の欲動の線(ライン)。精神分析家ラカンの声とまなざしとともに、三島由紀夫の文体と肉体と身体を読み直し、これまでの三島像と訣別する試み。 |
著者紹介 |
パリ第8大学大学院精神分析研究科博士号取得。青山学院大学総合文化政策学部教授。共著に「混沌と抗戦」など。 |
目次タイトル |
第1章 ラカンによるフロイトの欲望への問いかけ |
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フロイトの芸術解釈と精神分析の創設 鼠男のシニフィアン 狼男のシニフィアンと対象a 母親の体位から導出される去勢不安と対象選択 フロイトの急き立て:狼男の分析治療の発展と終結 狼男の精神病発症 ラカンによるフロイト批判 絵から絵画へ |
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第2章 『音楽』精神分析家の欲望への問いかけ |
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精神分析家とヒステリー患者の交差配列 症状と経過:手紙による治療の構造化 麗子の手紙を巡る三角形 汐見の身体的出来事(1):レコードの擦り音 花井の手紙と花井という手紙 花井と麗子における<花>のシニフィアン 汐見の身体的出来事(2):切り裂かれた花の幻視 汐見による現実への介入 麗子の電報におけるシンコペーション |
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第3章 筋肉のメランコリー |
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書かれた幼少期/隠された幼少期 終りなき喪の作業からの離脱 ボディビルディングの開始のひとつの契機 世界一周旅行とボディビルディングの効果 『鏡子の家』:ボディビルディングの彼岸へ 『太陽と鉄』:肉体と言葉からの離脱もしくは死への二重の同一化 制服の脱個性とその眩さ |
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第4章 家族の見掛けと対象aの弁証法 |
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『禁色』:出産の想像的幻想と対象分離の根源的幻想 『禁色』第二部の路線変更 胎児の奇怪な記述 出産場面の瞠視の命令と悠一の変容 対象aのヴェールとしての子ども 子どもの誕生後の家庭の危機とファリック・マザーによる救済 子どもという対象の眩さ 『禁色』から『憂国』へ 『憂国』:対象aの物象化と現実界における出産幻想 映画版『憂国』 『豊饒の海』:現実的なまなざしと父親の生殖の現実的機能 窃視症者本多の逮捕 『暁の寺』校了による著者への影響 『天人五衰』:窃視症と養子縁組 ファリック・マザーの介入による家庭生活の破壊 |
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第5章 金閣の書字と身体 |
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溝口の身体像の欠如/青年たちの身体像の投げ返し 金閣の意味の重層化 幻想の女性への接近と現実の女性への接近 父性の代理者たちの失墜と性的体験 金閣の書体=身体の美 金閣の書体=身体の揺らぎと享楽 『金閣寺』という<他者>の身体における象徴的ファルスとその文体・カリグラフィー 「リチュラテール」論文における「流出」の考察 「リチュラテール」論文における「溝入」の考察 |
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第6章 『サド侯爵夫人』と『わが友ヒットラー』のあいだ |
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両作品の関係性について 『サド侯爵夫人』 戯曲の構造 黒ミサをめぐる母親との対決:母親の身体の鎧 パロールの奪取:死の要求と要求の死の弁証法 大革命の到来 「カントとサド」:倒錯的幻想におけるシニフィアンの身体 死の欲動における無からの創造 放逐される老サド 文字の飛翔と政治 幕間:現実世界へのコミットメント 『わが友ヒットラー』 戯曲の構造 言語の不調 革命なき世界の脱落感 アドルスト:鼠の二重の身体 兜虫という身体の非シニフィアン性 クルップという超自我の失墜 美と幻想の終焉 退屈さと現実的なもの |
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第7章 剣と身体の政治的享楽 |
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剣道と「怪物的日本」の声 映画版『憂国』の剣の論理 楯の会の創設 一なる線になること:三島の賭け |