タイトルコード |
1000100934827 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
室町社会史論 |
書名ヨミ |
ムロマチ シャカイ シロン |
|
中世的世界の自律性 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
清水 克行/著
|
著者名ヨミ |
シミズ カツユキ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
岩波書店
|
出版年月 |
2021.10 |
本体価格 |
¥5900 |
ISBN |
978-4-00-002235-4 |
ISBN |
4-00-002235-4 |
数量 |
11,346,6p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
210.46
|
件名 |
日本-歴史-室町時代
|
内容紹介 |
各社会集団が自律的な「法」をもって対峙する多元性を特徴としていた室町期の社会。その実像と、そこに生きた中世人の心性を、「習俗」への着目を通して解き明かすとともに、続く戦国期・近世への展望をも示す論文集。 |
著者紹介 |
1971年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。明治大学商学部教授。専攻は日本中世史、社会史。著書に「耳鼻削ぎの日本史」など。 |
目次タイトル |
序章 室町社会の特質 |
|
Ⅰ 在地社会の自律性 |
|
第一章 『看聞日記』に描かれた中世村落 |
|
はじめに 一 伏見荘の姿 二 村々の姿 三 伏見荘の農業環境 おわりに-『看聞日記』に描かれなかった世界 |
|
第二章 「鞆淵荘下村歩付帳」を読む |
|
はじめに 一 鞆淵荘下村の集落 二 鞆淵荘下村の信仰 三 用水路開発と集落-大湯と柳瀬湯 四 谷田開発への挑戦-平野原と神路谷 おわりに |
|
第三章 室町期畿内における町場の構造 |
|
はじめに 一 古市城と迎福寺 二 古市郷環濠内の構造 三 古市氏の古市郷支配 四 古市郷のなかの町と村 おわりに |
|
第四章 新見荘祐清殺害事件の真相 |
|
はじめに-通説への疑問 一 ここちよく候間、我らまで目出候-百姓たちは事件をどうとらえていたのか 二 敵討なんどと申しかけらるる子細候とも、下馬の子細にて候-三職たちは何を恐れていたのか 三 家を作り候処にて、下馬咎め仕候-なぜ事件は起きたのか おわりに |
|
Ⅱ 室町幕府法と在地社会 |
|
第五章 足利義持の二つの徳政 |
|
はじめに-室町時代の徳政 一 義持の第一次徳政-『御前落居記録』第二八項を読む 二 義持の第二次徳政-『満済准后日記』応永三三年九月二一日条を読む おわりに-災異徳政から正長の徳政一揆へ |
|
第六章 室町殿権力と広域逃散 |
|
はじめに 一 百姓逃散と逃散許容禁令 二 室町殿権力と逃散許容禁令 三 広域逃散の実態 おわりに |
|
Ⅲ 習俗が構成する中世社会 |
|
第七章 習俗論としての社会史 |
|
はじめに 一 戦後歴史学から社会史への系譜 二 日本の社会史とヨーロッパの社会史 三 八〇年代における習俗論の成果と課題 四 中世習俗論の総括のために 付録 日本中世慣習法一覧 補論 習俗論の射程 |
|
第八章 中世日本の互助金融 |
|
はじめに 一 室町幕府の訴訟記録の世界 二 頼母子をめぐるトラブル 三 頼母子の「式目」 四 「逓減式」の誕生 おわりに-中世人の結集する力 |
|
第九章 日本中世後期の私文書と公権力 |
|
はじめに 一 無文書契約の意外な広がり 二 徳政と文書契約 三 戦国大名の買地安堵 おわりに |
|
第一〇章 湯起請をめぐる室町人の意識 |
|
はじめに 一 共同体にとっての湯起請 二 当事者にとっての湯起請 三 為政者にとっての湯起請 おわりに-湯起請を支えた心性 |
|
第一一章 中世日本における人身御供の選抜法 |
|
はじめに 一 戦国のロシアンルーレット 二 貧乏くじの本義 三 貧乏くじと解死人制 四 貧乏くじの起源 おわりに-貧乏くじの論理 |
|
第一二章 習俗雑考 |
|
聖なる休戦日 法然の「敵討ち」をめぐって 武器としての「棒」 なぜ室町の酒屋は金融業を営んだのか? 人肉食研究の地平-氏家幹人『増補大江戸死体考』によせて 「強方」考 「儺房」考 「篠を引く」の起源と進化 |
|
Ⅳ 戦国時代への展望 |
|
第一三章 戦国の法と習俗 |
|
はじめに 一 呪術からの訣別 二 折中・中分への傾斜 三 職権主義の萌芽 おわりに |
|
終章 比較史と習俗論 |
|
一 比較史の可能性 二 湯起請の比較史 三 耳鼻削ぎの比較史 おわりに |