タイトルコード |
1000100961350 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
いはでしのぶ物語の研究 |
書名ヨミ |
イワデシノブ モノガタリ ノ ケンキュウ |
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王朝物語文学の終焉 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
毛利 香奈子/著
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著者名ヨミ |
モウリ カナコ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
武蔵野書院
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出版年月 |
2022.1 |
本体価格 |
¥10000 |
ISBN |
978-4-8386-0764-8 |
ISBN |
4-8386-0764-8 |
数量 |
10,298,9p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
913.41
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件名 |
いはでしのぶ
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内容紹介 |
後嵯峨院時代に作られたとされる「いはでしのぶ物語」を精査。「似ること」と「見ること」の関係、「手紙」や「音楽」、物語の中心人物「一品宮」について考察し、「いはでしのぶ」という物語のなんたるかを問う。 |
著者紹介 |
埼玉県生まれ。学習院大学人文科学研究科博士後期課程修了。同大学文学部日本語日本文学科助教、国士舘大学文学部非常勤講師。 |
目次タイトル |
序章 |
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一 中世王朝物語『いはでしのぶ』について 二 『いはでしのぶ』研究史概要 三 『いはでしのぶ』各巻の概要 四 本書の概要 |
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第一部 見ること、似ること |
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第一章 一品宮-物語世界の座標 |
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一 「碁」と「氷」の場面 二 「碁」の空間-碁盤を囲む人々の関係性 三 「見証役」という資格-見比べの空間 四 「氷」の空間-同化する「氷」と女君 五 「美の基準」としての一品宮-「碁」と「氷」を超えて 六 絶対的な「相似の基準」へ |
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第二章 二位中将-再現する者 |
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一 物語における「似ること」 二 二位中将の「似ること」-「たぐふ」もの 三 「見ること」と経験の共有-共感から同化へ 四 なぞり、写し取ること-深まる同化 五 劣化を伴う再現-生の交換としての「似ること」 六 作られる「似ること」 |
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第三章 右大将-「似ること」からの脱出 |
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一 波及する「似ること」 二 右大将の「似ること」 三 矛盾を孕む相似-「似ること」を忌避する 四 似られない右大将-不完全な後継者 五 孤独からの救済-「似ること」に依らない縁 六 「一品宮中心世界」の輪郭 |
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第二部 手紙 |
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第一章 二位中将-手紙と「仲だち」 |
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一 物語における手紙 二 「まこと」と「いつはり」-内大臣と一品宮の手紙 三 手紙と噂-意思疎通の機能不全 四 共感する存在-二位中将 五 「仲だち」としての二位中将 |
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第二章 現実を作る噂-沈められた欲望 |
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一 引き金としての「噂」 二 一品宮にまつわる噂 三 実事なき噂-『狭衣物語』巻三との比較から 四 つくられる現実-降嫁と離別 五 沈められた過去と欲望 六 不確かな声、その影響力 |
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第三章 右大将-筋書きの選択と手習 |
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一 三つの手習/手紙 二 手習の発見-暖昧な物思い 三 創出される贈答 四 生き方の選択-左大将への反発、宰相中将への共感 五 遁世という救済-右大将物語の「まこと」の行方 六 ふたつの物語世界 |
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第三部 音楽 |
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第一章 琴の琴-一品宮との「合はせ」 |
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一 物語における琴の琴 二 『いはでしのぶ』の音楽 三 一品宮の衿持と琴-端午の節句の御遊 四 内大臣の一の才-嵯峨帝の御遊 五 一品宮との「合はせ」-一条院の御遊 六 融合するふたつの琴-白河院六十賀の御遊 |
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第二章 右大将の笛-異分子の音 |
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一 物語における笛 二 「音の限り」-奏法の相伝 三 驚かせる音-異分子の音色 四 持ち主の行方-笛の相伝 五 異分子の鎮魂-笛の奏法の相伝 |
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第四部 一品宮 |
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第一章 一品宮の降嫁-皇女の傷と回復 |
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一 二人の一品宮 二 排斥された男君の反乱 三 聖女一品宮の傷-物語世界からの退場と復活 四 一品宮の居場所-受容するという強さ 五 狭衣大将から一品宮へ |
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第二章 連関する密通-もたらされる赦し |
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一 物語における密通 二 男君の病と死-柏木・内大臣 三 皇女との密通-柏木の「咎」の行方 四 賛美される子供と赦し-二位中将と一品宮腹若君 五 闇に葬られる罪-女一の宮と女四の宮腹若君 六 皇女の復活-「つゆの乱れ」の平定 七 回復を志向する物語 |
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補遺 『いはでしのぶ』前後 |
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第一章 「まもる」が見出す縁と絆-『源氏物語』を起点として |
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一 仮名文字テキストにおける「まもる」 二 『源氏物語』における「まもる」 三 「まもる」が見出すつながり 四 『源氏物語』以降の「まもる」 五 長編物語の一手法として |
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第二章 雛屋の中の報復-『恋路ゆかしき大将』 |
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一 恋路の形成と親世代 二 恋の「しるべ」となる報復-恋路大将 三 「雛屋」の中のふたり-恋路大将と女二の宮 四 恋路大将の影響力 五 群集する「虫」-「同じさま」になる男君たち 六 報復の道具として-玉光るの望み 七 もうひとつの『いはでしのぶ』 |
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終章 |