タイトルコード |
1000100933241 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
「【カノジョ】」という字の文化史 |
書名ヨミ |
カノジョ ト イウ ジ ノ ブンカシ |
|
中国語女性代名詞の誕生 |
叢書名 |
汲古選書
|
叢書番号 |
79 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
黄 興濤/著
孫 鹿/訳
|
著者名ヨミ |
コウ コウトウ ソン ロク |
出版地 |
東京 |
出版者 |
汲古書院
|
出版年月 |
2021.9 |
本体価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-7629-5079-7 |
ISBN |
4-7629-5079-7 |
数量 |
7,247p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
825.3
|
件名 |
中国語-代名詞
|
注記 |
文献:p227〜244 |
内容紹介 |
現代中国語の女性三人称代名詞の「発明」を20世紀中国の「文化史的な出来事」の一つとして捉え、この「出来事」が現代中国語、中国のジェンダー文化、文学、思想観念の変遷に与えた影響について丹念に考察する。 |
著者紹介 |
1965年生まれ。中国出身。北京師範大学で歴史学の博士号を取得。中国人民大学歴史学院教授、院長を務める。中国近代史が専門。中国の社会文化史分野の代表的な研究者。 |
目次タイトル |
導入:<【カノジョ】>という字と「文化史的出来事」 |
|
第1章 “she”の翻訳の困難 |
|
1、“she”の中国語翻訳の困難の出現 2、『文法初階』の独創的翻訳とその限界 |
|
第2章 <【カノジョ】>という字の誕生と<他女>、<【タ】> |
|
1、<【カノジョ】>という字の考案と、それに先立って流行した「他女」 2、“she”の翻訳方法に関する銭玄同と周作人の初期の討論 |
|
第3章 1920年4月以前の<【カノジョ】>という字の早期使用についての考察 |
|
1、康白情と兪平伯、及び新文学における<【カノジョ】>という字の導入 2、詩における最初の<【カノジョ】>の登場、及び早期のいくつかの用例 |
|
第4章 <【カノジョ】>の存廃をめぐる論争、<【カノジョ】>と<伊>の競合 |
|
1、<【カノジョ】>という新たな字は廃止されるべきか 2、<【カノジョ】>と<伊>の競争、一時は<伊>が優勢を占めた |
|
第5章 性別への戸惑い:「女」に関連する語 |
|
1、男女平等の観点から<【カノジョ】>という字に反対する三つの態度 2、「英雌」と<【カノジョ】>-言葉、性別、政治 |
|
第6章 <【カノジョ】>と<他>、<【タ】>、<它> |
|
1、三人称代名詞の区分についての異なる方案と議論 2、<它>と<【タ】>という二字の造り変えと<【カノジョ】>の定着 |
|
第7章 1920年4月以後の<【カノジョ】>という字の普及の過程 |
|
1.『小説月報』と中学国語教科書に見る<【カノジョ】>という字の社会への浸透 2、陳寅恪らの最後の「抵抗」と周瘦鵑の最終「降伏」 |
|
第8章 近代化への要求と、外国語の要素並びに中国語の伝統との相互作用 |
|
1、<他>と同じ発音だが形はやや異なる:<【カノジョ】>という字が<伊>に勝利した主な原因 2、近代化を透視する:さらなる発掘を要する多角的分析 3、<【カノジョ】>という言語記号がもたらす文化的効果についての歴史的考察 |