タイトルコード |
1000101076763 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
世界文学としての遠藤周作文学 |
書名ヨミ |
セカイ ブンガク ト シテ ノ エンドウ シュウサク ブンガク |
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ポストコロニアリズムと移動の観点から |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
董 春玲/著
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著者名ヨミ |
トウ シュンレイ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
論創社
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出版年月 |
2023.5 |
本体価格 |
¥4000 |
ISBN |
978-4-8460-2268-6 |
ISBN |
4-8460-2268-6 |
数量 |
444p |
大きさ |
20cm |
分類記号 |
910.268
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個人件名 |
遠藤 周作 |
注記 |
文献:p394〜427 |
内容紹介 |
遠藤周作文学全体に貫流する、移動をめぐるポストコロニアル的問題の諸相を作品文脈に即し精緻に読解・分析。従来の研究の枠組みを問い直し、世界に開かれた文学としての遠藤文学の新しい読みを提示する。 |
著者紹介 |
中国湖北省生まれ。日本文部省国費留学生として渡日。明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。(中国)重慶交通大学外国学院専任講師。日本近代文学専攻。 |
目次タイトル |
序章 |
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一 世界文学としての遠藤周作文学 二 研究状況について 三 本書の構成 |
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第一部 フランス留学と一九五〇年代 |
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第一章 フランスへ/フランスからの移動 |
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はじめに 一 マルセイエーズ号での船旅 二 フランスへ 三 フランスから 四 視線・場所・船の表象 終わりに |
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第二章 移動と交錯 |
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はじめに 一 GHQ占領から朝鮮戦争、そして再軍備へ 二 戦争によって伝播する暴力 三 レジスタンス運動の暗部:正義の限界 四 戦後日本への違和感 終わりに |
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第三章 越境する人、流動する時間 |
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はじめに 一 国境ということ 二 越境した伊原とハンツ 三 越境したこびととエバ 四 流動する多義的時間性 終わりに |
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第二部 戦争とアイデンティティ |
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第四章 戦争文学としての『海と毒薬』 |
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はじめに 一 『海と毒薬』の波紋 二 『海と毒薬』に先立つ戦争責任論争 三 『海と毒薬』における様々な「戦中派」 四 『海と毒薬』から見るヒエラルキー構造 終わりに |
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第五章 『留学』という旅 |
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はじめに 一 ヨーロッパ人の日本理解:文化的傲慢と同化 二 日本人のヨーロッパ理解:文化的劣等感 三 工藤と荒木の留学 四 田中の留学 終わりに |
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第六章 『沈黙』をめぐる考察 |
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はじめに 一 切支丹時代という設定 二 かくれ切支丹の選択 三 キチジローの選択 四 司祭の選択 終わりに |
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第三部 旅する人の思索 |
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第七章 巡礼の旅 |
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はじめに 一 エッセイ「イェルサレム」(一九六〇年)から見えてくるもの 二 「本当の巡礼」という問題提起 三 過去に向かう旅、焦点化された場所 四 二人の神父に託されたもの 終わりに |
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第八章 移動と欲望の物語 |
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はじめに 一 大航海時代 二 征服型のベラスコ 三 「渡り鳥」型の侍 四 漂流型の零細民 終わりに |
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第九章 克服する道、境界を越えていく |
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はじめに 一 帰還して、そして戦後を生きる 二 境界を越えて、動物とともに生きる 三 インドという地 四 追放された人・克服する道 終わりに |
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終章 |
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一 一九五〇年代 二 集団と個人の軋轢 三 「世界」をめぐる思索 |