タイトルコード |
1000100965953 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
末弘厳太郎の法学理論 |
書名ヨミ |
スエヒロ イズタロウ ノ ホウガク リロン |
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形成・展開・展望 |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
川角 由和/著
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著者名ヨミ |
カワスミ ヨシカズ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
日本評論社
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出版年月 |
2022.2 |
本体価格 |
¥8800 |
ISBN |
978-4-535-52604-4 |
ISBN |
4-535-52604-4 |
数量 |
20,596p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
321
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件名 |
法律学
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個人件名 |
末弘 厳太郎 |
内容紹介 |
わが国「民法学」の改革者であり、「法社会学」の開拓者でもある末弘厳太郎。欧米留学前から始まった彼の学問遍歴を丹念に追うことで、末弘法学の積極面と限界をあきらかにし、さらには現代の民法学への示唆を考察する。 |
著者紹介 |
龍谷大学法学部教授。博士(法学・北海道大学)。著書に「不当利得とはなにか」「物権的妨害排除請求権の史的展開と到達点」など。 |
目次タイトル |
第1章 末弘厳太郎の略譜と末弘法学の特徴 |
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第1節 序論 第2節 末弘厳太郎の略譜 第3節 末弘法学の特徴 |
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第2章 若き末弘厳太郎の法学・民法学-留学前の末弘法学 |
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第1節 多才と知的好奇心-「刑法」・「民事訴訟法」そして「民法」 第2節 「成文法の解釈と不文法」-末弘「法社会学」的考察の胎動 第3節 「第三者の債権侵害」論(債権の不可侵性論)の提唱と「債権の排他性論」への批判 第4節 『債権各論』の特徴 |
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第3章 末弘民法学の<転換>と社会学的民法学(「実用法学」)、そして法社会学への方向設定-留学から帰国後の末弘法学 |
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第1節 帰国直後の末弘民法学-『物権法』と並行した前提的作業 第2節 『物権法・上』の特徴 |
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第4章 末弘厳太郎の「入会権」論に基づく一つの考察 |
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第1節 末弘厳太郎の「入会権」論 第2節 戒能通孝の「入会権」論 第3節 川島武宜の「入会権」論 第4節 末弘・戒能・川島の「入会権」論-三者の関連づけと対比の試み |
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第5章 末弘『噓の効用』は何を語ったか |
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第1節 序論-来栖三郎と戒能通孝の対立点 第2節 末弘の構想 第3節 現代的「フィクション論」への架橋・一つの試論的考察 |
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第6章 末弘における『農村法律問題』と『労働法研究』 |
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第1節 末弘『農村法律問題』 第2節 『労働法研究』 第3節 末弘法学に関する中間的な整理 |
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第7章 末弘「法社会学」とエールリッヒ「法社会学」との関係 |
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第1節 序-考察の限定 第2節 戒能通孝の問題提起-「法社会学論争」によせて 第3節 末弘「法社会学」の基本的性格 第4節 エールリッヒ「法社会学」の基本的性格 第5節 末弘「法社会学」とエールリッヒ「法社会学」との異同関連 |
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第8章 末弘法学の展望-川島武宜の法学理論との関係を素材にした一つの試論(立法学及び法解釈学方法論の基礎的考察) |
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第1節 戦後末弘法学の新たな転換-法の歴史性・比較法学への同時的な視座設定 第2節 末弘法学の「相続人」としての川島武宜 第3節 末弘法学と我妻法学との「綜合」の試みとしての川島法学 第4節 「法社会学論争」の教訓-末弘法学からの学び方及び現代民法学への一つの視点 |
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<補論>穂積陳重と大正デモクラシー期の民法学-末弘厳太郎の前段階と彼の伴走者たち |
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第1章 本補論の基本的視点-民法学の「歴史性」・「学説史」に関する諸問題 |
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第1節 序論・第二次世界大戦後の一つの歴史観-鶴見俊輔の場合 第2節 戦後の我妻栄と末弘厳太郎の歴史観 第3節 大正デモクラシー期の民法学説史及び歴史一般に対する方法的視点-戒能通孝と丸山眞男 |
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第2章 穂積陳重「法典調査会」・「法律進化論」・「社会力論」「陳重の「二つの顔」論」を基軸として-末弘法学の前段階・一つの指標 |
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第1節 序論-穂積陳重の略歴と<法思想>の概観 第2節 陳重<法思想>の各論的考察 |
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第3章 大正デモクラシー期の民法学-末弘厳太郎とともに歩んだ人たち |
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第1節 序論 第2節 岡松参太郎 第3節 牧野英一 第4節 鳩山秀夫 第5節 穂積重遠 第6節 我妻栄 |
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第4章 結語 |
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第1節 序論 第2節 八束「国体論」の<普遍性>批判 第3節 八束「国体論」と「家制度論」の歴史的固有性・ドイツロマン主義との関係 第4節 本結語への一つの補遺-穂積陳重の「哲学」と「法律進化論」によせて |